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ミノルタ_16_MG-S2017年11月06日


ミノルタ16MGS
久しぶりに16mmフィルムカメラを入手しました。
" MINOLTA_16_MG-S "です。
たまたま目にした商品が値段(800円)の割に綺麗だったので、
「ひょっとしたら掘り出し物かも知れない」と思い購入。
これまで愛用していた「ミノルタ_16_QT」の兄弟機ですね。

ちょっと外観比較をしてみます。
ミノルタ16MGSと16QT
左がMG-S、右がQT、ほとんど同じです。

次のように真上から撮ると、違いが少し明らかになります。
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MGSはシャッター速度優先(1/30〜1/500の5段)の自動露出機。
QTはシャッターが1/30と1/250の二択の、露出計連動マニュアル機です。
MGSに電池を入れて露出計の指針(左上の確認窓)をチェックしたところ、
ほぼ実用範囲内の精度が出ているようでした。

次は下面を撮影。
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MGSが、3.5mの固定焦点であるのに対して、
QTは、1.2mから無限遠までの距離調節レバーが付いています。
(1.2m、2.0m、3.5m、無限、の4段階クリックストップ付き)

とりあえずMGSの試し撮りをする前に、劣化した遮光モルトを撤去しました。
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そして貼り替え完了。
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自作フィルムで10枚ほど撮って現像してみたところ、
ネガ濃度も揃って良さげな雰囲気です。
ミノルタ16MGSで試写

作例
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この写真のように、あまりいじらずに適度なコントラストが出ることから、
レンズの光学系も大きな汚れはなさそうです。

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神田川沿いの小道。逆光気味でもOKの写りです。

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学習院のネットフェンス。
晴天下ではかなりきめ細かい描写が期待できます。

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これは、あえて絞りを開放して意地悪に撮ったもの。
手前の電柱が固定焦点距離の3.5mにあって、ピントが来てます。
それに対して、遠景の学習院は実用的な描写ですが、
被写界深度の浅さのため、ややピントが甘いですね。

と、こんな感じでMGSの試し撮りをした範囲で言えること。
・MGSの自動露出はそこそこ便利。
・撮影対象によっては、しっかりピントを合わせたくなる時もある。

結局、オート志向のMGS、マニュアル志向のQT、といえますが、
この仕様の違いに、カメラ設計者の心の迷いが感じられて、
なかなか興味深かったです。
なお、今回入手したミノルタ16MGS、特に大きな不具合はなかったもの、
古いカメラによく見られるファインダーの曇りが若干あるので、
そのうちファインダー清掃に挑戦してみたいです。
それで壊してしまうかも知れませんが、まあ800円だから良しとします。