▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

とんかつフジからタイ料理2019年06月03日

目白駅北側の山手線は、切通し(掘割)の底を走っています。
その切通しの西側土手の上のちょっとさえない道路は、いつの頃からか、
「フランク・ロイド・ライトの小径」と呼ばれているらしいです。
これはもちろん、
近くの「自由学園明日館」の設計者にちなんで名付けられた訳ですが、
道の実情を知る人間にしてみると、少しばかり恥ずかしいです。
私にとっては、この道は今でも、
「とんかつフジの道」と呼んだ方がピッタリくるのです。
(このお店の記憶は「とんかつ消えて隣にフレンチ」に書きました)

そんな道に面して「タイのラーメン」という、
何とも工夫の無い名前のタイ料理店があります。
タイのラーメン
ここは、昔「とんかつフジ」があった場所ですね。
お昼時、色彩鮮やかなメニューに惹かれて入ってみると、
02

03
これがバカにできない美味しさでした。
前回来た時は「タイスキヌードル」を食べたので、
今回は「ガパオ」にしてみました。
ガパオ
お値段もリーズナブルですよ。
ヌードルも好みの麺を選べるんですね。

ちなみに、私のお気に入りのタイ料理店というと、
大正村にあった「目白の伝説プリックタイ」、これはとっくに閉店となり、
これは健在です。

こんな風に、食べ物屋さんが開店したり消えたりするのは、
どうしてなのでしょうね?
もちろん、儲かるかどうかが第一の理由なのでしょうが、
では、繁盛するにはどうすれば良いのでしょうか?
(それが分かれば苦労はない!!)

もし、その場所に住みつく商売の神様のようなかたが居るとすれば、
何十年も営業していた「とんかつフジ」が消えた頃から、
ここの神様は遊びに行ってるようです。
なぜなら、2012〜3年に次の看板が出てから、
貸店舗看板
ここに入るテナントは、2年ごとに交代してるみたいなんです。

2013年〜 大正浪漫の鉄板焼き「目白大都会」
2015年〜 タイ料理屋「White JASMINE」
2017年〜 今回取り上げた「タイのラーメン」

そんな歴史を感じさせる場所にお店を構えた「タイのラーメン」、
今後も存続していけるように、神様が微笑んでくれるかな。

ところで、次の写真の店舗入口扉、
デザインがタイというよりも大正浪漫でしょう?
これは「目白大都会」時代のものなんです。
目白大都会時代の扉
だから、この扉には、鉄板焼きのお肉の香りが染み付いていますよ。
それどころか、お店の外に出て、遠くから、この建物の外壁を眺めると、
私には、まだとんかつのにおいが漂ってくるような気がします。

アプト式機関車に客車2019年06月09日


前回、フライシュマンの中古の機関車(Fleischmann 7305)を入手し、
壊れていたカプラー(連結器)を直しました。
せっかく直った連結器ですから、付属車両を繋げてみたくなります。
そして、ebayのドイツのお店で、
中古の二等客車(fleischmann 8053、次の写真の右側)を見つけました。
フライシュマンのアプト式車両
機関車・客車とも台車の色を黒色で揃えました。
何故か、台車の色が灰色の商品が多く、黒色のものは品薄でした。

商品到着後、機関車と客車を連結しようと思ったら、
何と!入手した客車のカプラーが壊れていました。
次の写真のような状態です。
機関車と客車の連結
中古の商品を買うときは、こういう事態も想定しなければなりません。
とにかく、今度は、客車のカプラーを直すことになりました。

次の写真はバカになっているカプラー
壊れたカプラー
車体の箱を開けて、デッキを外すと、
04
バカになった部品が出てきました。
05

幸い、この部品は破損したわけでなく、
収まり方が違っていただけでした。
その収まり位置を修正して蓋をしました。
06
結局、次の部品の突起と、
07
次の矢印のバネの関係が、
08
次の写真のような位置関係にあるのが正常な状態でした。
09

そして、
別途イタリアのお店で見つけた貨車(fleischmann 805401)も入手して、
全部の車両をつないでみましたよ。
機関車と客車と貨車を連結
これらの車両が走る様子も次の記事でご覧ください。

