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昔の旅行写真にGPS位置情報を付与する手順2016年09月04日

前回)からの続きです。

ここでは、
フィルムカメラで撮影した写真に「位置情報」を付与し、
それをMacの写真管理ソフト「写真(Photos)」に読み込み、
モニタ上に、写真のサムネイルが自動配置された地図を表示する、
そのための作業の概略を記します。
あれこれ試行錯誤した結果を忘れないように、備忘録として纏めたものです。

次の写真は、三年ほど前に埼玉県新座市の平林寺で撮影したものです。
カメラはハッセルブラッドですから、元々はフィルム画像なのですが、
それをエプソンのスキャナで読み込みデジタルの画像データにしました。
平林寺スキャン画像
そして、プレビューで開いて画像のファイル情報を見ているところです。
「一般」と「JFIF」だけで、特に複雑な情報は持っていませんね。

これが、GPS機能を持ったデジカメで撮影した画像データとなると、
次のように「一般」「Exif」「GPS」「TIFF」... などと、
色々な情報を抱えていることがわかります。
02
このうち、「GPS」が今回着目すべき情報の種類です。
この表示に示す通り、GPSの情報(位置情報)を持っていると、
プレビューソフトや各種の写真管理ソフト上で、
当該写真の撮影位置を示す地図を表示することができます。
”赤いピン”が立っているところが撮影位置ですね。

それでは手始めに、画像データに位置情報を付与する手順を述べます。
扱う枚数が少なければ、始めから写真管理ソフト「写真」に読み込んでしまって、
その「写真」上で作業することも、実は可能です。
その作業中の様子を示すのが次の写真です。
03
これは、対象画像についてその「情報パネル」(右側のパネル)を表示させ、
検索欄に「新座市、平林寺」と入力した状態です。
情報パネル上に地図が表示され、該当位置に赤ピンが立ちます。
位置の調整が必要であれば赤ピンをつまんで移動させます。
この方法でも可能は可能ですが、地図が小さいという欠点があります。
そのため、該当場所を探しながら位置決めするときなどは作業性が悪いです。
(注:旧バージョンの"iPhoto"でも全く同じ作業手順です)

それで、多数の画像データを処理する可能性のある私は、
Adobeの写真管理&現像ソフト"ライトルーム Lightroom"を使うことにしました。
これを用いた作業の様子は次のようになります。
04
検索→位置決め微調整、の手順は「写真」と同じですが、地図が大きいでしょう?
また、航空写真モードでの表示方法もあり両方で確認できるなど何かと便利です。
05
そして、位置が確定したらその場所で右クリックすると、
「選択した写真にGPS測定位置を追加」と表示されるので、
OKします。

さて、"Lightroom"は基本的に「元データ」をいじらないソフトなので、
この位置決め作業を行った後も、次のようにファイル情報は変更なしです。
06
位置情報を付与した画像データを得るためには、書き出しが必要です。
そして、書き出し後、その書き出されたデータのファイル情報を確認してみると、
次のように、きちんと「GPS」が入っていますね。
07
ただし、この時には一つ注意が必要です。
書き出し時に、書き出しオプションの設定項目「メタデータ」で、
”□場所情報を削除”にチェックが入っていないことを確認しなければなりません。
次の矢印部分です。
08
また、元データをいじってしまっても良ければ、位置決めした後に、
次のように「メタデータをファイルに保存」を実行するのもありです。
09
これを実行した後の元データを同様に見てみると、こうなっていました。
10
書き出しデータと同じように「GPS」が付与されているでしょう。

まあ、個々人の作業環境により、色々なやり方がありそうですね。
最大の難関は、それぞれの画像がどこで撮影されたものなのかを、
思い出したり、調べたり、Googleで確認したりすることです。
次は、そんな難関に挑んでみようと思います。

次回、NY実践編に続く)