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オリンパスOM1のメイクアップ2016年03月13日

ちょっとみすぼらしい”オリンパス OLYMPUS OM1”を入手しました。
ジャンクのオリンパスOM1
露出計不動のジャンク品ということで、1,400円でした。
ジャンクでも人気のあるこの機種としては破格の安値です。

先日”オリンパス OLYMPUS OM10”への浮気がうまくいったので、
オリンパスづいてしまいました。
そして私の好きなのは、やっぱりフルメカニカル機、つまり”OM1”のはず。
でも、浮気の延長にお金をつぎ込むのは、ちょっともったいないので、
とりあえずお金をかけずに、ジャンク品で遊んでみることにしたんです。
カメラを手に取り、巻き上げてシャッターを切ると、案外まともな感じ。

次の画像は、ブラウン管を使った簡易チェック法を行っている所です。
1/1,000秒もそれなりに切れているようです。
02

電池を入れて露出計をチェックしてみると、これはやはり「不動」。
商品説明通りでした。残念ですが、別に必須でないからOK.
次に、レンズをつけて稼働のチェックを、と思い、
OM10に付いていた標準レンズを外してOM1に付けました。
でも、ファインダーを覗くと「あれ?、何か変だな」
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視界がやけに狭いです。
「以前、別の一眼レフの修理をしている時に、
 似たような景色を見たことがあったな」
と感じて、昔の記憶を辿ってみると、
「そうだ、フォーカシングスクリーンを取り付けるのを忘れた時だ」
と思い出しました。
それで、マウント側から中を覗いてみたところ、
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プリズムの下面が直に見えているようです。
次のようにスクリーン枠を降ろしてみると、からっぽ。
やっぱりスクリーンがありませんでした。
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結像するスクリーンがないのだから、
ファインダーを覗いても、像が見えるはずがありませんね。

しかし、ここで慌てず、ネット情報などを良く調べると、
OM1には、OM10のファインダーが流用できるようです。
違いは、OM10用はスクリーン交換用のタブが付いていないこと。
その分、扱いは難しいですが、傷を付けないように丁寧にやれば大丈夫。
06

こうして、レンズとスクリーンを装着したOM1を覗いてみました。
次のように、まだ若干の埃が残っていますがクリアな画像です。
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OK!です。
そして、嬉しいことに、
このビュー画像左下の指針が示すように、露出計も動くようになりました。
スクリーンが付いてないと正しく機能しない測光方式だったんですね。
シャッタースピードと絞りを、適正に組み合わせれば、
指針も「+と-の中間の適正値」を示します。
(規格電圧と差があるので、フィルム感度を半分にして適正値が得られました)

死んでたはずの露出計の生存は、スクリーンの欠落を補って余りあり。
でも、こんな幸運に巡り会うと、
単なる解体遊びとして無目的にカメラをバラすのではなく、
この機種を甦らせる方向での修理を目指すことになっちゃいます。

そして、その蘇生のための修理で第一に取り組んだのは、
OM1の持病として有名な「プリズム腐食」対策です。
プリズムの銀蒸着が劣化してファインダーが見苦しくなる病気です。
現在どんな状況か確認するために、軍艦部を外しました。次の写真です。
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ペンタプリズムの接眼部の上側に、劣化したモルトがありますね。
これを取り除いて、プリズム単体を取り出したのが次です。
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モルトが粉状になって後ろ側にこびりついていますが、軽症です。
というよりも、粉状になったモルトを拭き取れば、無問題でした。
蒸着面まで侵されてはいませんでした。

当初、ジャンクカメラのはずでしたが、案外良品かも?
ここまで来たら、「マイフェアレディ」のように、
オリンパスOMシリーズの初代機として、
見苦しくない姿にメイクアップしてあげたくなりました。

続く

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