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郵政宿舎から老人ホームへ2019年05月04日

半月ほど前のこと、
入手したてのフィルムカメラ(ニコンNikon_F80)の試写を行いつつ、
かつて住んでいた西池袋を散策していたところ、
旧山紫町のあたりで、老人ホームの見学会をやっていました。
「グランダ目白弐番館」というベネッセの介護付有料老人ホームだそうです。
郵政宿舎が老人ホームに
ここは、かつて「西池袋郵政宿舎」があったところですね。
6年前の2013年5月27日には、まだその姿をとどめていました。
西池袋郵政宿舎
2014年の4月25日には、次のように雑草が生えていました。
西池袋郵政宿舎
その後、建物は解体され空き地となっていました。
目白の「西池袋郵政宿舎」』としてブログ記事に書いたことがあります。
当時、この空き地を見て、
「また、マンションでも建つんだろうな」と予想していました。
そんなことを思い出していたら、
昨日、この昔の記事へご訪問くださった方からコメントをいただきました。
この宿舎に住んでいらした「もおり」さん、
お友達も何人かご一緒だったそうです。

私自身もこの近くに住んでいて、
ピーコックへ買い物に行く時など良く通った道でした。
そんな風に懐かしく感じる人たちが、入居しているのかもしれませんね。
昨年の11月には、工事中で、まだ入居相談受付中だったのに、
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それから半年後の現在は、結構、満室に近いようです。
その11月に、たまたまメモがわりに撮った次の写真。
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これを良く見ると、施主「日本郵便株式会社」と書いてあります。
土地と建物はまだ日本郵便のものなのでしょう。
とすれば、数十年後に、日本の人口構成が大きく変わったら、
郵政宿舎が復活したりするのかな。
あるいは、次の写真のように、また空き地に戻ったりするのかも。
空き地の時代
ついでに「山紫町」の町名も復活して欲しいです。
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軽薄短小のニコンF802019年05月11日

故あって、ニコンのフィルムカメラを一台入手しました。
ニコンF80
この " Nikon F80 " が発売されたのは2000年です。
ということは、各カメラメーカーがデジタルへ移行し始めた頃で、
私自身も " Kodak DC 20 " でデジカメを楽しみ始めていた頃です。
だから、このカメラは、フィルムニコンの末っ子みたいな製品ですね。

このカメラの購入理由の一つは、次のカメラを手放したからです
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この " PENTAX MZ-5 " はお気楽カメラとして数回使用したのですが、
今後あまり使わないだろうと考えて、他人に譲ってしまいました。
そんなカメラに限って、しばらくすると又、使ってみたくなるものなんです。
それでも、全く同じものに手を出すのも芸がないので、
ニコンのカメラで同じような位置付けのものを探したわけです。

また、もう一つの理由は次の電池です。
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何故か引き出しの奥に隠れていた二本の " CR123A " 電池。
F80に丁度適合しているのでした。
千円程度の電池とはいえ、無駄にならずに良かったです。
いずれにせよ、電池の種類は多すぎて困りもの。

ともかく、F80と標準ズームで試写した一枚、
いつもの目白駅西口の風景。
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この風景の感じ、フィルム写真にぴったり。
ちなみに、5年前の2014年7月29日に撮影したのが次の写真です。
空気感が同じでしょう?
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5年前の機材が、旧お気楽カメラである " PENTAX MZ-5 " ですから、
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新旧の写り具合は、丁度おなじ具合と言えるでしょうか。

ここで、ニコンの一眼レフを3台並べてみました。
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左から、Nikon_F、今回のF80、デジタルのD600です。
括りとしては、左の二台が同じカテゴリー(フィルムカメラ)になるのですが、
外観からは、とても、そのようには見えませんね。
形だけではなく、操作方法もむしろF80とD600の方に共通点が多いです。
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このようにボタン類の機能や配列がほとんど同じです。
今回、F80の試写を行うにあたって、
私が初めて手にした機種であるにも関わらず、
使用説明書等を読む必要は全くありませんでした。
普段からデジタルのD600を使っているからですね。

