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ヤシカ44のピント調整2018年05月02日

前回)からの続きです。

今回入手したベスト判二眼レフの「ヤシカ44」は、
外見が綺麗なだけでなく、
各部を操作してみた感じでは機能的にも完璧でした。
だから、中古カメラ入手時に恒例の「分解、修理」は不要なはずでした。
でも、いざ使ってみたら、かなりの前ピン症状なので、
やはり軽修理は避けられないようです。

試写を開始してすぐに気がついた症状は次のようなものです。
ピント調節ノブの距離目盛と、
ビューレンズを通した画像の状態が一致しなかったのです。
例えば、次のように30〜60feetぐらいの目盛りに合わせた時に、
ヤシカ44ピント調節ノブ
ビュースクリーン上は無限遠の景色がくっきり見えました。
そして、ノブ目盛を" ∞ "にすると、
今度は ” 無限遠よりも更に遠く?”にピントが飛んでっちゃいました。


数字と目と、どちらを信ずべきか?
とりあえず、ビュースクリーンの画像を「正」として写しました。
そしたら、極端なものでは、次のような写りになりました。
ヤシカ44前ピン
この写真、道路突き当たりの樹木にフォーカスしたつもりですが、
実際には手前の電柱にピントが来ていますね。
いわゆる前ピンです。
しかも狂いが大きいです。
念のため、テイクレンズのピントをチェックしてみました。
いつものように次のような簡易検出装置の出番です。
03
無限遠の超高層ビルに向かってカメラを構え、ノブ目盛を" ∞ "にします。
そして、ケーブルレリーズを使ってシャッターを開放状態にしました。
すると、フィルム面の位置にて、きちんと結像していました。
ということは、ノブとテイクレンズは正しく機能していることになります。

これらの検討結果を図解すると次のようになります。
04
takeレンズとフィルム面の光路長(赤線)は正しい。
viewレンズと焦点面(フォーカシングスクリーン)の光路長(青線)は短い。
そういえば、以前、青線の長さが狂ったことがありました。
マミヤ645スーパーが後ピンに」です。
この時はクイックリターンミラーの不具合が原因でした。
それに対して、二眼レフのミラーは固定されていますから、
不具合が生じることは、まず考えられません。
とすれば、考えられる原因は、次のフォーカシングスクリーンの狂いです。
05
これをピントフードごと取り外します。
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以前「プリモジュニアJRの分解・修理」でも同様の作業をしました。
次の写真です。
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この時は、本体とピントフードの間に、
ピント微調整用のスペーサー(白矢印)が挟まれていました。
一方、ヤシカ44ではスペーサー設置は考慮されていません。
また、敢えてスペーサーをかませてみても無駄だと思いました。
今回はピントのずれが大きいので、スペーサーで対応出来る範囲を超えています。

とにかく次のスクリーンを外してみましょう。
08
よくある二枚構成のスクリーンでした。
それが両側二本の板バネで固定されていました。
スクリーンを取り外すには、
まず、この小さい板バネを取り外すのですが、これが難しかったです。
また、注意しなければならないのは、
スクリーンの構成をメモしておくことです。
プリモジュニアの時は次のようなスケッチを描きました。
09
外側にガラス、内側にプラスチックのフレネルレンズという普通の構成ですが、
こうして書き留めておかないと、
また組み直す時に、二枚の位置関係がメチャクチャになりかねませんからね。
そして、今回のヤシカ44もスケッチしました。
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外側にガラス、内側にプラスチックのフレネルレンズという構成です。
プリモジュニアと全く同じ構成になっていました。
ところが、何と!、結論から言うと、この構成が間違いでした。
二枚構成のスクリーンを、
そっくりそのままひっくり返した設置方法が正解だったのです。

