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マミヤ16スーパーの分解修理 ― 2015年07月10日
ミノルタ・ヤシカと同様に、これらの16mmカメラを使うには、
空のカートリッジ(マガジン)が必須です。
今回は、それも付属していたので、ちょっとお買い得でした。
空のカートリッジ(マガジン)が必須です。
今回は、それも付属していたので、ちょっとお買い得でした。
外見は年代の割には奇麗でしたが、内部はどうか分かりません。
製造から半世紀以上経過したこの頃の機器で、トラブル無しはあり得ません。
まず、カメラ上部を見ると、次のように
フィルムカウンターの数字が半分ずれていました。
でも巻上げはできそうでした。
それ以外では、絞りの作動は問題なさそうでした。
また、シャッタースピードは設定ごとに変化はしませんでしたが、
多分すべて最速の1/200で一応切れているようでした。
「では、分解修理する前に一応試写を」と撮影してみたら、
とんでもないピンボケで、何を写したのか分からないような状態でした。
それ以外では、絞りの作動は問題なさそうでした。
また、シャッタースピードは設定ごとに変化はしませんでしたが、
多分すべて最速の1/200で一応切れているようでした。
「では、分解修理する前に一応試写を」と撮影してみたら、
とんでもないピンボケで、何を写したのか分からないような状態でした。
それで、やっぱり分解修理の開始。
直るか、壊れるか、どうせピンボケしか撮れないのであれば、
壊れたとしても惜しくはありません。
まずビスを抜いてトップカバーを外しました。
この写真左側の白黒的状の円盤を押えながら、
裏蓋を開けて、フィルム室内の巻上げ軸を回しました。
裏蓋を開けて、フィルム室内の巻上げ軸を回しました。
これで、次の写真左側の二つのレバーが外せます。
長いのが絞り調節用、短いのがシャッタースピード調節用です。
そして上蓋を開けるとシャッター機構が露出します。
そして上蓋を開けるとシャッター機構が露出します。
中央にシャッター&チャージレバー(これでシャッター羽根を蹴飛ばす)、
左にスピード調節のためのカムがあります。
左上には1/2から1/100までのスピード変化を生み出すべく、
シャッター羽根の開閉のタイミングを司るスローガバナーの歯車が見えています。
赤矢印の位置で、その歯車の側面に取付けられたピンと、
それに隣接するレバーの端部が接しています。
ここがうまく連動して、シャッタースピードが変化する機構です。
(この辺は、空打ちしながらじっくり観察すると面白いです)
次に表側の化粧カバーを外しました。
左にスピード調節のためのカムがあります。
左上には1/2から1/100までのスピード変化を生み出すべく、
シャッター羽根の開閉のタイミングを司るスローガバナーの歯車が見えています。
赤矢印の位置で、その歯車の側面に取付けられたピンと、
それに隣接するレバーの端部が接しています。
ここがうまく連動して、シャッタースピードが変化する機構です。
(この辺は、空打ちしながらじっくり観察すると面白いです)
次に表側の化粧カバーを外しました。
まだ黒色の内カバーがありました。
この化粧カバーと内カバーの間に、フィルター収納用プレートや
ファインダーフレームなどが納められています。
それらの隙間を作るための金色のスペーサーが、
この写真の両端に見えています。
再組み立て時に注意です。
今度は裏返してフィルム室側を見ると、中央に銀色のビスが見えます。
この化粧カバーと内カバーの間に、フィルター収納用プレートや
ファインダーフレームなどが納められています。
それらの隙間を作るための金色のスペーサーが、
この写真の両端に見えています。
再組み立て時に注意です。
今度は裏返してフィルム室側を見ると、中央に銀色のビスが見えます。
それを外すと、内カバーが外れて、主要機構が露出します。
次の写真で左側にある銀色プレート部分がスローガバナーです。
この個体はガバナーの動きが重く、そのため
単速の1/200でしかシャッターが切れなかったのでした。
これを外して、ブロックごとベンジンに浸けました。
単速の1/200でしかシャッターが切れなかったのでした。
これを外して、ブロックごとベンジンに浸けました。
こうして一時間ほど浸してから、
シャカシャカと揺すって洗うと、元の機能がよみがえりました。
これでシャッタースピードは、B、1/2〜1/100連続可変、1/200が選べます。
さて次が問題。
ピンボケの理由です。このカメラは、
前玉を回転させて前後させることによりピント調節をしています。
シャカシャカと揺すって洗うと、元の機能がよみがえりました。
これでシャッタースピードは、B、1/2〜1/100連続可変、1/200が選べます。
さて次が問題。
ピンボケの理由です。このカメラは、
前玉を回転させて前後させることによりピント調節をしています。
ところが、この写真で分かるとおり、
スプリングで引っ張っているにもかかわらず、
前玉が赤矢印の右方向に回転してくれません。
ヘリコイドが完全に固着していました。
次のようにヘリコイドのネジが見え過ぎです。
スプリングで引っ張っているにもかかわらず、
前玉が赤矢印の右方向に回転してくれません。
ヘリコイドが完全に固着していました。
次のようにヘリコイドのネジが見え過ぎです。
この前玉を外して、ヘリコイド部分を掃除しようとしましたが、
どんなに力を入れても回りませんでした。
それで、禁断の「KURE CRC 5-56」の登場です。
ヘリコイドのネジ部分に流し込み待つこと数時間、
ペンチで挟んで思い切り回すと、やっと外れました。
どんなに力を入れても回りませんでした。
それで、禁断の「KURE CRC 5-56」の登場です。
ヘリコイドのネジ部分に流し込み待つこと数時間、
ペンチで挟んで思い切り回すと、やっと外れました。
しかし周辺は「KURE CRC 5-56」でびっしょり。
やむを得ず、本体からレンズユニットを纏めて外しました。
やむを得ず、本体からレンズユニットを纏めて外しました。
この写真は既に中玉レンズは外したところですが、
その他、すべての部品を分解してアルコールで洗わざるを得ません。
まず絞り板を一枚抜き取り、
その他、すべての部品を分解してアルコールで洗わざるを得ません。
まず絞り板を一枚抜き取り、
二枚目も抜き取り、
最後は次のようにシャッター羽根(雲形の薄板)も外して清掃。
部品相互の位置関係を間違えないよう、また、
シャッター羽根の取付軸部のワッシャーなども忘れないように、
しつこく写真を撮りました。
そしてシャッター絞り機構部分の再組み立て完了。
シャッター羽根の取付軸部のワッシャーなども忘れないように、
しつこく写真を撮りました。
そしてシャッター絞り機構部分の再組み立て完了。
これを組み込み、レンズや他の部品も取付け、カバーを閉じて完成!
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