二次元壁掛け山岳鉄道2019年06月16日

「名画」を壁に飾るような感じで楽しめる、
ほぼ二次元の山岳鉄道模型レイアウトを作りました。
山岳鉄道模型レイアウト
中央に見えている機関車と客車と貨物車は、
前回の「アプト式機関車に客車」であつらえた次の車両です。
フライシュマン機関車
Fleischmannフライシュマン製のRack-railアプト式機関車ですね。
左端から右端まで上昇している線路は、
純粋透明なアプト式鉄道模型」で作った線路です。
アプト式線路
だから、最初の写真だけ見ると、全体が普通の絵のように見えますが、
実はNゲージの模型機関車が、実際に走行しているところなんですよ。
アプト式線路の裏側に山の写真を仕込んだのです。

そんな風景写真の選定について、機関車がヨーロッパ製ですから、
アルプスかどこかのピクチャレスクな写真をイメージしました。
Net上で画像検索をかけたところ、
" EURO RAIL HOBBIES " という鉄道模型屋さんのHPがヒット。
「Marklin Trix Roco Fleischmann Faller at Euro Rail Hobbies & More」
などを扱っている模型屋さんだそうです。
次のHPの写真の一番下に見えているでしょう。
EuroRailのHP
これをお借りすることにしました。

完成形がどんな感じになるか、
事前にPhotoshop上で、線路の画像を風景写真の上に重ねて見ると、
次のように、なかなか良い雰囲気です。
車両写真と合成
採用決定!

このレイアウトに嵌め込むために必要な写真の大きさは、
1,026 mm x 351 mm と、かなり大きいです。
画像を4分割して、それぞれをA3写真用紙に印刷しました。
A3印刷
その4枚を繋ぎ合わせて一枚の大きな絵を作り、
「純粋透明なアプト式鉄道模型」のレールの裏側に潜らせました。
完成目前
実は、このような発展型も見据えて、この箱を製作していたのです。
差し込み式の「絵」を交換すれば、
また別な雰囲気の鉄道模型レイアウトになるはずです。

続く

銀河鉄道の夜空の作成2019年06月21日

前回)からの続きです。

前回作った山岳鉄道模型は、私にとって謂わば習作。
最終的に作りたかったのは、次の「銀河鉄道」でした。
銀河鉄道の模型写真
天の川銀河(Milky Way)などの星散りばめる夜空を、
しずしずと上昇していく機関車をイメージしていました。
そのイメージを二次元の「壁掛け型名画」風にまとめたのが、
この模型です。

その製作過程は次の通りです。
まず、適当な夜空の天空写真を探します。
星座原稿
これは冬の星座の解説に使われていたものです。
そこから、1,026 x 351mmの比率で、適当な一部を切り出します。
星座切り出し
切り出しと当時に、最終的な見栄えも考慮して濃度を調整しました。

前回の山岳鉄道と同様に、Photoshop上で線路の図柄を乗せ、
次のように仕上がりをシミュレートしてみます。
仕上がりイメージ
これで良ければ、A3サイズ4枚に分割プリント。
印刷
そして、貼り合わせ。
貼り合わせ
このへんの、切った貼ったの単純作業が、実は熟練の技です。
そして、前回の山岳写真の上に星空をかぶせれば、
差し替え
最初の写真のように、「銀河鉄道」の出来上がりです。

また、製作ついでに、星座の勉強もしましたよ。
それができるのは、
この「名画」が「冬の星座」をほぼ正確に再現しているからです。
関連する星々の間に補助線を入れ、分かりやすく解説したのが、次の絵です。
星座の名前
この解説図があれば、銀河鉄道の運転手も、道に迷わずにすむはず。
最初の写真の状況で車内放送を行うとすれば、次のようになるでしょう。
「銀河鉄道にご乗車の皆様、夜の長旅、お疲れ様でございます。
 この電車は、ただいまオリオン座のリゲルを通過し、
 まもなく、おうし座のプレアデス星団に到着いたします」

続く

銀河鉄道模型の走行動画2019年06月22日

前回)からの続きです。

星散りばめる真冬の夜空を、
しずしずと上昇していく銀河鉄道を製作しました。
その走行動画です。
ゆっくりと、スムースに動き始めました。
順調のようです。
ところが、頂点に到達する直前、
機関車と客車のカプラー(連結器)が外れ、
青と白、ツートンカラーの美しい客車は、
多くの乗客を乗せたままレールを滑り落ち、
漆黒の夜空の星屑となってしまいました。

(終り)