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Let's_noteの分解修理-3:CDドライブ主人と奴隷2018年04月20日

前回)からの続きです。

せっかく新しいCDドライブに換装したのに、
そのドライブからは起動できないという状態に、不満ありです。
しかも、同じPanasonic製品を選んだのに、です。
いつの間にか、「PCの復活再生」という当初の目的(既に達成済み)から外れて、
CDブート(起動)が目的になっちゃいました。

まず、古いCD-ROMドライブが壊れていることの再確認をしました。
壊れたドライブの顔
これはベゼル(前面パネル)を取り外した状態のまま、
本体のLet's_noteに、もう一度、取り付けた様子です。
電気的な故障と思われるので、いくら眺めても無意味です。
とりあえず、電源を入れてみると、
やはりPCそのものが起動途中で固まってしまいます。
そして、ドライブを引っこ抜くと、正常起動します。
当然ながらBIOSユーティリティで、
次のように「セカンダリ−マスター」は「なし」です。
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ここで、少しヤケになり、またドライブを突っ込んでみました。
すると、PCから「ピポ!」とかいう音が聞こえて、
「セカンダリ−マスター」に「CD-ROM」の表示が現れました。
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それで、次のリカバリーディスクをセットして、
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普通にWindows98を立ち上げてみました。
デバイスマネジャのCD-ROMの項に、
「MATSHITA UJDA140」の表記があります。
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そして、コンピュータの一覧では、E:ドライブに
「Cf-a77 rcvcd」とディスクを正しく読み取っている風な表示が。
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お亡くなりになったはずのドライブが、一瞬、意識を回復したようですね。
試しに、起動順位をCDドライブ優先にして再起動してみると
次のように「再インストールしますか?」の文字が出てきました。
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しかし、このドライブはいつ迷子になるか分からないので、
ここは(Y/N)の問いかけに対して(N)と答えておきました。
本質的な解決方法を見つけてから「再インストール」したいですからね。
実際、その後、この古いCDドライブは二度と蘇りませんでした。

このPCに装備されるべき二つのドライブを比べてみました。
HDDハードディスクドライブとCDDの二つのデバイスです。
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これは後ろ側のコネクタ部分の拡大写真ですが、
上のHDDには本体と直接は結線されない4本のピンがあります。
いわゆるジャンパピンで、これらのピンの"open"と"close"で、
デバイスがマスターとスレーブを演じ分け、そうすることで、
PC本体との信号のやりとりをきちんとこなすのですね。
昔、DOS/Vマシンを組み立てた時に学んだことを思い出しました。
ところが、この写真で下のCDドライブには、
それらしいピン(というか形状としては接点)が見当たりません。
でも、ジャンパの機能が無いわけではなく、別のメーカの技術資料では、
ここに写っている総数50のピンのうち、
47番目のピンとその周囲のピンの接続状態が関係しているようです。
次の写真で見えているのは1〜49の奇数番号のピン。
その下側に2〜50番目の偶数番号のピンがあります。
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「そういうことか。ちょっと問題解決に近づいたな」と思いました。
新しいとライブの47番目のピンを、周辺と適当に短絡(ショート)させて、
古いドライブと同じ状態を作り出せば良いのでしょう。

ところが!
テスターを使って調べてみると、この新旧のドライブのジャンパピンは、
「既に」いずれも次の写真のような、同一の状態でした。
10ジャンパピンの配列
白丸は「空き」、赤丸がキーとなるピン、黒丸は全て「GND」です。
古いのと同一の状態であれば、古いのと同じように認識されても良いはずです。
同じパナソニックの製品なのに、ジャンパの設定の仕方が違うのだろうか?
ここで、幾つか調べてみると、他のメーカーでは、
47番目のピンをGNDに短絡すると「マスター」になる、
という情報もありました。
別に見通しがあるわけでは無いですが、試してみることにしました。
サランラップで次の細いアルミテープを作りました。
約2mmx8mm程度。
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片側の4mm部分には固定用の両面テープを貼ってあります。
これで45・47・49の接点を塞ぎました。
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今回49にはテープがハミ出しただけで特に関係なく、
45のGNDと47のジャンパピンを短絡することが目的です。
こうしたら!!
BIOSセットアップユーティリティの立ち上げ画面で、
早くも新しいドライブの製品名が表示されました。
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ハードディスクの型番を表示した次の行に、
"ATAPI CD-ROM: MATSHITADVD-RAM UJ-852S" とあります。
そして、BIOSの「セカンダリ−マスター」に「CD-ROM」と認識表示が。
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こうして、この新しい正常なドライブから起動できるとなれば、
安心して「再インストール」ができます。
リカバリーディスクから立ち上げて、次の問いかけ画面で、
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今度こそは、(Y/N)に対して(Yes)を返して、
工場出荷の新品状態にリカバリーしました。
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「愛用者オンライン登録」とか「Hi-HO入会手続き」とか、
多分、今では意味を持たないショートカットも見えてますね。
ここで念のため、デバイスマネージャを見てみると、
CD-ROMの項に、" MATSHITA DVD-RAM UJ-852S " とありました。
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本当は " 852 " ではなく " 862 " なのですが、その程度は許容範囲です。
もう一つ、Windows98/SEを直接インストールした時に、
" ? " で表示されていた " PCI Communication Device " は、
" Wave Device for Voice Modem " であったことも判明しました。
これまで一度も使ったことは無いし、これからも無縁なデバイスですが、
とにかく判明しただけで気持ちがすっきりしましたね。

そして、昔懐かしいデスクトップと壁紙の風景。
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この風景画、私のディスクには「陽だまり.jpg」として保存されていました。
多分、昔のWindowsの
いずれかのバージョンに付属していた壁紙の一つなのでしょうが、
既に探せません。
思うに、アメリカ中部の街の真昼の風景なのかな。
この陽射しの感じがとても気に入っています。

以前、テキサス州のサンアントニオに観光旅行をしたことがあり、
その時の陽射しが、やっぱりこんな風でしたよ。
19サンアントニオの陽だまり
このサンアントニオの風景を壁紙にするのもありですね。
どれを選ぼうと誰も何も言わない、まさしく「わたしのノートPC」。

(終り)