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薬師寺の東塔が一人だった頃 ― 2015年02月22日
この写真は約40年前の薬師寺の東塔です。
双子の塔の片割れである西塔が再建されるのはこの七年後ですから、
この時点の東塔は一人寂しく建っていたわけです。
撮影機材はミノルタSR-7と標準レンズのロッコール58mm/f1.4。
交換レンズは高くて買えなかったので、これしか持っていませんでした。
次の写真は最近の2011年の薬師寺の様子。
買ったばかりのビデオカメラで金堂を撮った動画から切り出しました。
双子の塔の片割れである西塔が再建されるのはこの七年後ですから、
この時点の東塔は一人寂しく建っていたわけです。
撮影機材はミノルタSR-7と標準レンズのロッコール58mm/f1.4。
交換レンズは高くて買えなかったので、これしか持っていませんでした。
次の写真は最近の2011年の薬師寺の様子。
買ったばかりのビデオカメラで金堂を撮った動画から切り出しました。
金堂の左に東塔、右に西塔がギリギリ写っています。
この直後に、東塔は解体修理を行うための素屋根で覆われてしまいましたので、
現在は二本の塔を同時に眺めることはできません。
さて、40年前の私、東塔の脚元に近づいて塔を見上げるようにカメラを構え、
「入らないじゃないか!」と嘆きました。
標準レンズでは画面からはみ出してしまうのです。
しかし、幸運にも、隣にいた友人が広角のロッコールレンズ35mmを持っていました。
それを借りてSR-7に装着し、撮影したのが次の写真です。
この直後に、東塔は解体修理を行うための素屋根で覆われてしまいましたので、
現在は二本の塔を同時に眺めることはできません。
さて、40年前の私、東塔の脚元に近づいて塔を見上げるようにカメラを構え、
「入らないじゃないか!」と嘆きました。
標準レンズでは画面からはみ出してしまうのです。
しかし、幸運にも、隣にいた友人が広角のロッコールレンズ35mmを持っていました。
それを借りてSR-7に装着し、撮影したのが次の写真です。
パースペクティブで、いかにも広角レンズ!って感じです。
そんな事があり、やはり交換レンズが欲しくなってしまった私は、
ニコン(日本光学)にマウント替えをして、50mm、105mm、35mm、200mm、24mm、
と交換レンズを揃えていきました。(生活は苦しくなる一方…)
ミノルタからニコンへ宗旨替えをした理由は、
権威に弱い私がニコン神話に取り憑かれたからです。
まあ、昔の車の世界で言うと「いつかはクラウン」みたいな思い込みですね。
ミノルタは「一流」だが、ニコンは「超一流」と思っていました。
そんな私が昔を思い出して、先月、ミノルタの広角レンズを買いました。
そんな事があり、やはり交換レンズが欲しくなってしまった私は、
ニコン(日本光学)にマウント替えをして、50mm、105mm、35mm、200mm、24mm、
と交換レンズを揃えていきました。(生活は苦しくなる一方…)
ミノルタからニコンへ宗旨替えをした理由は、
権威に弱い私がニコン神話に取り憑かれたからです。
まあ、昔の車の世界で言うと「いつかはクラウン」みたいな思い込みですね。
ミノルタは「一流」だが、ニコンは「超一流」と思っていました。
そんな私が昔を思い出して、先月、ミノルタの広角レンズを買いました。
ロッコール Rokkor 35mm/f2.8 です。不具合ありの格安品。
ロッコールレンズの分解修理は少し慣れています。
まず、次のように前玉を外して中を覗き、絞り羽根の油粘りを確認しました。
ロッコールレンズの分解修理は少し慣れています。
まず、次のように前玉を外して中を覗き、絞り羽根の油粘りを確認しました。
羽根を取出して、ベンジンに浸けて奇麗にしました。
ついでにガラスもクリーニングして、元の通り組み直せば完成です。
ところが、もう一つ致命的な欠陥がありました。
