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マミヤ645スーパーが後ピンに2013年12月25日

中判カメラ"マミヤ Mamiya m645 1000S"用のレンズを揃えました。
マミヤm645と交換レンズ
写真左から広角45mm、標準80mm、望遠150mmの三本です。
135サイズで言うと、それぞれ、28mm、50mm、90mmと教科書的な組み合せです。

三本揃うと、満足感と同時に不安も生じます。
「もしカメラが故障したらこのレンズ達はどうなるのだろうか?」
実際、手持ちの"Mamiya m645"は、1/250秒でシャッターを切ると、
クイックリターンミラーが上がりっ放しになって元の位置に戻らないことが時々あります。
これが大きな故障の前兆であると恐いです。
(もっとも、フィルムを巻上げるとミラーは戻るので、今のところ特に不便はありません。
だいたいハッセルブラッドなどは戻らないのが仕様です)
マミヤの645シリーズはメジャーではなく販売台数も少ないためか、
安くて良好な中古の出物は少ないです。
数年後には、代替機は手に入らず、修理する技術者もいなくなるかも知れません。

それで、このシリーズが朽ち果てる前にもう一台手に入れることにしました。
手持ちの機種の後継機(といっても1985年発売だから相当に古いです)
の645スーパーにしました。
電池がなくなっても1/60秒の機械式シャッターが切れる仕様に惹かれました。
下の写真の右側が"Mamiya 645 Super"です。
m6451000Sと645スーパー
左側の従来機に比べると外装のプラスチック化が進んでいます。

早速、広角45mmを装着して、新目白通りの夕方の風景を試し撮りしました。
薄暗くなりつつある街を絞り開放の手持ちで撮影です。
ここで問題発見!
ファインダーを覗くと、近くはピントが合うのに無限遠ではピントが来ません。
「ムム!はずれか」と思いつつ撮影完了。
そして現像して結果を見ると、一応の写りをしていました。
試写

確認のために急遽自作したピントチェック装置でも試してみました。
ピント検証機
この状態でレンズを遠方の被写体に向けると、きちんと像が結ばれました。

ということはフランジバックの寸法は正常で、
フォーカシングスクリーンかミラーに問題があることになります。
次に、フォーカシングスクリーンをチェックすると、正常な位置に納まっていました。
残りはミラーです。これが問題ありのはずです。
以前、「NikonF2が前ピンに?」で同種の問題にぶち当たったことがありました。
この時は前ピンでしたが、今回は後ピンです。
一眼レフの仕組み
NikonF2では上の図で「青」が正常、「赤」が異常でしたが、
今回は「赤」が正常なのに、何らかの原因で「青」の状態になっているようです。

下の写真のミラーの右下にあるミラーの受け材が怪しいと思っていじっていると、
何と一部がポロッと外れてしまいました。
怪しい部分
しょうがないので、止めネジを外して関連部分を取り去りました。

これが取り去った状態(ミラーはアップしてあります)、
部品が外れた

次の写真が外した部品です。プラスチック製でした。
割れた部品
左側のミラー受け部分と、
右側の部分(調整用ネジが付いている)が軸部で割れています。
これまでは皮一枚でつながっていたのでしょう。
何はともあれ、この二つを接着剤でくっつけなければなりません。
でも接着面が小さいので、
接着後の強度が足りずにまた割れるのではないかと不安です。

そして何とか接着した部材を取り付けました。なぜか順調のようです。
部品設置
赤矢印の位置がミラーを受け止める部分です。

次の写真がミラーを降ろした状態です。
ミラー調整
赤矢印の穴に細いマイナスドライバーを差し込んで奥のネジを回して、
ミラーの戻り位置を微妙に調整することができるようになりました。
ピントもバッチリ合うようになりました。
接着修理した部材も持ちこたえています。万歳!!

それにしても、恐るべし「強力瞬間接着剤」!ですね。
近くのCan☆Do(キャンドゥ)で3本100円でした。
強力瞬間接着剤
値段だけでは物の価値は計れません。

(2022/01/23追記)
本日、当ブログにご訪問くださった新居さんから、
このミラー受け材の取り外し方のご質問を頂いたので、
以下追記しました。

ミラー受け材は当然ながらレンズマウントの奥にあり、
その止めネジに対して、
通常のドライバーを垂直に当てることはできません。
そんな時のために次のようなドライバセットをAmazonで買いました。
ドライバセット
この箱の中にあるスプリング製の延長軸をセットして次のような状態にすれば、
奥まった位置のネジを正しく回すことができます。
ドライバ軸のしなり
当時の作業を再現してみました。
作業の再現
確か、こんな風にしたと思います。
(実は約8年も前の事なのでうろ覚えではありますが)

コメント

_ 新居享也 ― 2022年01月23日 13:28

私もMamiya 645 super を持っているんですが、同じように後ピンでミラーの戻り位置の調整をしようとしたんですが、その時に皮一枚で繋がってた部分が折れてしまいました。その部分をどのように取り外したのか教えて頂きたいのですが…

_ タフちゃん ― 2022年01月23日 21:53

新居さんこんにちは!
645スーパーお持ちなんですね。そして私と同じ症状に陥るとは、これは製品の製造上の問題のようですね。一応、記事に追記してみましたのでご覧ください。

_ 新居享也 ― 2022年01月24日 11:45

タフちゃんさん
返信ありがとうございます。
なるほど!こういうドライバーを使ってたんですね
早速amazonで購入してみます。
ありがとうございました。

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