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奥能登の窓岩:50年前の姿2024年01月05日

奥能登の名所の一つに曽々木海岸の「窓岩」があります。
海面から聳り立つ岩の中央部にポッカリ穴が開いていて、それが「窓」のように見えます。
この窓岩が今年の正月の能登半島地震で崩落し、窓が無くなってしまったそうです。
私は今からちょうど50年前の1974年の3月21日に訪れていました。
その日の旅程の最後「曽々木館」という旅館にチェックインし、夕暮れまでの一時、曽々木海岸を散歩していて立ち寄りました。写真が2枚残っていました。
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奥能登は東京からは遠く、いつか再訪しようと思いつつ叶わず、いつの間にか半世紀が過ぎていました。
次の2枚も夕刻の曽々木海岸の写真です。
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「SONY α7c II」の設定2024年01月23日

若い頃「Minolta」や「NIKON」のフィルムカメラに親しんだ私にとって、
「これが欲しいな〜」と思えるデジタルカメラの条件とその理由は次のようなものです。

1.フルサイズ(フルフレーム)であること
 フィルム時代に購入したOld_Lensを、当時と同じ画角で使いたいから。
2.見やすいファインダー
 背面モニターを見ながらのスマホ式撮影はイマイチ気が乗りません。
3.軍艦部(カメラ上部)が平らであること
 Nikon_S2やMinolta_CLEのようなライカ型カメラが最も美しいから。

リーズナブルな価格で使いやすく、且つこの条件を満たすデジタルカメラは残念ながらありません。
とはいえデジカメを使わないわけには行かないので、やむを得ず2012年に「NikonD600」を購入し、2018年には「Sony α7II」を買い足しました。
そして数年、昨年末に発売された「Sony α7cII」は初代機の「α7c」よりファインダー倍率が大きくなり、かなり理想の条件に近づいたと判断できたので、ついに一大決心をして事前予約を入れ発売初日に入手しました。
ソニーα7cII

購入して驚いたことは「使用説明書」が無かった事。分厚い説明書を読む覚悟をしていたので少し拍子抜けしましたが、これも時代の流れですね。デジカメの機能が大幅に増えて一々紙の情報に集約することは理にそぐわないのですね。
代わりにWeb説明書やNet情報などから必要な情報を入手して自分なりの使い方を覚えつつありますが、問題はその設定項目をすぐ忘れてしまう事です。何かの拍子にリセットした時のために、私好みの設定を備忘録として以下に纏めてみました。


▪️GPS位置情報の埋め込み
デジタル写真の便利なところは「いつ」「どこで」撮影したかの情報を、写真のデータに埋め込むことができるところだと思います。スマホで撮影した写真は標準的にそうなっています。以前はその機能を備えたデジカメ(GPSデジカメ)も発売されていましたが、スマホのGPSに比較すると精度がイマイチだったせいか最近は下火です。
「Sony α7cII」はスマホのGPS情報を利用して、かなり正確な位置情報を埋め込むことができます。以下その手順。

1.スマホ用のアプリ「Creators' App」を入手して「Sony α7cII」をアプリに登録する。
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2.スマホ及びカメラともBluetoothをオンにしてペアリングする。また、Wi-Fiもオンにする。
3.アプリのセットアップで次のように設定する。
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こうすれば、カメラの電源を入れスマホの「Creators' App」を立ち上げておくと、スマホがスリープ状態になっていてもGPS情報が写真データに埋め込まれます。次のマークで確認できます。
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▪️静止画撮影についての設定項目

・記録フォーマット:RAW
 RAWで記録しMacの「Lightroom」に読み込み編集後、適切なサイズで書き出す

・撮影モード:P(ほとんどProgramモードだけで十分)
・ISO:AUTO(初期設定のまま)
 但し、時々変えることもあるので「Fn」ボタンに登録すると良い

なお以下の設定項目は「MENU」からでなく「Fn」ボタンから設定するのが早いです。
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・フォーカスエリア:拡張スポット
 このエリアを中央に置き、シャッターボタン半押しで合焦した時に「ピッ」と音が鳴るのが小気味良い。

・フォーカスモード:AF-A
 草花を撮るときは:DMF
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 AF-Cにすると合焦した時の「ピッ」という音が鳴らないので、AF-Aの方が好みです
 草花写真は雄蕊・雌蕊・花びら等、細かくピント調整するのでDMFが便利

・認識対象:人物
・顔認識:オン
 顔認識をオンにするとフォーカスエリアの拡張スポット周辺に人物がいれば、その人物の顔や瞳に自動的にピントが合うので人物を撮影する時には便利です。

次の項目は「MENU」から設定する
・セットアップ>操作カスタマイズ>カスタムキー・ダイヤル設定>
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 ここで背面1については次のようにカスタマイズしました
 C1:ピント拡大(拡大してピントを確認したい時がある)
 AF-ON:押す間トラッキング+AFオン(動く子供に狙いを定める時に便利)
 C2:サイレントモード切換(催し物の撮影時などで瞬時に無音撮影に設定するため)

・AF/MF(フォーカス)>AF/MF>AF補助光>
 暗所ではAF補助のために赤い光が対象物を照らすが、催し物などでこの光が周囲に迷惑となる場合、この設定を「切」にする