また、F80は、適合するレンズの種類が多いです。
絞り環がない最近のFマウントレンズは、
Nikon_Fのような古いニコンでは使えませんが、
F80なら、カメラから絞り値を指定できるので、使用可能です。
次の写真は、タムロンの便利ズーム28-300mmを装着したところです。
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AEもAFも、きちんと動作しました。
ということで、このF80、ちょっと見かけは安っぽいし、小さいし、
実際に手にした感じは「とてもチープ」なのですが、
酔狂な遊びをするには良いかも知れません。
例えば、
「デジタル用に設計された最新のレンズを、敢えてフィルムで使ってみる」
とか。
また、この当時のニコンの一眼レフは滑り止めのボディコーティングが劣化して、
今では全身ベトベトになっているものばかりです。
だから安値で入手可能なんですね。
それを、アルコールを浸した布と綿棒で、
一晩かけて、少しずつ落としていくのも、楽しいですよ。

続く

軽薄短小ニコンで目白駅西散歩2019年05月13日

前回)からの続きです。

入手した「Nikon F80」をぶら下げて、
私のかつての生活圏である目白駅西を Walk & Shoot しました。
そして今回、撮影フィルムをスキャンして得た画像データに、
ちょっと細工をしました。
撮影した「日時」と「場所」の記録を、データとして埋め込んだのです。
その結果、Lightroomのマップモードでは、
次のようにルート表示ができるようになりました。
目白駅西散策ルート図
また、Macの「写真」アプリでは、撮影した写真を、
次のように航空写真上の当該場所に配置することもできます。
撮影場所
もちろん、私にとっては道順も撮影場所も自明なのですが、
一応、遊びでやってみたわけです。

その Walk & Shoot の写真を、同じ場所で撮った、
数年前あるいは数十年前の写真と比較してみます。
まず、出発点は、駅西階段の途中にある喫茶「アコリット」
2012年の5月、目白の女子の集う場所でしたが、
カフェアコリット
今でも同じですね。
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次は、山手線の線路脇のヨネクラボクシングジム。
2013年の6月、まだ2階の宿舎の窓には、
寮生たちの洗濯物がハンガーにかかっていました。
ヨネクラボクシングジム
一昨年に閉鎖されて、今は大成パルコン集合住宅が建設中です。
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チャンピオンを目指していた寮生たちは、今頃どうしているのかな?

3番目は目白自由学園東側のT字路から池袋方面を眺めたところ。
45年前と3年前の空の広さに注目。
目白自由学園東の路地
今年は、西武グループの新本社ビル「ダイヤゲート池袋」が、
ドカーンと聳えていました。
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菱形の鉄骨ブレースは、鉄道運行のダイアグラムを表しているそうです。

4番目は懐かしき「アパート彩雲荘」と農林中金テニスコートの間の道。
彩雲荘と農林中金テニスコート
この空も、ダイヤゲート池袋が占拠!!
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5番目は「西池袋郵政宿舎」南の西武線の踏切。
7年前はコンビニのサンクスがありました。
西武線上り屋敷駅付近の踏切
今年は、空き地になっていました。
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ここは、かつて「上り屋敷駅」が廃止されて空き地となっていた場所ですから、
・駅→空き地→コンビニ→空き地、という経過を辿っているわけです。
そのうちに、また振り出しに戻って「駅」になるかもしれませんね。
私としては、「ダイヤゲート池袋」ビルの建設より、
「上り屋敷」駅が再生する方が望ましいです。

ちなみに、画像データに撮影「日時」と「場所」を埋め込む方法は、
次のようなものです。(詳細はリンク先を参照してください)
まず、このカメラには「デート機能」が付いていますので、
そのモードを「日 時:分」に設定し、詳細な撮影日時を画像上に残します。
そして、フィルムをスキャンしてデジタル化した後、
その撮影日時を、Lightroom上で「メタデータとして埋め込み」ます。
更に、iPhoneで別途取得しておいた「トラックログと同期」させれば、
自動的にGPS位置情報も埋め込まれます。

(終り)

