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デミレンズでおとめ山を試写2013年06月22日

前回)からの続きです。

Olympus PEN E-P3用に改造したレンズ”Canon SH 30mm f=1.7"を試してみます。
比較対象はPEN標準のズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm f=3.5-5.6)です。
これを30mmに固定して、同一焦点距離で撮り比べることにしました。
m4/3用キャノンレンズ
写真左が自作改造レンズ、右がズームレンズです。

ちなみに、オリンパスE-P3の撮像画面サイズ(センサーサイズ)は
m4/3の規格寸法、17.3mm×13.0mmです。
一方、キャノンデミの撮像画面サイズは、
35mmフィルムのハーフサイズ約24mmx18mmと少し大きめですから、
デミのレンズはm4/3用として十分使えるはずです。

先月拡張オープンしたおとめ山公園に行きました。
今は桔梗の花の季節です。これを近めから狙いました。
まず、ズイコーズームを開放(f4.8)にして一枚。
デジペンで桔梗
キットレンズにしては十分に上質な写りと思います。

次に、キャノンレンズも開放(f1.7)にして一枚。
デミレンズ開放で桔梗
バックがボケて、桔梗の花が印象的に写ります。

参考にキャノンレンズを絞って(f8)撮ってみました。
デミレンズf8で桔梗
バックにも焦点が合ってきてます。

ここで面白いのは、カメラのセンサーは同じなのに、
キャノンのレンズの方が若干青みがかって写っていることです。
レンズのガラスとコーティングの違いなのでしょうか。
これもレンズの個性のうちなんでしょうね。

次の被写体は弁天池の北側にある滑り台です。
まずズイコーズームをf8に絞って撮りました。
デジペンで滑り台

次にキャノンレンズで、これもf8で撮りました。
デミレンズで滑り台
逆光で滑降面のステンレスが光って、レンズフレアを起こしています。
逆に言うと、ズイコーズームはこのフレアが起きないような
工夫(レンズコーティングなど)が施されているのですね。

ただし、どちらの写りが好みかは時と場合によります。
フレアが起きた滑り台の方が、夢の世界のように見えて良いかも知れません。

さて、改造レンズがまともに写ることが確認できたので、
後はこれをE-P3に嵌めっぱなしにして walk & shoot を楽しみます。

この「おとめ山公園」の拡張部分ですが、
かつての谷戸の地形の湧水をイメージした流れに特徴があります。
その石組みが結構凝った造りになっています。
設計者も施工者も、石選びから現地の石組み検討まで楽しかったことと思います。
おとめ山公園の流れの石組み1

石組み2
こういう公園が近くにあるっていいです。

帰り道に公園周辺を散歩しました。
道端にザクロの花が咲いていました。
高田馬場住宅のザクロ
花びらの色は派手ですが、咲き方はとても上品です。
実もちょっと見えます。
昔、中のつぶつぶを口に含んだ時の甘酸っぱい味覚がよみがえります。

このレンズ、標準レンズとしてスナップにも使えます。
自転車の母子

また、”Canon demi EE17”としての元の仕様では、最短撮影距離が80cmでしたが、
改造後は玉が落っこちる!直前までレンズを繰り出せるので、
約30cmまで被写体に近づくことができるようになりました。
例えばマトリョーシカを撮ると、絞り開放でもこのようにしっかり写ります。
マトリョーシカ

カビだらけでゴミ箱行き直前だったデミのレンズ、
ここまで使えるものになるなんて、私自身も予想しませんでした。
粗野な花売り娘のイライザを、マイフェアレディに仕立て上げた
あのヒギンズ教授になったような気分です。
(終り)