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フジカGS645の蛇腹の穴の簡易修理2015年11月26日

前回)からの続きです。

"フジカ FUJICA_GS645 Professional"の蛇腹には、
次の写真で白矢印の示す位置に、光漏れを生じる穴が明いていました。
フジカGS645の蛇腹の穴
いわゆる出隅。
伸縮のストレスが最も掛かる場所ですね。

出隅は他にも有りますから、これを一つ一つ潰して行くのは大変そうです。
それで、パーマセルテープを使って纏めて塞ぐ事にしました。
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こんな感じに、点線で示す範囲が広く覆われるはずです。
イメージとしては、地下鉄の駅などで天井からの漏水対策として、
ちょっと見苦しくビニールを広げて吊るしているのがあるでしょう?
まさにあれです。

では、レンズ後玉部に傷を付けないよう保護紙で養生して、作業開始!
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蛇腹の奥から貼り始めます。
蛇腹の折り目の山と谷にテープを馴染ませながら貼り、
最後は次のように余ったテープを切り落とします。
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そして完成!
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だいぶ皺が残っていますが、遮光性には問題無し、のはず。
地下鉄駅天井のビニールシートよりは、少しましかな。

次の写真は部屋の照明を消し、光漏れのチェックを行なっているところです。
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このように蛇腹内部の様々な方向からLEDライトを当てて、
光が外に漏れ出さないか、蛇腹外側の状況を観察しました。

最初は「OK!」と思いました。蛇腹外側も真っ暗だったからです。
ところが、暫くして暗闇に目が慣れて来た頃、
LEDライトを照射する方向によっては、
次のようにぼんやりと四等星くらいの星が見えるように感じました。
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しかも、照射方向と見る角度により5、6箇所くらいありそうでした。

どういう訳か、出隅以外に、極々小さな穴が複数あったのです。
この小さな穴の場所を確定するのは、かなり困難でした。
何しろ真っ暗ですから。
どの場所か目で確認しようと思って部屋の照明を点けたとたんに、
星のかすかな明かりは、照明にまぎれて消えてしまいます。
やむを得ずこうしました。
部屋の照明を消したまま、
LEDの光が漏れてくる小さな穴を手探り(指探り?)で押え、
その指を動かさないようにして、肘で部屋の照明のスイッチを押すのです。

その小さな穴が明いていた場所には、追加でテープを貼りました。
作業は、シラミつぶしの要領で一つずつです。
蛇腹の内側・外側にこだわらず、作業し易い面から貼りました。
結果、こんな具合に。
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昔の「肘当て」を思い出します。
まあ、いずれ蛇腹ごと交換する予定なので、これで良しとしましょう。
(追記:後日、無穴の蛇腹と交換しました。この記事をどうぞ
(更に追記:後日、蛇腹の新規製作に取り組んでみました。この記事をどうぞ

このシラミ対策のおかげで、
先ほどのLEDチェックを行なっても、次の状態です。
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まさに「漆黒の闇」。光漏れは完治しました。
(実写してない段階ですから正しくは「完治したはず」かな?)

さて、作業完了して気になるのは「蛇腹が畳めるか?」です。
蛇腹が嵩張って蓋が閉らなかったら、このカメラの価値はありません。
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閉めてみると大丈夫そう。
これもパーマセルテープの薄さ(0.1〜0.15mm)のおかげですね。
蓋を閉じた状態も次のように作業前と変わりません。
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これならば、快適に持ち運べますね。
では、フィルムを詰めて、試写してみたいと思います。

続く