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Nゲージラックレールの敷設(2)2018年12月21日

前回)からの続きです。

◾️アプト線路の敷設計画
すったもんだして作製したアプト式レールは、
食卓上で楽しむNゲージ』のレイアウトに組み込みました。
アプト式レールを組み込み
こうすれば、
平坦部の普通レール ⇄ 急勾配のアプト式レール
の両方を連続して走る車両の姿が楽しめますからね。
ちなみに、アプト式電車は普通の線路上も走れますが、
その逆、つまり普通の電車の中には、
ラックレール上を走ると(それが無勾配の平坦部であっても)
お腹を擦ってしまうものがたくさんありますので、要注意。

次の写真は急勾配でも、それほどきつくない方を横から見たもの。
アプト式線路
富士山の裾野のように、なだらかな曲線となりました。
下側にボコっと出っ張っている黒い団子のようなものは、
板から突き出たねじ先を覆う黒ゴムです。
怪我防止のため、液体ゴムを塗りつけました。

施工前の線路レイアウトは次の図のとおり。
03
これを一部改修し、ラックレールを次の図のように計画しました。
図の右上の茶色の線路が設置部分で、ここはアプト式専用線になります。
04
KATOの製品で長さの近い線路を仮に配置して見たところ、
ラックレールが必要な部分の総延長は約1メートルになります。
レール代は、5本分として約五千円くらい(他の材料費は除く)。
JR東海のリニア新幹線並みに高額ですね。

高価なレールなので、設置前には十分な準備をしたつもりでした。
R216
これはコーナー部のアクリル保護紙上に線路の外形を描いているところ。
KATO製線路のR216を定規がわりに使用しています。
このフレキシブルラックレールの最小半径は192mmとされていますから、
R216の曲率半径216mmは余裕を持った設定のはずでした。

ところが、実際に施工してみると、繋ぎ目にトラブル続出!!!
脱線箇所
金属製レールの、真っ直ぐに戻ろうとする力が強く、
R216の曲線部に設けた継ぎ目では、
この写真のように継ぎ目がピン角に近くなってしまいます。
試しに走らせて見たところ、ここで脱線しました。
もちろん直線部でつなぐ限りは、この問題は発生しませんが、
製品一本のレール長は、222mmしかないので、
曲線内のどこかで必ず継がなければならないんです。
それで、結局、曲線と直線を混ぜながら、
コーナー部を構成したのが次の写真です。
円弧にならず
当初目指したのはR216のシンプルな四分円。
しかし、それには程遠い形状となりました。

もう一つの問題も!!!
アプト式線路では、坂道の始めと終わりの緩和勾配部分は、
必ず上側もしくは下側に湾曲した状態になります。
今回、平らな場所で施工し、それからアクリル板を湾曲させてみたら、
(作業のし易さを考えると、それが普通のやり方だと思う)
登り終わりの部分が、次のようになっちゃいました。
08
継ぎ目が外向きに開いてしまったんです。
金属レール部は、この程度の隙間なら問題になりませんが、
中央のラックレール部にも隙間ができてしまい、これは大問題です。
隙間があると、そこでは車両のギア歯が噛み合う相手を失い、
車両が滑り落ちてしまうからです。

と、こんなことで四苦八苦しながら、
対症療法に次ぐ対症療法を繰り返し、
一応の完成を見たのが前回の「試走」でした。

そんな施工の中でも、「その場しのぎ」の最たるものが次の部分です。
09
曲線状の登り線路、かつ上向きの湾曲部、という三重苦。
恥を忍んで拡大してみるとこんな状態。
ラックレール継ぎ目の不具合
金属レールの開き防止のための固定釘。それと、
度重なる設置替えのために潰れてしまったラックの山と谷、
これを補うために内側に付け足したもう一本のラックギアです。
一応走っているとはいえ、このように不安定な状態では、
いつ何時、大事故が発生しても不思議ではありません。
高価な車両を事故から守るためにも、早急な是正工事が必要です。
でも、困ったことに、補修用のレールがなかなか到着しません。

と、ここまで書いたところで、郵便受けにレールが届きました。
新品到着
送り主の住所をよくみると、イタリアはナポリの南、
ソレント近くの街の模型屋さんからでした。
ナポリ湾の風景が目に浮かびますね。
レールを郵送してもらうのではなく、自ら買い出しに行くべきだったかな。

続く

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