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自由学園明日館2012年05月27日

目白駅の北西、上り屋敷の一角に国の重要文化財指定を受けた「自由学園明日館」があります。フランク・ロイド・ライトの設計による建築として非常に名高いこの建物ですが、住宅街の中にすんなり納まっているので、地域の子供などは、これが偉大な建築とは思わないかも知れません。ライト特有の軒を低く抑えたヒューマンなスケールがそう感じさせる部分もあります。
自由学園明日館
この建物は改修を加えられながら常に使い続けられているようです。そのために、「展示された文化財」という感じではなく「御近所の素敵な建物」と見えるのでしょう。私が40年ほど前にこの施設を見学させていただいた時は、確か食堂の地下で若い女性達が十数人クッキーを焼いている最中でした。その甘い香りがたちこめて、見学している私も何か甘い気持ちになった事を思い出します。その当時、既に名建築として様々な人が見学に訪れる場所でありました。今でもこの前を通ると、建築家を目指していそうな若者がカメラを持ってうろうろしているのに必ず出会います。

道路を隔てた南側にはライトの弟子の遠藤新が設計した講堂があります。この前ここを訪れた時も、夕陽に照らされて美しい目白の風景になっていました。
明日館講堂

この明日館の外観はここ数十年まったく変わっていません。でもその周りの住宅地は結構様変わりしています。以前紹介した「上り屋敷(あがりやしき)公園」から自由学園へ至る道路の38年前の写真が残っていました。
74年の景色

実はこの写真が何処で撮影された物かも定かではありませんでした。かろうじて読取れた住居表示と交通標識をたよりに、やっと撮影場所を確定する事ができました。同じポイントで撮影したのが次の写真です。やや下り坂になった道路の勾配こそ変わりませんが、路面の舗装材、両サイドの民家と塀、これら全てが現代の風景になっています。
2012年の景色