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今年も鬼子母神の節分2015年02月03日

本日、雑司が谷を散策の折、鬼子母神の前を通ると何やら人だかり。
うっかりしていましたが、今日は節分だったんですね。
境内には豆まきの開始を待つ人たちがたくさんいました。
豆まきを待つ人々
うまい具合に、丁度これから始まる所でした。

名士たちが壇上に登ろうとしています。
出番を待つ福男と福女
福男・福女は、ほとんど例年と同じメンバーでした。
高野区長、木村庄之助、小池百合子、谷隼人、唐十郎と娘、などなど

豆まきの様子を拡大してみると、
鬼子母神の豆まき
こちら側には、小池百合子と唐十郎親子の顔が見えます。

小池さんは
「最近の世の中のイヤなことを追っ払いましょう!」的な挨拶をされていました。
彼女の政治的立ち位置は別として、鬼を追っ払うことには賛成です。

実際、今の日本では「鬼」がのさばっているような気がします。
しかも、その鬼が「打ち出の小槌」をふるうと、
景気が良くなるどころか、多くの人の生活が苦しくなり、
平和がもたらされる代わりに、社会不安が増大します。
早く鬼退治をしなければいけないんじゃないでしょうか?
今朝の東京新聞の一つのコラムが、そんな気持を代弁してくれました。
東京新聞、鎌田さんのコラム

せめて私の所にだけでも、手っ取り早く「福」を呼び寄せるべく、
近所のスーパーで「招福恵方巻き」を買いました。
恵方巻き
若干の説明を加えると、左は通常の恵方巻き、
右の小さい方は見かけは地味ですが海鮮恵方巻きで値段は倍以上。
夕食は、これと「すき焼」。
心はともかく、取り敢えずお腹は満たされたかな?

(追記)
娘達の家でも恵方巻き。メールで送って来ました。
特上海鮮恵方巻き

福豆も
それぞれ、特上海鮮恵方巻きだったり、穴子入り恵方巻きに福豆も準備してあったり、
負けた orz

雑司が谷の真四角写真2015年02月07日

先日の節分の日、雑司が谷近辺を walk & shoot。
マミヤの二眼レフの定期検診を兼ねています。
マミヤC220Professional
この中判フィルム用のカメラ、年齢は39歳です。
数年前、「このデジタル時代に、今さら使うことはないだろう」
と思い、廃棄する寸前だったのですが、
「珍しいからとっておいたら?」という子供の発言で、捨てずにいたものです。
珍しいせいか、実際ヤフオクなどでは良い値段で取引されているようです。

昔の機械式カメラの宿命で、
絞り羽根やシャッターに油分が付着して動作が緩慢になる持病があります。
時々使ってあげると、その持病が出にくくなります。
今回も快調でしたよ。

まず、大鳥神社の三題。
大鳥神社1

大鳥神社2

大鳥神社3

千登世橋。
千登世橋

高戸橋近くの神田川沿いの小道。
高戸橋

区庁舎に消されたサンシャイン602015年02月14日

私が良く利用する撮影ポイントがあります。
学習院下の歩道橋から、明治通り北方に「サンシャイン60」を望む場所です。
カメラやレンズを修理したり買ったりした時に、
きちんと写るかどうか、そこで試写して比較するんです。
いくつか年代順に並べてみます。

[1] 2012年8月 ハッセルブラッド購入
ハッセルブラッド
いわゆる真四角写真です。
フィルムはFujiプロビア使用。ちょっとコントラスト強すぎ。

[2] 2013年2月 Pentax SV修理
PentaxSV
シャッタースピード調整不足で露出オーバー。

[3] 2013年8月 Mamiya 645 Superの望遠レンズ150mm購入
m645S
モノトーンの渋い写りです。

[4] 2013年8月 Lumixのレンズ20mm購入
Lumix
優秀なレンズでも天候が悪いとコントラストが低くなってしまう。

[5] 2014年1月 [3]と同じ機材でカラーフィルム使用。
カラーでm645

[1]から[4]まではサンシャイン60が見事な姿を見せているのに、
[5]では、その脚元を隠すような別の高層ビルが建ち始めました。
そして、今年の2月、次の写真のようにサンシャイン60は完全に背景に追いやられました。

[6]デジPEN用のキットレンズでいつもの場所から
学習院下歩道橋から

サンシャイン60とこの高層ビル、見る場所を変えると、こうなります。
[7] 千登世橋から
千登世橋から
[8] 学習院大学の正門から
学習院正門から
昔のお化け煙突のようですね。

この高層ビルは、豊島区役所の新庁舎(高層部分はマンション)です。
巷ではこれを略して、「クヤクション」と呼ぶらしい。
この前、東池袋の駐車場からこのクヤクションを見上げたら、
くしゃみが出ました。(空を見上げると何故かくしゃみが出るでしょう?)
東京福祉大学から
ここで疑問。
この写真で、低層部の新庁舎まわりって、何かごちゃついていませんか?