それが判明した経緯は次のようなものです。
現在は光路長が短すぎる遠視(老眼)状態ですから、
これを長くすることを考えねばなりません。
まず、硬いガラスが外側にあることは理にかなっていますから、
そのガラスについて、平滑面と粗面(焦点面)をひっくり返してみました。
これにより、ガラスの厚み約2mm分だけ光路長が長くなります。
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これは失敗でした。
光路長が長くなりすぎて、無限遠にピントが合わなくなってしまったのです。
いわゆる近視状態になったのですね。
それで分解前の二枚を合わせたままひっくり返して、次の状態にしたのです。
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これで、光路長は分解前より約1mm長くなります。
これが、見事に正解でした。
修理完了!!
焦点調節ノブを無限遠にセットして、
ファインダースクリーンに遥か遠くの超高層ビルを写してみると、
きちんと像を結んでいます。
それも、本当に見事に結像して、心に沁み入るような画像でした。
修理前(左)と修理後(右)のファインダーはこうです。
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どちらが正しい状態なのかは、確かにこれでは判別できないですね。

さて、完璧に直ったのは嬉しいのですが、
なぜ、プリモジュニアとヤシカ44では、
スクリーンの構成が違っているのかは謎として残りました。
ちなみに、二眼レフのピントの合わせやすさ(見やすさ)は、
ビューレンズの性能、特に明るさで決まると言われています。
・ベビーローライ
・プリモジュニア
・ヤシカ44
のビューレンズは、いずれも焦点距離が " 60mm " ですが、
明るさは前二者が " 2.8 " に対して、ヤシカだけが " 3.5 " と暗いです。
それにもかかわらず、私がチェックしたところ、
ピントの山をつかみ易いのは、格下のはずのヤシカ44でした。
このあたりも謎ですね。

蛇足ながら、今回の分解の難所であった二本の固定バネの写真、
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分解前から、このように、一本が途中で折れて寸足らずになっていました。
(それでも性能的には問題は生じないです)
ボディ全体をチェックすると、
各所のネジの頭などには全然傷が付いていませんから、
前回の分解整備を行った方は、多分プロの技術者だと思われます。
しかし、このバネを見ると「弘法も筆の誤り」があるようですね。
また、スクリーンの構成順をスケッチせずに、
思い込み(多分)で対処してしまったところなど、
案外うっかり屋さんのようです。
って今頃、このカメラの旧所在地、カリフォルニア " Grass Valley " あたりで、
くしゃみをしているのではないかな?

こんな風に、わずかながらでも私自身が手をかけたカメラって、
何となく親近感を感じてしまいます。
ここでもう一度、二人の貴婦人の肖像。
15
右のベビーローライのデザイン的完成度に比べると、
左の和製貴婦人ヤシカ44は、どうもちょっと「山出し」感があります。
レンズの大きさと、その周囲の貼り皮の寸法とかが微妙にアンバランスです。
でも、美智子妃殿下が愛用していたカメラだし、
この間の私との付き合いもあり、
それなりに愛くるしいような気がしてくるから不思議です。

(終り)

(2018/06/26追記)
その後、ヤシカ44の別の個体を手にする機会があったので、
どうも気になっていたファインダスクリーン部材の構成順序について、
分解して、わざわざ確認してみました。
すると、前回取り上げた個体の修理前の状態、すなわち、
「外側にガラス、内側にプラスチックのフレネルレンズ」
という構成であり、かつ、この状態で無限遠がきちんと出ていました。
追加1

追加2
これまた不思議!
製造番号から判断すると前回個体が中期、今回個体が後期製品です。
そこで、この事実を踏まえ、次のような見解に至りました。

ヤシカは、製造期間の途中で、ファインダ構成部材の設計を変更した。
(実際、アクセサリーシューの位置なども変えています)
そのためメンテナンスマニュアルも製造年代ごとに異なっているはず。
私が当初入手した個体は中期の製品だったが、
それを整備したプロは、後期のマニュアルに基づいて整備してしまった。

という見解が、とりあえず辻褄が合うような気がします。

「べにや」が燃えてしまった2018年05月06日

「5日午後0時50分ごろ、福井県あわら市の老舗旅館「べにや」から出火し、いずれも国登録有形文化財で木造2階建ての本館、中央館、東館の延べ約3100平方メートルを全焼した。」(毎日新聞)とのことです。