絞り環のクリック感がないけど、まあ良いか、と思ってボディに取付けた所、
ボディ側の自動絞り機構のせいで、常に開放2.8になってしまうのです。
やむを得ず絞り環を外して問題の箇所を確認すると、
クリックストップのためのベアリングボールは残っていましたが、
これを絞り環に押し付けてクリック感を出すスプリングがありません。
この写真で白矢印がベアリングボール、赤矢印がスプリングが納まるべき穴です。
それで、たまたま二本持っていた標準レンズ58mmを一つ潰して、
スプリングを取出しました。
それで、たまたま二本持っていた標準レンズ58mmを一つ潰して、
スプリングを取出しました。
白矢印のネジを外すと、その中心が穿たれてネジが仕込まれています。
これを流用しようというわけです。
ところが、右端の写真のように先ほどのスプリング穴に納めようとしたら、
穴が小さすぎて入りません。
レンズによって、ベアリングボールやスプリングのサイズが違っているようです。
「意地でも治してやる」と、
今度は少し小さめのスプリングが入ってそうなジャンクレンズを入手しました。
そしたら、これが同じ広角の35mm。
これを流用しようというわけです。
ところが、右端の写真のように先ほどのスプリング穴に納めようとしたら、
穴が小さすぎて入りません。
レンズによって、ベアリングボールやスプリングのサイズが違っているようです。
「意地でも治してやる」と、
今度は少し小さめのスプリングが入ってそうなジャンクレンズを入手しました。
そしたら、これが同じ広角の35mm。
左が最初の35mm、右が次に入手した35mmです。
製造年により外装は違っても、中身は一緒のようです。
名前もおなじ「MC W.ROKKOR-HG 1:2.8 f=35mm」
双子の兄弟ですね。
まあ、敢えて区別すれば、絞り環の色で「黒環・白環」とでも呼びましょう。
そして、白環レンズについて、
また同じように絞り羽根の油を落とし、ガラスを清掃してみると、結構いけます。
レンズの状態としては、クリック感の有無を除けば、どちらも同じ程度。
ミノルタの昔のSR-7と、少し時代が下ったX-700に装着してみました。
製造年により外装は違っても、中身は一緒のようです。
名前もおなじ「MC W.ROKKOR-HG 1:2.8 f=35mm」
双子の兄弟ですね。
まあ、敢えて区別すれば、絞り環の色で「黒環・白環」とでも呼びましょう。
そして、白環レンズについて、
また同じように絞り羽根の油を落とし、ガラスを清掃してみると、結構いけます。
レンズの状態としては、クリック感の有無を除けば、どちらも同じ程度。
ミノルタの昔のSR-7と、少し時代が下ったX-700に装着してみました。
どちらもお似合いです。
こうなると、今度こそ本当のジャンクレンズを入手して、
そのスプリングを取出し、黒環レンズを再生するべきかも。
薬師寺も東塔と西塔があることだし。
(150810追記:黒環レンズの再生をしました「ロッコールレンズのボール移植」)
と、こんな過程を辿って、
ジャンクカメラやレンズに手を出していると、
いつのまにか双子の兄弟が集まってきてしまいます。
その「一部」を紹介すると、次の写真のようになります。
こうなると、今度こそ本当のジャンクレンズを入手して、
そのスプリングを取出し、黒環レンズを再生するべきかも。
薬師寺も東塔と西塔があることだし。
(150810追記:黒環レンズの再生をしました「ロッコールレンズのボール移植」)
と、こんな過程を辿って、
ジャンクカメラやレンズに手を出していると、
いつのまにか双子の兄弟が集まってきてしまいます。
その「一部」を紹介すると、次の写真のようになります。
カメラボディも、ミノルタ・ニコン・ペンタックスと双子が揃っています。
これでは宗旨替えというよりも、多神教の世界ですね。
これでは宗旨替えというよりも、多神教の世界ですね。
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