▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

池袋西口の風景:芳林堂2012年11月02日

上り屋敷のアパートに住んでいた頃、学校から帰るには丸ノ内線を使って池袋まで来て、駅西口からアパートまで歩くのが普通でした。
1974年2月初旬のある日、池袋駅の西口を出ると、もう夕方でした。
写真を撮るにはかなり暗めでしたが、ロータリー越しに繁華街を撮影しました。
正面が西口五差路になります。
1974年の池袋西口
道路左側の並びのビルの中程にクレジットの丸井が見えます。
また、その遠方に芳林堂という本屋さんがありました。
拡大して見ると、「芳林堂ビル」という看板が上の方に、「芳林堂書店」という看板がその下に付いているのが辛うじて分かります。
学校からの帰りに本屋さんへ寄りたい気分の時は、いつもこの本屋さんに来てました。

次の写真が2012年の同じ場所の景色です。
2012年の池袋西口
丸井は交差点の西に移動し、ビックカメラが代わりに入っています。
芳林堂は既になくなっています。

旧芳林堂ビルの1・2階は現在は空き家になっています。
芳林堂跡
芳林堂は2003年12月31日に閉店したそうです。(注:高田馬場店は残っています)
閉店当日やその直後は、閉店を惜しむ人たちの声が2チャンネルにあふれたそうで、その様子は今でもネット上で確認できます。
最上階の喫茶店「栞」を懐かしむ人あり、女性店員の実名を挙げて「可愛かった」とコメントする人ありで不謹慎ながらなかなかの盛り上がりでした。
競馬関係の本が充実していたと書込んでいる人もいます。
そう言えば私が始めて競馬場に行った時も、周りに競馬をする人間がいなかったので、場所も分からず、やむを得ず芳林堂で立ち読みして「中山競馬場」の住所を調べたりしました。74年の9月、スプリンターズステークスでサクライワイが1,200mの日本レコードを樹立した日の事です。(良くこんな事を記憶していると我ながら感心します)

当時、本屋さんは貴重な情報源でした。ですから主要な駅毎に良く訪れる本屋を決めていて、各店のジャンル毎のレイアウトなどもだいたい頭に入れていたものでした。
良く行く盛り場だった池袋・新宿・渋谷について、それぞれ
 池袋:芳林堂
 新宿:紀伊国屋書店
 渋谷:大盛堂
がメジャーな選択だったと思います。
渋谷の大盛堂も2005年の6月に閉店してしまったので、このうち残っているのは残念ながら紀伊国屋書店だけですね。

次の写真は、池袋駅の南西から駅の西口方向を眺めた写真です。
1974年の駅西口

2012年はこうなりました。
2012年の駅西口
昔あった建物はそのまま残っているのが多いですね。
この景色で一番眼を引くのは、「豊島清掃工場」の煙突です。高さは約210mあります。
池袋マンモスプール跡地に1995年に着工し、1999年の6月に竣工しました。
このプール、冬場はスケート場になってました。
私も一回だけ滑りに行った記憶があります。

しかし、必要なものとはいえこの煙突は何とかならなかったのかな。
ベルリンのティアガルテンにあるジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)とは言わないにしても、懐かしく記憶に残るような、映画に撮ってもさまになるような塔が欲しかったです。