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コダクロームの魔力2012年04月02日

昔の銀塩写真をデジタル化しています。その多くは業者任せなのですが、スライドは扱っていないため自分でフィルムスキャナ(EPSON F-3200)を使って取込んでいます。その時に感じた事。「コダクロームは全く退色しない!」。現像直後からその堅牢な発色には感心していたけれども40年経ってもビクともしない色合いに驚嘆です。特に茶系色が美しく、建築現場で撮影した鉄骨の錆の色があまりに見事なので何枚かアップする事にしました。題して

                      【鉄骨を組む男たち】
鉄骨を組む男たち



ちなみに、これらの写真のメモ書きにはKodachrome-Xとあります。Kodachrome-Ⅱというフィルムを使った事もあります。コダックの倒産話がありましたが、リバーサルフィルムって今後どうなるのでしょうね?いつか完全に無くなるとしたらチョット寂しいです。

銀塩写真のデジタル化(1)2012年04月03日

我が家には昔撮りためた写真(いわゆる銀塩アナログ写真)が約2万枚ありました。これらを一元的にMacのiPhotoで管理すべく全てデジタル化しました。その方法について各種検討した結果、以下の三つの方法を採用しました。簡単に得失比較など紹介します。

 1.専門業者にフィルムを渡しデータ化してもらう(他人まかせ)
 2.フィルムスキャナにてネガもしくはポジフィルムをスキャニングする(自前)
 3.フラットベッドスキャナにて印画紙からスキャニングする(自前)

■1.業者に依頼した実例
白銀はやはり白くなければ

これが苦労無しと思われるかもしれません。しかし業者にまかせればそれで終わりかというとそうでもなく、実はこの写真も最初に上がって来たデータは次のようなものでした。

緑色?の白銀

もともと35年前の写真ですのでフィルムもかなり退色していたと思われます。それを業者側で自動で補正すると、どうしてもこのような「色かぶり」が生ずるものが出てしまうのだと思います。このようなカラーバランスの乱れはPhotoshop_Elementsを使って修正しました。ホワイトバランス調整機能を使って、運が良ければ一発でうまく行く事もありましたが、そうでなければ各種の色関係のツールを使ってあれこれ苦労しながら調整する事になります。業者さんもプロラボみたいなところを選べばあれこれ注文付けてデータ化してもらえるのだと思いますが、私の場合は大変良心的な値段で(フィルム一本200円)やってもらったので、データ化してもらうだけで十分、それから先は自分で遊びながら調整するという気分で取り組みました。
(続く)

銀塩写真のデジタル化(2)2012年04月04日

(続き)

■2.フィルムスキャナを使用して、スライドフィルムから自前でデータ化した実例

数年前に勢いで購入しながら活用せずにいたフィルムスキャナを使用する事にしました。EPSON_F-3200という機種です。デジカメの普及によりスキャナに対する需要が細り、メーカーが新規開発を止めた現在は結構レアものになっているようです。

フィルムスキャナ F-3200

画像をスキャンする時の最大の問題はゴミの付着でした。フィルムやキャリッジに対してブロア等を用いて事前のゴミ落しをしないと次のような画像を得る事になります。
ゴミ付き

画面の中で明るい部分に付着したゴミは見苦しいです。これは極力減らすようにしましたが、一般家庭では空気中のゴミはゼロには出来ないし、フィルムに元々付着していたゴミは簡単には吹き飛びませんでした。結局、ある程度の清掃で妥協し、スキャン後にphotoshopにて修正するのが最も効率的でした。photoshopの「スポット修復ブラシツール」は大変インテリジェントなツールです。ほとんどのゴミや傷を上手に修正できて次の写真のようになります。
修正後

スライドフィルム以外でも、ひどくカーリングしてしまったネガフィルムとか、業者さんに出すのは気が引けるようなものはこの機器を使って自前でデータ化しました。読み込みにはかなりの時間がかかるので、よっぽど暇がある時でないと自前のスキャニングは困難ですね。
(続く)

銀塩写真のデジタル化(3)2012年04月06日

(続き)

■3.フラットベッドスキャナを使って印画紙から自前で取込む

知人からもらった写真の場合は、フィルムは手元にありません。そのため印画紙を直接読み込む必要があります。この道具としてEPSON_GT-X820を購入しました。
買って損のないスキャナ
やってみると、この方法は簡便で且つ仕上がりもそれほど悪くありませんでした。そのため、フィルムから取込む場合と比べて画質はどうなのかとか、スキャナーによる違いはどの程度あるのかなどを試してみたくなりました。結局、フィルム・プリントとも手元に残っているサンプル画像について次の三つの方法を比較して見ました。

a.業者にてフィルムから取込み
フィルムから

b.スキャナ(専用機EPSON_GT-X820)にてプリントから取込み
専用機から

c.スキャナ(複合プリンタCanon_MP980)にてプリントから取込み
複合機から

このa・b・c三通りの方法を試してみた感想は以下の通りです。
a.点や線のきめ細かさは最も良い。ハイライトがやや抜け気味になる
b.ハイライトの色の乗りが良い。暗部のディテールも出ている
  (DIGITAL_ICEは使用せず。これをオンにすると5倍くらい時間がかかるため)
c.複合機としては十分な画質。しかし暗部のディテールはややつぶれ気味

個人的な見解としては
それほど画質にこだわらなければ、複合プリンタで十分でしたが、今回、2万数千円程度で購入したGT-X820は大変役に立ってくれました。時間があればこれ一台で全ての写真のデータ化を行う事も可能ではありました(数年間かかるでしょうが)。あと特筆すべきはGT-X820にバンドルされているPhotoshop_Elementsの便利さです。前回も紹介した「スポット修復ブラシツール」は、ゴミの跡をソフト上で簡単に取り除けるので、個人がスキャニングを行う際には必須とも言えるツールです。このPhotoshop_Elementsがあったおかげでデジタル化の作業がとても楽しくなりました。

鬼子母神1975年(1)境内に遊ぶ少女たち2012年04月07日

おりにふれ訪れた鬼子母神。40年経って変わったところと変わらないところ。

■1975年自転車で遊ぶ少女たち。『フランダースの犬』が好きと言っていた
鬼子母神の少女たち

■2012年の境内。かつての少女とは別の人物と思います
境内の女性たち
本堂西の渡り廊下と付属建家が建替えられてます。右手の樹木が太くなっていること!

■1975年の境内にあった掘建て小屋
掘建て小屋

■今は「大黒堂」となっている
大黒堂
ここでは日曜日と縁日に「おせん団子」を売ってるそうです。
白黒とカラー写真の違いにもよるのかもしれませんが、あるいは撮影者である私が歳を取ったことによるのかもしれませんが、約40年の時の経過に感慨深いものがあります。

続く