私は4年前に福井に旅行して、東尋坊や永平寺などを観て廻りました。
途中、あわら温泉で宿泊した旅館がこの「べにや」でした。
旅行記代わりに纏めたブログ「東尋坊から永平寺へ(1)」に、
「べにや」の写真を4枚ばかり載せましたが、
この建物がもう無くなってしまったのです。

その時のアルバムを見ると、まだ私の頭の中では実空間の記憶が甦ります。
そんな感覚が残っているうちに、4年前を思い出しながら、
数枚の写真を選んでみました。
あわら温泉の「べにや」

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03

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次の中庭も評判でした。
05「べにや」の中庭1

06

08「べにや」の中庭3

10べにやのおしながき
この料理の一品一品も写真に残しておけば良かった。
(いただきながらの写真は、お行儀は良くないですが)

鳩ノ巣渓谷に遊ぶ2018年05月08日

カメラ修理に鉄道模型と普段はインドア派の私も、
GWの晴天の日に東京の奥座敷に行ってきましたよ。
まず目指したのは「鳩ノ巣駅」。
新宿から、青梅駅乗り換えで約1時間半。
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青梅街道を渡り、
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「はとのす荘」脇を抜けると遊歩道。
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すぐ先に、鳩ノ巣小橋。
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この吊り端から、鳩ノ巣渓谷が一望できます。
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対岸の遊歩道から見返す吊り端の姿もなかなか。
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遊歩道には川べ近くまで降りられるところもありますが、
ダムの放水時には水没するので注意。
そこから出発点方向を見返すと先ほどのホテルが見えます。
07a
奥多摩の風 はとのす荘」と自称するホテル。
確かに眺めは良さそう。
露天風呂もあるそうですよ。

険しい道を歩きつかれた頃に、ちょうど休憩スペースがありました。
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休憩後、遊歩道を白丸ダム付近まで進み、そこから北側の対岸に戻りました。
その白丸ダムを北側から見下ろしてみたのが次の写真。
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この写真中央少し右に見える歩廊を通って川を渡ったのです。
その歩廊上にはダムの案内板があり、「魚道」について解説されていました。
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次の写真の中央、階段のように見えているのが魚道の一部です。
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多摩川を堰き止めた白丸ダムを、魚が通過できるように造ったんですね。

それから、白丸駅を目指して青梅街道を歩きました。
歩道が無くて結構怖い道です。
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途中、青梅線が沢を渡るところの高架橋。
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単線ゆえの幅の狭さから、見ると怖い。
でも帰りにはこれに乗らねばなりません。
次が白丸駅への入り口。見落としてしまいそう。
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無人駅「しろまる」
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一駅だけ乗って、「奥多摩駅」に着きました。
青梅線の終着駅です。
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駅前を撮った次の写真で、中央の電柱に「柳小路」とあるのが分かりますか?
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奥多摩に、ちょっと笑ってしまうようなネーミングですが、なかなかのアイデア。
その柳小路を入ったすぐに " Beer Cafe VERTERE(バテレ)" がありました。
「クラフトビールのブルワリー、心に残るビール体験を創造する」そうですよ。
お昼はここでいただきました。
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お店は民家を改造したものらしい。
お隣さんの縁側でビールを飲んでいるような感覚というのかな?
テラス席もそんな雰囲気です。
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これからの季節は良さそうですね。
料理の最後に追加で頼んだポテトが美味しくて、
連れもビールのお代わりを注文していました。
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ちなみに私はジンジャーエールでした。

HP200LXの液晶修理2018年05月12日

かつて世に出たパソコンの中で、
最も趣味的でオタク好みのPCといえば、
それは " HP200LX " で異論のないところだと思います。
手のひらサイズで可愛いけれども、実は本格的なDOSマシンでした。
ところが、一部の趣味人から熱狂的な支持を得る製品は、
えてして一般受けせず、製造者に利益をもたらさず、
ほどなく製造中止になり、後継機種も開発されないのが世の常です。

