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旅に活用EXILIMのGPS2012年07月03日

CASIO EXILIM EX-H20G。旅行に行く時にはこのカメラを持って行きます。
EXILIM
一年前に確か3万円程度で購入したものです。ポケットに突っ込んでおける気楽さと、位置情報を記録できるGPS機能の便利さに惹かれました。今回、ローマの写真を整理していて「GPSって便利!」と改めて感じました。

私は写真データをMacのiPhotoで管理しています。そのデータの中に、二年前の娘の新婚旅行のデータも何故か入っていて、ローマの写真もあった事を思い出しました。そして自分が撮影した分と比較してみた所、同じ場所で撮影した写真が沢山ありました。

例えば、娘の分
ローマでGPS
これに対して、私の分
今年のローマ
画角が違うだけで撮影場所も向きも全く同じです。街灯のランプ部分が、二年前と変わらず左へ少し傾いでいるのが笑えます。
しかし、これを撮影した場所が思い出せません。フォロ・ロマーノ見物の後だから、その近くだろうという程度です。

そこでGPSの出番です。iPhotoの管理画面で当該写真の右下にカーソルを近づけると、"i"マークが出てくるのでそれをクリックします。下の赤丸部分です。
iPhoto

すると、娘の分はこういう情報板が出てきます。
日時のみ
これは、普通のコンパクトデジカメで撮った写真なので年月日と時刻情報しかありません。

それに対して私の方はこうです。
位置情報あり
情報板の右下の「地図+写真」をクリックし、左下の「ー、+」で適当な大きさに拡大します。撮影場所にピンが立ち、また周辺施設の名称も表示されています。
この情報によれば、カンピドリオ広場へ上る道の中程からインペリアリ通り方面を見下ろす写真である事が分かります。

iPhoto以外にもGoogleと連携して同じ事が出来る写真管理ソフトは沢山あるようですので、このカメラ、健忘症気味の方にはお薦めです。もちろんiPhoneのカメラでもGPSは使えますが、精度が少し落ちるようです。(注 1)

(注 1:2020/03/27追記)
現在では、iPhone等のスマホの方が、当時のEXILIMより、
また、現在流通している一般的なGPSロガーより精度が高いです。
身も蓋もないGPSロガーの話(続き)」を参照してください。

目白駅、38年前と現在2012年07月09日

目白駅周辺には歓楽街もビジネス街もありません。駅の乗降客数もそれほど多くないでしょう。だから改札口も一つしかありません。そのかわり学校があるので学生さんはたくさん利用しています。
38年前の目白駅
これは1974年の目白駅ホーム中央部付近です。冬場の夕方、コートを着た女学生や詰め襟の男子生徒がいます。2012年の風景が下の写真です。午後のやや早い時間帯なので小学生が多めです。
2012年の目白駅


38年前のホーム南端
これは、最初の写真と同じ日のホーム南端の様子です。線路の西側は空き地です。白十字の看板が見えます。2012年(下の写真)はさすがに空き地は無く、白十字の関連と思われるマンションが建っています。グリーンヒルズ目白とあります。
白十字のマンション
白十字は大正製薬と並んで、目白の大企業の一つのようです。学習院の南東、明治通り近くに本社・工場・駐車場などがあります。土地も沢山持っているようですね。
実は私は白十字の土地に最近建築されたマンションを買いたいと思っていたのですが、定期借地権の物件だったので止めました。結構値段も高かったようです。免震装置付きの建物や設備は立派で100年くらい住めそうでした。でも定借なので、50年後には敷地は完全に更地にして返却しなければいけない契約でした。50年後に壊される建物は可哀想ですね。

ところで目白駅の特徴の一つは、傾斜地に築造されているという事です。
南ガード
これは南側(新宿寄り)の写真です。ここでは道路は線路の下にあります。ここから北へ向かって土地が高くなって行きます。下の写真です。
線路擁壁
そして、北側(池袋寄り)では道路(目白通り)が線路の上になります。
目白駅改札口

写真中央の建物はホテルMETSです。玄関はこんな具合です。
METS玄関
この建物が出来る前はここから目白駅構内が見下ろせました。
38年前の目白駅東側
これは私の好きな写真です。1974年の風景です。以前にも載せた事があります。

