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フジカGS645の蛇腹製作、成功と失敗 ― 2015年12月30日
「フジカGS645の蛇腹交換」の記事で書いたように、
「ニコイチ」修理で蛇腹を取り除かれた方のフジカGS645、
どうせ今後の使い道は無いので、勉強がてら分解して、
壊れているシャッターを調べてみようと思いました。
「ニコイチ」修理で蛇腹を取り除かれた方のフジカGS645、
どうせ今後の使い道は無いので、勉強がてら分解して、
壊れているシャッターを調べてみようと思いました。
このようにレンズ部分を取出して眺めてみると、
露出計連動機能も備わっているため、すごく複雑な機構でした。
でも、良く観察すれば分かってくるものですね。
次の写真のセルフタイマー部分に異常があるようでした。
露出計連動機能も備わっているため、すごく複雑な機構でした。
でも、良く観察すれば分かってくるものですね。
次の写真のセルフタイマー部分に異常があるようでした。
セルフタイマーとシャッターの連動部にある赤字で示した「制御溝」がポイントでした。
拡大するとこうです。
拡大するとこうです。
この部分の基本的な動作を説明すると次のようになります。
普通にシャッターを切った時、またはセルフタイマー終了時には、
制御爪が赤矢印の制御溝の方向に進んで、それと同時にシャッターが切れます。
ところが、セルフタイマーをセットすると、
セット時間の長さに応じてストッパーが右回転して制御溝がふさがり、
制御爪の進路をふさぎます。
そのふさがれた状態でシャッターボタンを押すと、
セルフタイマーセット時間の経過とともに、ストッパーが左回転して、
最後に溝が開放されると、赤矢印方向に制御爪が進むことができるようになり、
それでシャッターが切れます。
この写真は修理後の状態ですが、
実は、修理前は制御爪が点線のように変形していました。
そのため、制御爪は常にストッパーに当たり、進路をふさがれた状態でした。
それでは、いくらシャッターをチャージしてシャッターボタンを押しても、
シャッターはレリースされないはずです。
いわば、無限の未来にセルフタイマーをセットしたようなもので、
このカメラは私に出会わなければ、その無限の未来が来るまで、
ずっーと自分の出番を待っていなければならなかった訳です。
この爪の変形を直しただけで、シャッターは動作するようになりました。
拍子抜け。
でも、そうなると、蛇腹を別の個体にあげた事が勿体なくなりますね。
まともな蛇腹さえ付いていれば、これもカメラとしては完璧なわけですから。
そんな理由で、遂に、このカメラ用に蛇腹を自作する事にしました。
その無謀な蛇腹製作に挑むきっかけは、ネット上に
「カメラ用蛇腹の作図プログラム」が公開されていたからです。
静山さんという奇特な方が自作のプログラムを公開しています。
そのWeb上で、事前に計測した数値等を次のように入力し、[作成]ボタンを押すと、
普通にシャッターを切った時、またはセルフタイマー終了時には、
制御爪が赤矢印の制御溝の方向に進んで、それと同時にシャッターが切れます。
ところが、セルフタイマーをセットすると、
セット時間の長さに応じてストッパーが右回転して制御溝がふさがり、
制御爪の進路をふさぎます。
そのふさがれた状態でシャッターボタンを押すと、
セルフタイマーセット時間の経過とともに、ストッパーが左回転して、
最後に溝が開放されると、赤矢印方向に制御爪が進むことができるようになり、
それでシャッターが切れます。
この写真は修理後の状態ですが、
実は、修理前は制御爪が点線のように変形していました。
そのため、制御爪は常にストッパーに当たり、進路をふさがれた状態でした。
それでは、いくらシャッターをチャージしてシャッターボタンを押しても、
シャッターはレリースされないはずです。
いわば、無限の未来にセルフタイマーをセットしたようなもので、
このカメラは私に出会わなければ、その無限の未来が来るまで、
ずっーと自分の出番を待っていなければならなかった訳です。
この爪の変形を直しただけで、シャッターは動作するようになりました。
拍子抜け。
でも、そうなると、蛇腹を別の個体にあげた事が勿体なくなりますね。
まともな蛇腹さえ付いていれば、これもカメラとしては完璧なわけですから。