近くに寄って詳細に見ると、さらにごちゃついています。
区庁舎脚元
いろんなパネルが千鳥状に張付けられています。
豊島区の説明によると、このうちの一部は「エコベール」と呼ばれ、
樹木の木の葉のように建物を覆う壁面緑化のパネルなんですって。
そして、最終的には次のイメージ図のようになるらしいです。
建物イメージ
「樹木のような庁舎」がコンセプトらしいけど、
本当にこうなるのかな? ちょっと心配です。

ちなみに、この新庁舎の場所って「日出小学校」の跡地ですね。
2001年に、雑司谷小学校と高田小学校との統廃合で閉校になった小学校です。
旧校舎は、イベントなどでしばらく利用されていたけれども、
この工事のために取り壊されました。

取り壊しの直前の2011年4月、校庭の桜を撮影していました。
日出小学校の桜
チュンチュンという雀の鳴き声に、桜の花びらが揺れていましたよ。

別に壁面緑化パネルを付けなくても、
普通に地面に樹木を植えるだけで十分だと思うのですが。

(備考)
豊島区本庁舎と一体の超高層マンションは「BrilliaTower 池袋」、
デベロッパーは東京建物と首都圏不燃建築公社。
全432戸、うち分譲戸数322戸で2013年7月の第1期分譲から7週間で全戸完売。
平均坪単価は350万円(た、高い!)

サンシャインの森2015年02月17日

我家の周辺で私が良く訪れる公園は、
新江戸川公園(文京区)あるいはおとめ山公園(新宿区)などです。

私の居住する豊島区エリア内では、
自然の景観が残っていたり、或いは再現したような公園は少ないようです。
その代わりに、都市型公園として面白いものがいくつかあります。
その一つがサンシャイン60の北側にある「東池袋中央公園」です。
サンシャインの森

穏やかに晴れた昼下がり、
"Minolta X-700"に135mmの望遠レンズを付けてwalk & shoot。
「東池袋中央公園」は都市型公園としては珍しく樹木も多く、
天気の良い日などはこの周辺を歩くだけで和やかな気持になります。
公園隅の交差点で信号待ちをしている方達もみんな笑顔でしょう。
サンシャイン交差点

園内を歩く人々も後ろ姿は皆美男美女に見えるような気がします。
樹下の美女

今の季節は、
落葉したラクウショウの樹間から眺めるサンシャイン60も風情があります。
ラクウショウの森
本当の森の景色のようでしょう?

ラクウショウの脚元を見ると、
猫と一緒に日向ぼっこをしている人たちが幸せそうです。
猫と過ごす午後

数十年前、ここには巣鴨プリズンがあったんですよね。
第二次大戦の戦犯たちが収容所され、A級戦犯はこの地で縛り首にされたそうです。
そういう歴史は忘れてしまいそうです。

その他、格的には「東池袋中央公園」にはかないませんが、
人々の利用度で勝りそうなのは、豊島公会堂西側の「中池袋公園」です。
池袋駅東側の繁華街や区役所に近く、サラリーマン風が多いです。
中池袋公園

お仕事途中の一休みって必須だと思います。警備の仕事ご苦労様です。
警備も一服

最近この公園に「喫煙ブース」が設けられました。
案外、女性の利用者が多いです。しかも若い女性。
紫煙の中の彼女
紫煙にかすむ女性も趣きがありますが、「吸い過ぎには注意!」ですね。

そして、以前「ピンクのカーテン」(2)池袋編でも紹介した「南池袋公園」。
南池袋公園
この公園が池袋周辺ではNo.1候補ですが、残念ながら、
ここ数年は整備工事でお休み中です。

次の二枚は映画の中の公園でのシーン。手前の噴水が懐かしいです。
噴水
美保純も可愛かった。
美保純

工事は今年度で終り、もうすぐオープンするらしいので、
この公園で「ピンクのカーテン」の続編も撮影して欲しいです。

薬師寺の東塔が一人だった頃2015年02月22日


薬師寺の東塔の40年前の姿
この写真は約40年前の薬師寺の東塔です。
双子の塔の片割れである西塔が再建されるのはこの七年後ですから、
この時点の東塔は一人寂しく建っていたわけです。
撮影機材はミノルタSR-7と標準レンズのロッコール58mm/f1.4。
交換レンズは高くて買えなかったので、これしか持っていませんでした。