42年前の神代植物公園2019年05月16日

神代植物公園の「春のバラフェスタ」に行ってきました。
その時の写真を、Macの「写真」アプリで航空写真上に自動配置してみました。
神代植物公園の春のバラフェスタ
左端の正門から、中央のばら園、右端のそば屋まで足跡が一目瞭然。
好天に恵まれた休日に、園内はバラ好きの方たちで大にぎわいでした。
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私も、「紫色のブルームーン」など眺めて、
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マンガ「ガラスの仮面」の「紫のバラの人」を思い浮かべたりしました。

思い返せば、前回ここを訪れたのは1977年の5月。
実に42年も前のことでした。
その日も、今回と同じ、バラの季節でした。
記憶の中の風景と一番異なっている点は、次の写真の「大温室」の出現。
大温室
この温室は私が訪れた7年後の1984年に造られ、
更に2018年にリニューアルされたそうです。

昔、ちょっと特徴的な彫刻が、「白色のアイスバーグ」に囲まれていました。
昔の彫刻と庭園
背景は、森です。
今年、この彫刻をほぼ同位置から撮影してみると、次のように、
森の代わりに、大温室が写り込んでいるでしょう?
現在の彫刻と庭園
また、この彫刻は、改修時にかさ上げされたのか、
今は高く屹立し、台座の文字が見えるようになりました。
「T.YAMAUCHI 1962」と刻まれていますから、
この植物園が開園した翌年から、ず〜っとここに立ち続けているんですね。

さて今昔比較の次の題材は、ばら園中央の池と噴水です。
昔の池と噴水

現在の池と噴水
上の写真が1977年、下が2019年ですが、随分と豪華になりましたね。
宮殿の庭園のようです。
そして良く見ると、
遠方に写っている「ばら園テラス」も拡大されているようです。
次の昔の写真で、私の後方に写っているテラス、
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明らかに全長が短いし、屋根の軒先も薄く見えます。

そんな風に、いろいろ豪華になっている様を確認したのち、
変わらないものを求めてお蕎麦屋さんに行きました。
42年前も、この近くで「深大寺そば」を食べたのです。
今回は、林の中のそば屋「玉乃屋」に入りました。
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注文したのは、「外二そば」の「もりの大盛り」。
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ややザラッとした食感と、切れた麺から香るようなそばの風味に、
42年前の深大寺遊山の記憶が、鮮やかに蘇ったのでした。
というのは嘘で、それほどの文学的素養は持ち合わせていません。
プルーストのマドレーヌを気取ってみただけですよ。

ACMEL-Mは不滅です2019年05月24日

30年ぶりにMinoxフィルムを使ってみたのは、既に6年前のこと。
その後、フィルムがほとんど市販されなくなったこともあり(現在はゼロ)、
自分でフィルムを製作することにしました。
とはいえ、これも難しい手順を踏む作業なので、
その製作法を忘れないためにも、
時々、この自分のブログ記事を自ら参照しながら、
Minoxフィルムを作り、撮影し、現像しています。

そんな訳で、春の日のおとめ山公園とその周辺を撮影した数枚。

まず、おとめ山公園の水辺のもり
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弁天池と四阿
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中の池に遊ぶ子供たち
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上の池ちかく
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原っぱと四阿
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次の二枚、公園の西側、相馬坂のお屋敷が解体されていました。
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昼下がりの新井薬師道
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公園東側の竹やぶ
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お屋敷町の雰囲気が少し残る場所
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日立目白クラブ前から望む「近衛のけやき」
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最後の二枚はいわゆるカラ写し部なので、
予想通り光線引きしていますが、そのカブリ具合も面白いです。

ちなみに、使用したカメラは6年前と同じ " ACMEL-M " 。
ACMEL-M
簡単なカメラは壊れないのが強みです。
ちなみにこのカメラの保証書がなぜか残っていました。それを見ると、
約35年前の昭和59年5月に新宿のサクラ屋で購入したものでした。
カメラのさくらや
「安さ爆発!カメラのさくらや」のCMで有名だったこのカメラ屋さん、
10年ほど前に全店閉店してしまいましたね。