そんな理由で、遂に、このカメラ用に蛇腹を自作する事にしました。
その無謀な蛇腹製作に挑むきっかけは、ネット上に
「カメラ用蛇腹の作図プログラム」が公開されていたからです。
静山さんという奇特な方が自作のプログラムを公開しています。
そのWeb上で、事前に計測した数値等を次のように入力し、[作成]ボタンを押すと、
あら不思議、超簡単にPDFファイルができ上がります。
それを、少し腰のある画用紙に印刷したのが次の写真です。
それを、少し腰のある画用紙に印刷したのが次の写真です。
写真左上は、ボロボロでもう使えないの昔の蛇腹です。
この蛇腹の形を参照しながら、画用紙を折り始めました。
そして形になりました。
この蛇腹の形を参照しながら、画用紙を折り始めました。
そして形になりました。
結構美しいでしょう。(静山さん、感謝!!です。)
さて、紙だけでは強度その他に問題あるので、表面に仕上材を貼りました。
レザックの糊付きビニールシート(次の写真の右)です。数百円で買えます。
さて、紙だけでは強度その他に問題あるので、表面に仕上材を貼りました。
レザックの糊付きビニールシート(次の写真の右)です。数百円で買えます。
一旦折り畳んだ画用紙の蛇腹を広げ直して、
養生紙を剝がしたレザックシートに貼り付けました。
養生紙を剝がしたレザックシートに貼り付けました。
糊が付いているので簡単です。
これを切出して、表側から見たのが次の写真です。
これを切出して、表側から見たのが次の写真です。
それっぽいでしょう?
念のために、内側に艶消しのラッカーを塗りました。
念のために、内側に艶消しのラッカーを塗りました。
次に、蛇腹の糊しろ部分を貼り合わせる前に、
昔の蛇腹から前後の金属枠を取り外し、新しい蛇腹に組み込んでおきます。
こんな感じ。ビス穴部分も切り欠いておきます。
昔の蛇腹から前後の金属枠を取り外し、新しい蛇腹に組み込んでおきます。
こんな感じ。ビス穴部分も切り欠いておきます。
金属枠は、すごく錆びていました。
遺跡から出土したかのようでした。
そして画用紙の糊しろを貼り合せ、ビニールシートの端部も重ね合わせて、
完成!!
遺跡から出土したかのようでした。
そして画用紙の糊しろを貼り合せ、ビニールシートの端部も重ね合わせて、
完成!!
す、素晴らしい!
我ながら感動の出来栄えです。
これをカメラ本体とレンズ鏡胴の間に取付けると、カメラは往年の姿に甦りました。
我ながら感動の出来栄えです。
これをカメラ本体とレンズ鏡胴の間に取付けると、カメラは往年の姿に甦りました。
始めは「ニコイチ」修理のつもりで取り掛かった作業が、
最終的には「ニコニ」になってしまいましたよ。
『携帯』に便利な"フジカ FUJICA GS645"が二台になったので、
これからは、一台にカラー、もう一台にモノクロフィルムとか、
ブローニーフィルムでも贅沢な"walk & shoot"が快適に楽しめます。
と喜んでいたのですが、最後に落とし穴がありました。
蛇腹を折り畳んで、カメラの蓋を閉めようとしたら、
「し、閉らない!」
これからは、一台にカラー、もう一台にモノクロフィルムとか、
ブローニーフィルムでも贅沢な"walk & shoot"が快適に楽しめます。
と喜んでいたのですが、最後に落とし穴がありました。
蛇腹を折り畳んで、カメラの蓋を閉めようとしたら、
「し、閉らない!」
写真右側が今回作った蛇腹を装着したGS645です。
蓋が1cmくらい開いた状態です。
これ以上閉めようとすると、ちょっとメカを傷めてしまいそうです。
これでは『携帯』に便利とは言えませんね。
「う〜む、ちょっと残念」
感覚的には、あと0.05mm程度薄い材料を使う必要があったようです。
また、材料探しから始めるか〜
道は遠いな〜
「蛇の道は蛇」と昔の人は言いましたが、
本当に「蛇腹道は険し」ですね。
蓋が1cmくらい開いた状態です。
これ以上閉めようとすると、ちょっとメカを傷めてしまいそうです。
これでは『携帯』に便利とは言えませんね。
「う〜む、ちょっと残念」
感覚的には、あと0.05mm程度薄い材料を使う必要があったようです。
また、材料探しから始めるか〜
道は遠いな〜
「蛇の道は蛇」と昔の人は言いましたが、
本当に「蛇腹道は険し」ですね。
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