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ベビーローライ改造でピンボケ防止(2)2017年04月10日

前回)からの続きです。

ベビーローライで撮影した写真に「部分ボケ」が発生しました。
そして、その原因は、
フィルム面がレンズ側に孕んでしまうため、と考えられました。
この孕みを抑えるためには、
他の高級カメラには一般的に装備されている円筒形のガイドローラー、
これをベビーローライにも設けてあげれば良さそうです。
何か代替品がないかと探してみました。

目をつけたのは次のもの。
ベビーローライに流用
エアークリーナーの「ノズル」パイプです。
これを4.3cm程度にカットして、次の写真の位置に置いてみました。
ガイドローラー代替品
一見良さそうです。
カメラを立てると下に落ちてしまいますが、
撮影中はフィルムに押さえられて、この位置に止まるでしょう。

また、もう一つの改善策を実施しました。
35mmフィルムのパトローネを分解し、
パトローネ分解
引き出し口のフェルトを剥がし、
両面テープで巻取り側のローラー中央部に貼り付けました。
ガイドローラー嵩上げ
これで撮影窓の上下枠部分で、
ガイドローラーの太さを確保できましたから、
フィルムの平面性は向上するはずです。

喜び勇んでフィルムを詰め、巻き上げノブを回しました。
ところが、「あれ?、カウンターが進まないぞ!」
ベビーローライ売り物のオートマットが効かないのか、
枚数カウンターになかなか[1]の数字が出てきません。
やっと出てきて2・3枚シャッターを切ったら、
フィルムの終端に来た感じになってしまいました。
重大な不具合発生です。
壊れたか!と不安になり、
取り敢えず最後まで巻き取ったフィルムを、
ダークバックの中で全て元のスプールに巻き戻し、
今度は「ノズル」なしで普通に9枚ばかり、撮影しました。
この撮り直し時は、物事は普通の経過をたどり、現像結果も普通でした。
改造ベビローライ撮影結果1

改造ベビローライ撮影結果2

「良かった!、壊れはしなかったようだ」
そして、今回特に気になっている「部分ボケ」もないようです。
「ふ〜む、フェルトの効果があったのかな」
巻取り側ローラーに巻き付けたフェルトが効いたのかも知れません。
しかし、スキャン結果を拡大してよく見ると、
「やっぱり、問題あり!」
フィルムに縦線状に傷が付いていました。
膜面に傷
ガイドローラー代わりに仮置きしたノズルの表面に、
微細なささくれでもあったのでしょう、
それが最初にフィルムを通した時、フィルムの膜面を傷つけたのですね。
いずれにせよ、わたし的には実験は大失敗!!
フェルトは良い結果をもたらしたかもしれませんが、
それだけで満足する訳には行きません。
ガイドローラーの別案を検討することにしました。

続く