私も20年ほど前に、
パナソニックのノートパソコン " Panasonic Let's_note CF-A77J8 "
とセットで " HP200LX " を愛用していました。
今は出番がなくなっちゃいましたが、かといって捨てることもできず、
時々取り出してきては、電池を入れて起動させていました。
ところが、久しくご機嫌伺いをせずにほかっていたら、
ある日、こんな状態の200LXを発見しました。
ビネガーシンドローム
液晶に巨大なシミができて、画面の大半を侵食していました。
さすがにこれは捨てるしかないなと思いました。
国内では修理する技術屋さんも全くいなくなっているはずです。
(でも、半年くらい捨てずにグズグズしていた)
昔は、秋葉原の若松通商とか紀伊国屋のアドホックとかあったんですよね。
その若松通商で2MBモデルを購入して、スゲー高い追加料金を払って、
倍速&6MB化してたなと、懐かしんでいました。

そんなある日、ふとしたことから、
この液晶を修理している人が国内外にいることをネットで発見しました。
しかも素人さんです。(ある意味、セミプロというべきか?)
国外では、" Replacing polarizer of 100/200LX "
国内では、" HP100LX/HP200LXの簡単な偏光板交換作業手順 "
「この駄目になった液晶も修理できるんだ!」とびっくり。
この状態は『ビネガーシンドローム』として知られているんですね。
それなら、そのうち私も取り組んでみよう、と考えてから、
でも、なかなか着手できず、また半年ほどが経過。
やっと先日、やってみました。
十年後の再修理のために、その過程を記録しておきます。

化粧プレートを剥がします。
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剥がれました。
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液晶表面に貼られた偏光フィルム(シート)を剥がすために、
画面の隅のフィルム端部を持ち上げ、全体を剥がします。
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剥がした後は次の状態です。
中間層(接着剤と何かの合成層)が取りきれずに残っています。
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アルコールなどを浸しながら、中間層をヘラで削り取ります。
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先ほど剥がした偏光フィルムのかけらを画面に乗せてみると、
次のように見えますので、液晶本体は生きていることがわかります。
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切削作業を1〜2時間ほど続けたのち、
接着剤が取りきれずクモっている部分は、アルコールを一滴垂らして、
ティッシュなどでクリーニングすると良いです。
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次のようにピカピカに綺麗になりました。
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ここで再度フィルムを乗せて、画面全体が生きていることの確認。
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ちょっと気になるのは、画面の色が当初の上品なグレーから、
少し黄緑っぽい色になっていることです。
中間層を取り去ったことに原因があるのかもしれません。

ここで、ちょっとした実験をしました。
通販で購入した小さな偏光フィルムを繋ぎ合わせて、
次のようなテストシートを作りました。
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ひょっとしたら色味が改善するかも、と淡い期待。
しかし、予想されたことながら左から二番目の「グレー」色が、
やっぱり最も適しているようでした。
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次は、大きめのグレー色偏光フィルムを東急ハンズで買って来て、
それを画面に当て、右へ左へ傾けながら、
一番良く見える、最適角度を探っているところです。
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画面の大きさに切り出したフィルムを液晶の上にのせ、
化粧プレートを元に戻して出来上がり!
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ここで、私の個体の補足説明をします。
この写真で、キーボード下に「漢字」と表示があるように、
「ALT+スペース」で日本語変換ソフトが起動します。
しかも、裏技を使ってDOS用の " ATOK " を入れているんです。
だから、とても賢く、快適に日本語入力ができました。

" Panasonic Let's_note CF-A77J8 "と繋いでみました。
(昔は赤外線で接続できていたのが、その方法を忘れたので、
 ここはシリアルケーブルで繋いでいます)
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" TRANSFILE WIN 200 " というソフトをPCで起動すると、
ファイルのやり取りができるのです。
今度、旅行にでも行った時に、200LXで旅行記テキスト作成、
フィルムカメラで写真撮影、
家に帰ってきたら、テキストファイルはPCに転送して、
フィルムは現像してスキャナでPCに取り込んで、
それらを適宜編集してブログ作成、ってのも可能ではあります。
これらの作業の全てが、実は、現代では iPhone 一台でできてしまうのだから、
恐ろしい時代になったものですね。