次の写真は最近の2011年の薬師寺の様子。
買ったばかりのビデオカメラで金堂を撮った動画から切り出しました。
2011年の薬師寺
金堂の左に東塔、右に西塔がギリギリ写っています。
この直後に、東塔は解体修理を行うための素屋根で覆われてしまいましたので、
現在は二本の塔を同時に眺めることはできません。

さて、40年前の私、東塔の脚元に近づいて塔を見上げるようにカメラを構え、
「入らないじゃないか!」と嘆きました。
標準レンズでは画面からはみ出してしまうのです。
しかし、幸運にも、隣にいた友人が広角のロッコールレンズ35mmを持っていました。
それを借りてSR-7に装着し、撮影したのが次の写真です。
40年前の薬師寺東塔を広角で
パースペクティブで、いかにも広角レンズ!って感じです。

そんな事があり、やはり交換レンズが欲しくなってしまった私は、
ニコン(日本光学)にマウント替えをして、50mm、105mm、35mm、200mm、24mm、
と交換レンズを揃えていきました。(生活は苦しくなる一方…)

ミノルタからニコンへ宗旨替えをした理由は、
権威に弱い私がニコン神話に取り憑かれたからです。
まあ、昔の車の世界で言うと「いつかはクラウン」みたいな思い込みですね。
ミノルタは「一流」だが、ニコンは「超一流」と思っていました。

そんな私が昔を思い出して、先月、ミノルタの広角レンズを買いました。
広角入手
ロッコール Rokkor 35mm/f2.8 です。不具合ありの格安品。

ロッコールレンズの分解修理は少し慣れています。
まず、次のように前玉を外して中を覗き、絞り羽根の油粘りを確認しました。
レンズ分解開始

羽根を取出して、ベンジンに浸けて奇麗にしました。
絞り羽根の洗浄

ついでにガラスもクリーニングして、元の通り組み直せば完成です。
清掃完了

ところが、もう一つ致命的な欠陥がありました。
絞り環のクリック感がないけど、まあ良いか、と思ってボディに取付けた所、
ボディ側の自動絞り機構のせいで、常に開放2.8になってしまうのです。
クリック感なし

やむを得ず絞り環を外して問題の箇所を確認すると、
クリックストップのためのベアリングボールは残っていましたが、
これを絞り環に押し付けてクリック感を出すスプリングがありません。
スプリング欠損
この写真で白矢印がベアリングボール、赤矢印がスプリングが納まるべき穴です。

それで、たまたま二本持っていた標準レンズ58mmを一つ潰して、
スプリングを取出しました。
ばねサイズ違い
白矢印のネジを外すと、その中心が穿たれてネジが仕込まれています。
これを流用しようというわけです。
ところが、右端の写真のように先ほどのスプリング穴に納めようとしたら、
穴が小さすぎて入りません。
レンズによって、ベアリングボールやスプリングのサイズが違っているようです。

「意地でも治してやる」と、
今度は少し小さめのスプリングが入ってそうなジャンクレンズを入手しました。
そしたら、これが同じ広角の35mm。
再度購入
左が最初の35mm、右が次に入手した35mmです。
製造年により外装は違っても、中身は一緒のようです。
名前もおなじ「MC W.ROKKOR-HG 1:2.8 f=35mm」
双子の兄弟ですね。
まあ、敢えて区別すれば、絞り環の色で「黒環・白環」とでも呼びましょう。

そして、白環レンズについて、
また同じように絞り羽根の油を落とし、ガラスを清掃してみると、結構いけます。
レンズの状態としては、クリック感の有無を除けば、どちらも同じ程度。
ミノルタの昔のSR-7と、少し時代が下ったX-700に装着してみました。
並べてみると
どちらもお似合いです。
こうなると、今度こそ本当のジャンクレンズを入手して、
そのスプリングを取出し、黒環レンズを再生するべきかも。
薬師寺も東塔と西塔があることだし。
(150810追記:黒環レンズの再生をしました「ロッコールレンズのボール移植」)

と、こんな過程を辿って、
ジャンクカメラやレンズに手を出していると、
いつのまにか双子の兄弟が集まってきてしまいます。
その「一部」を紹介すると、次の写真のようになります。
双子のジャンクたち
カメラボディも、ミノルタ・ニコン・ペンタックスと双子が揃っています。
これでは宗旨替えというよりも、多神教の世界ですね。