▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

オリンパスOM10のスイッチ修理2016年02月18日

先日、ジャンク入手のオリンパスOM10について、
若干の手直しで撮影が可能になったことを書きました。
すると今度は、更なる整備意欲が湧いてきました。
もし、使い勝手のフィーリングがもっと良くなれば、
こんな昔のカメラでも使っていて楽しくなるはずです。

現状で大きな問題点は次の二つ。
1.電源スイッチのクリック感が頼りない
2.ファインダーにゴミがある

まず、スイッチの修理から取り組みました。
オリンパスOM10のスイッチ修理
OM10は巻き上げノブの下部にロータリー型のスイッチがあります。
これを回すことにより、
バッテリーチェック、電源オン、電源オフ、セルフタイマー
を選ぶことができるようになっていました。

今回の個体は、電気的なオンオフの切り替えはできるものの、
その操作時に、クリック感がほとんどありませんでした。
だから、操作する「快感」が得られないんです。
「これから撮るぞ!→クリック!」でこそテンションが高まるはず。

次が巻き上げノブを外した状態の写真。ゆるゆる。
02
更に、スイッチ部品を外してみると、金属部品(次の右端)が落ちてきました。
03
三日月からアームが伸びているような面白い形状です。
この三日月をプラスチックベースに瞬間接着剤で次のように接着。
04
この写真で白矢印で示した部分(金属アーム先端)がバネになっていて、
そこが次の写真の軸部の溝(窪み)に嵌まり込む仕組みですね。
06
「バッテリーチェック、電源オン、電源オフ、セルフタイマー」
この4箇所に対応した位置に溝の痕跡が認められました。
スイッチを何度も回しているうちに、三日月型の部品が外れ、
かつ軸部のプラスチックが削られて、元々の溝が浅くなり、
そんな状況のためクリック感が失われたのでしょう。

細ヤスリを使って、溝を再生しているところが次の写真です。
07
プラスチックの粉末は機械に悪影響を与えそうなので、綺麗に取り除きます。
08
そして窪みというか溝が復活しました。
09
修理前に比べて、溝の陰影が濃くなっているのが分かるでしょう?

そして再組み立てしてみると、見事に当初のクリック感が甦りました。
(もっとも当初と言っても、新品を使ったことがないので、想像です)
10

続く