でも、テキスト作成は、今でもキーボードでやりたい私には、
小さいけれども10キー付きフルキーボードを備えた " HP_200LX " は、
忘れがたい名機であります。
そんなことを思いながらコーヒーでも飲みましょう。
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このマグカップ、実はHP200LXが世の中から消えることとなった頃、
製造元のヒューレットパッカードから、愛用者向けに突然送られてきたものです。
申し込みも何もしていなかったのに、不思議な愛用者サービスですね。
コーヒーカップではなく、コウケイキを製造してほしかったです。
諦めの悪い私は iPhpne を活用しながらも、
今でもHP300LXが発売されるといいな、などと考えています。

DCCにRoco_z21を導入2018年05月18日

半年ほど前にHOゲージのデジタル鉄道模型を買いました。
(「DCCとHOゲージに触手」に書きました)
これを運転するための操作機器は次のようなものです。
肉屋の鉄道模型
Fleischmann(ドイツ語で肉屋)というドイツのメーカーの製品です。
一方、この肉屋の親分のRocoというオーストリアの鉄道模型メーカーから、
「Z21」という操作システムが発売されています。
この「Z21システム」と" iPhone 又は iPad "を用いれば、
デジタル模型機関車の操作がワイヤレスでできるようになるらしい。
z21システム

ところが、このシステムを日本で機能させるためには、
電源とワイヤレスルーターを、欧州仕様から日本仕様の製品に換える必要があり、
結局、日本国内で売られている製品は、その代替機器の価格が上乗せされ、
約6万円〜8万円くらいになっています。
しかも取り寄せだったりして、発売から既に6年くらい経つのに、
かなり品薄らしい。
まあ、要するに、あまり売れてないっていうことなのかな。

しかし、ちょっと調べてみると、
このシステム全体を示す次の写真の中には、
私にとって不要なものが含まれているようです。
Z21システムの不要機器
バッテンを記したものが、私にとって不用と思われる機器で、
それらを不要な理由とともに列挙すると、
・電源(同等規格のものを既に所有)
・wifiルーター(既に我家ではwifi導入済み)
・LANケーブル(いくらでも余っている)
・説明書(ネットからダウンロード可能)
・化粧箱(どうせ捨てる)
となり、必要なものは本体だけであることが分かりました。

そして、本体だけ売っているところが無いかなと探したところ、
ebayでドイツのセラーが取り扱っているようでした。
でも、商品説明がドイツ語だけのため、
Google翻訳の助けを借りねば、何ともなりません。
女房が少しばかりドイツ語を理解するのですが、
こんな私の遊びに協力してくれるはずもなく、
何とか独力で内容を理解したところ、
上の写真の" Z21 "(Zが大文字、いわゆる黒箱)に対して、
" z21 "(zが小文字、いわゆる白箱)という実用版が出品されているのでした。
普通使用にはこの白箱で十分です。
これなら、送料込みでも、
日本国内で黒箱を買う値段の約1/4〜1/5という安さです。

早速ネットで発注し、約一週間後に手元に届きました。
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段ボールの中には、化粧箱は無く、プチプチに包まれたムキ出しの本体。
それ以外では、説明書と接続ケーブルと、
wifiを使用可能にするための" unlock-code "が入っていました。
親切にも、unlockは既に済ませてあるとのことでした。
「よしよし、安くて良い買い物をしたな」と、にんまり。

ところが一つ落とし穴がありました。
間違った接続ケーブルが送られてきたのです。
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プラグの形状がこの二本ピンでは無く、次でなければいけないはずです。
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やむなく、セラーにメール連絡を入れました。
ドイツ語のメールをするのは、生まれて始めて。
当然ながら、女房に頭を下げて手伝ってもらいました。
そして、待つこと一週間、小さなプラグが、
封筒に入って送られてきたので、それに結線して準備完了!
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ちなみに、このプラグの値段、約1ユーロ(130円くらい)です。
それを買うのに要した人件費は100ユーロ相当くらいかかりました。
いかにも簡単に壊れそうなものなので、
再購入時にまごつかないように、以下に商品名を記しておきます。
” Roco 96321 2-pole terminal RM 3.5 for Roco fleischmann Z21 control unit ” です。

続く