上の写真の線路左側、広大な平地の一部に都営バスの折返し場がありました。
昔のバス折返し場
目白駅の利用者の中には日本女子大の学生さんが多数いるはずです。この大学のキャンパスは目白駅から1.2kmほど東にあります。歩くのはしんどいと思う学生さん達のために「目白駅前ー(直通)ー日本女子大前」の都営バスが昔から走っているのですね。さすが学生の街です。このバスで学校から駅まで戻って来た女子たちは「田中屋」のケーキを食べたはずです。上の写真で、建物の遠方に「TANAKAYA」という屋上看板が見えます。今はケーキは無く、ワインなどのお酒を売るお店に変わってしまいました。残念!
でも、バスの折返し場はもちろん残っています。これが無ければバスは向きを変える事が出来ませんからね。
今のバス折返し場


バブル同窓会2012年07月14日

日本中がバブル景気に沸き立っていた頃、中部地方の一角でリゾートホテルの立ち上げに情熱を傾けた男たちがいた。---とプロジェクトX風に語れば、そう言えない事もない男たちがジャグジーで戯れる丁度20年前の写真があります。
ジャグジーに興じる
この男たち(女性もいました)が20周年の同窓会を行う事になりました。

思い起こせば、時は1980年代の後半、総合保養地域整備法(いわゆるリゾート法)なるものが制定され、日本中がリゾートブームの嵐に巻き込まれました。様々な地域で夢のような計画が立案されて、恐らくそのうちの0.1%程度が実現したでしょうか。その0.1%に参画する事となったのが24年前の私です。数々の奇跡に恵まれ開業に漕ぎ着けたそのホテルは、経営母体の手腕と堅実性により現在も営業を続けています。年に一度、近くのゴルフ場で女子のトーナメントが行われる時には、米国選手が宿泊するオフィシャルホテルとなります。前夜祭?で華やかに着飾った女子選手がプールサイドで歓談している様子がテレビに流れると、ホテル立ち上げ当時の色々な出来事が思い起こされます。

それはともかく、当時の関係者が20周年を記念して6月末の一夜、ホテルへ集う事となりました。私もライカⅢgをぶら下げて片道5時間の旅をしてきました。あいにく雨模様の天気で、かつフィルムもプロビア100Fという地味目の発色をするフィルムであったため、ややくすんだ写真が上がってきました。
2012年のプール

でも私の記憶には立ち上げ当時のまばゆいプールとジャグジーの姿が残っています。当然写真も残っています。
1992年のジャグジー

この写真の撮影に使用した当時の私の愛機はミノルタの”α-7700i”でした。オートフォーカスの一眼レフという新機軸を打ち出したミノルタのシリーズでは第二世代くらいに位置するカメラです。
うまい具合にホテルの中庭でカメラと共に写っている写真がありました。
α7700i
ホテルは現役なのに、残念ながらこのカメラは昨年現役を退きました。プラスチックのグリップと電池蓋が欠けてしまったので廃棄したのです(それに何と言ってもフィルムカメラですからね)。 でも二本のαレンズだけは何故か捨てきれず、今も保有しています。
αレンズ
更にはマウントアダプターを介してOLYMPUS PEN E-P3に装着したりして遊んでいます。

それでも「そろそろ捨て時かな」と思っていたら、事態が変わりました。ネット情報によると今年か来年に”sony nex-9”なるカメラが発売され、その工夫されたマウントには
・当然ながら純正レンズ
・旧マウントのαレンズ
・アダプターを介してライカ用などのオールドレンズ
が使えるらしいのです。もしこれが本当に売り出されると、私のデジカメはオリンパスからソニーミノルタへ移行しそうです。
古びたものが最新の技術と共存するってこんな素敵な事はありません。20年前のものも、50年前のものも完全に現役になるのですから。過去の人生が全て肯定されるような感じですね。
最近この話題が気になって落ち着きません。

奇妙な夕焼け2012年07月19日

見慣れない色の夕焼けを見ました。
奇妙な夕焼け
「真っかっかっか、空の雲」と詩には歌われていますが、普通の夕焼けはオレンジ色と思っていました。ところが昨日の夕焼けは本当に「赤」でした。思わずiPhoneを取り出して写真におさめました。そして、この3分後に夕焼けは消えていました。
ここ数日、九州地方に大雨が降っています。この空の色も、何か異常気象の前触れかも、などと心配になります。