・撮影後に自動でノイズリダクションをされると、シャッターのタイミングを逃す時があるので、次の二つの設定で「切」にする
MENU(撮影)[画質/記録][高感度ノイズ低減]→「切」
MENU(撮影)[画質/記録][長秒時ノイズ低減]→「切」

▪️動画撮影についての設定項目

・記録方式
 XAVC S HD HD解像度(1920×1080)

・フレームレート
 とりあえず 30p 50M 4:2:0 8bit(これの意味は良くわからないが)
 と思いつつデータサイズが半分になる 30p 16M 4:2:0 8bit を選択

・REC開始ボタン
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 動画モードの時には、シャッターボタンを押して録画開始・終了ができるようにする


動画のMacへの取り込みは、
とりあえずSDカードからCLIPフォルダごと保存用に設けた「日付フォルダ」にコピーする。
その後、手ぶれ補正の必要があれば「Catalyst Browse」で補正する。
注:Catalyst Browse:SONYが提供している手ぶれ補正用のソフト

(今後、使い込んでからまた追記していく予定)

なお、YouTubeにも有用な情報が溢れていて、今回は
【プロが教える】α7C II のカメラ設定』という動画が大変参考になりました。

1月はカラー現像の季節2024年01月29日

数年毎に、カラーフィルムの現像遊びがしたくなります。
問題は、その時にカラーの現像液が入手できるかです。
というのは、製造中止や品切れになる事がとても多い製品だからです。
そして、入手できてもそれは新しい製品だったりして、少し戸惑います。

ここ10年間に私がカラーフィルムの現像をブログ記事にしたのは何故か1月が多いです。
冬の趣味なのでしょうか?
そして、その度に異なる現像液に取り組む羽目になっていました。

・まず2014年の1月は
 ローライ デジベースC-41 現像キット Ready to Use 350mlでした。
この既調合の現像液は後に500mlに増量されてとても使いやすくなりましたが、
日本に輸入できない薬品が含まれるようになって販売中止になりました。

・次に2019年の1月に購入したのは
 「ユニカラー UNICOLOR C41 現像パウダーキット」1,000ml用でした
・このユニカラーも消えて、次に2022年の1月に購入したのは
 「CineStill-Cs 2-BATH PROCESS 粉末キット」1,000ml用でした

いい加減に、これが定番!という商品に出会いたいものです。
そして今年、2024年の1月に取り上げる商品は
 「マリックス カラーネガフィルム C-41現像キット」1,000ml用です。
マリックスのカラー現像液
この各袋をお湯に溶かして現像・漂白・定着の3種類の溶液を作ります。

溶液は同じマリックスMARIXから販売されているスタンドパウチに詰めて保管しています。
次の写真のシルバー色の3本です。
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ちょうど良い大きさの、このプラスチック製ゴミ箱を買いました。
使うときは次のように、お湯を張ったゴミ箱で湯煎をします。
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現像後の3種類の液はこんな色合いです。
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これは2014年に始めてカラー現像に取り組んだ時のローライデジベースを思い出させます。
その時の溶液はやはり3液タイプで次のようでした。
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ちなみに「ユニカラー」と「CineStill」は2液タイプで次のようでした。
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右側の御醤油みたいな液体が漂白&定着液です。

さて、現像で重要なのは、液温と現像時間の関係です。
これまで使用した各種現像キットに付属した説明書の内容は様々でしたが、
「約38°Cで約3.5分」という数値はほぼ共通でした。
これが、いわゆるC-41現像の標準レシピなのでしょう。
「じゃあ、その数値を尊重して現像してみよう」と思い、
とにかく38°C目標でやってみましたが、これが液温管理が難しくて失敗。
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こんなふうに現像タンクを湯煎にして38°Cを保とうとしたのですが、
室温も低かったせいか、みるみる液温が下がってしまい、
1回目は残念ながら、失敗。
次の2回目は気分を変え、以前ローライデジベースを使用していた時期に私が勝手に編み出した法則でやりました。
即ち、液温が25°C〜30°Cの間では『液温+現像時間=38』が良い、
という法則に基づき、25°Cで13分を目標にやってみたのです。
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冬場でも、この温度であれば、維持するのは容易です。
しかし、結果を見ると失敗。
次のように色乗り(特に朱色)が悪いのです。現像不足ですね。
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また、前回・今回とも色ムラが発生してしまいました。
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とはいえ、それなりに色は出ているので何回か試行錯誤すれば使えるようになると思います。

さて、今回の撮影で使用した機材は、
・カメラはNikonF3+Ai_Nikkor105mm
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・NikonF80+AF-S_Nikkor24-85mm
 (フィルムカメラでAFとVR手ぶれ補正が可能です)
NikonF80
・フィルムは定番のFujicolor100と
 ニューフェイスMARIXの400(次)を使ってみました
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別売のDXコードシールを貼ればDX対応のカメラで使えるそうです。
Nikon_F3はそもそもDXに対応していないから必要ないけど、時々使うNikon_F80では便利ですね。
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このマリックスMARIXという会社には頑張ってほしいですね。
私がMarixの現像液に馴染んだ頃になくなってしまっては困ります。

続く