そう言えば10数年前の事、福岡で駅前に一泊して翌朝熊本へ行く用事がありました。ところが「これまで体験した事がないような」豪雨に見舞われて、
・熊本方面への電車は動かない
・先方へ連絡するにも電話が通じない
・あきらめて東京へ帰るにも空港への地下鉄は浸水して動かない
・タクシー行列は2時間待ちぐらい並んでいる
という状態でした。どうにもならず、諦めて浸水した駅のコンコース内のスタンドでコーヒーを飲んでいると、救急車のサイレンが聞こえました。このサイレンは、水没したビルの地下に閉じ込められた女性の救出に向かう救急車のものであった事を後ほどニュースで知りました。
事前の備えが出来ているつもりでも、いざ非常事態に遭遇すると、お手上げになってしまうのは良くある事です。事情が許せば、自分の住まいは、地盤の安定した高台で耐震性と耐火性に十分配慮した建物としたいものです。

などと一瞬まともな事を考えた後、昨晩はレストラン「Shark」でイタリア料理をいただきました。鰹のカルパッチョを前菜として、パスタ・お肉料理・デザート・エスプレッソといつもながらおいしい料理を提供してくれます。そして本当にくつろげるお店なんです。
シャーク

奥のテーブルではどなたかのお祝いの会が催されているようでした。スピーチをするために立ち上がる方が見えました。また歓声や拍手とかが聞こえていました。誰か喜ばしい人生の節目を迎えた方がいらっしゃるようです。このような日常って大切なんだな、と思いました。

ライカのオーバーホール2012年07月24日

中古で入手したライカⅡfのオーバーホールが先週完了しました。シャッターの調子が今ひとつだったので思い切って整備に出したのです。整備料金の方が本体の買値より当たり前に高かったです。でも、整備のかいあってとても良い具合になりました。シャッターボタンの押し具合とかシャッター音の軽快さとか、当初とは別物になりました。以前から使っているⅢgと同じように愛着の持てる個体になりました。左がⅡf、右がⅢgです。
ライカのオーバーホール
Ⅱfに沈胴式のエルマーを着けると、本当にコンパクトでポケットに突っ込んで撮影に行きたくなります。どちらも外側は奇麗なものだったので、機械部分が良好になればまるで新品です。オーバーホール前提で中古を購入する時は、見た目重視が良さそうですね。

これまで手にしたバルナックライカは、皆50年以上前の製品なので当然ながら何らかのトラブルを抱えてました。特にシャッター関係が多いようです。今回も購入直後に試写した所、次のような写り具合のものがありました。
半開き
これは、完全に開ききっていない状態だと思われます。
端部開閉不良
また、これは開口端部でシャッター幕が何かに引っかかったのでしょうか。いずれも1/500秒の高速時に起きるようです。それ以外にもシャッター精度が若干不安定なために露光にばらつきがあるような感じでした。

この他、以前に手にした個体ではシャッター幕に穴が開いていたものもありました。バルナックライカの幕はゴム引き布製なので、時間の経過とともに避けられない不具合です。
シャッター光線漏れ
シャッター幕の穴からの光線漏れが墓地の人魂のようですね。(実際、ここは雑司ヶ谷霊園です)

また、シャッター周り以外では、距離計の二重像の不一致が多かったです。
距離計二重像
私の場合、池袋の超高層ビルの航空障害灯で無限遠をチェックします。写真の左が正常な見え方で、中央が横ズレ、右が縦ズレの状態です。横ズレがあるとピントが合わないので、修理に出すか自分で調整します。

さて、完璧な状態になったはずのライカⅡfを持って7月16日に試写に出かけました。天気も良いし、散歩を兼ねて代々木公園の集会に参加する事にしました。
17万人
17万人の大集会でした。代々木公園はNHKの裏手になります。さすがにこの集会はNHKのニュース7でも放送されてました。(金曜夜の官邸包囲デモはそれまで無視されてました!)

帰りに新宿諏訪公園まで久しぶりに足を延ばしカメラの調子を見ながら撮影しました。
公園の小動物
不思議な小動物、まだいました。
公園からの帰路
公園脇のスロープ。木漏れ日が良い感じです。

このようにして試写したフィルムの現像が昨日上がってきました。早速スキャニングした画像の一部が上の写真ですが、不具合もなく、カメラの整備結果には大満足です。
夜、寝る前にケースから出し、特に目的もなくいじくり回し、シャッター音などを確かめて一人悦に入るカメラがまた一台増えてしまいました。