目白の風景、40年前と見比べると

新国立競技場建設に関連して何かと話題になる「都営霞ケ丘アパート」、
私も撮影に行ってきました。

引っ越し作業中の家族がちらほら、そして、
ひと気の少なくなった敷地内は、歩くひともゆっくり。

水道の給水塔って古い方式なんですね、最近は見かけることが少なくなりました。

既に退去された部屋はカーテンが外され、
ベランダ側の窓から、室内を抜けて、建物の向こう側が見通せます。

次の写真、花壇か家庭菜園だったのでしょうか？

隣の公園では奥様達が「冬芝の上の昼食」。ここだけちょっとにぎやか。

このアパートの周辺、カメラを持ってうろついている男性が多いです。

このアパートが消滅するのは、
次の白い塀の中に競技場が建設されるから。

塀の一部が透明アクリル板になっていて、覗いてみると、
均された敷地の向こうに新宿と代々木のビル群が見えました。

昔の競技場がなくなって、一時的にスカイラインが低くなったため、
今は敷地越しに富士山が見えるらしいですよ。
その見えるポイントは、次の「聖徳記念絵画館」前です。

でも、強い風が吹いて、空気がかなり透き通った晴天でないとダメみたいです。
この日を含めて、私は既に二回、空振りでした。
私と同じように、地図と西の空を見比べながら、
「残念！！」と溜め息をついている人たちが結構います。
消えゆく建物と富士山って、なぜか写欲をそそられるんですね。

この日の使用機材は"フジ FUJI GA645Zi Professional"、

競技場脇ですれ違ったおじさんに「通なカメラ持ってますね」と感心されました。
問題は、このカメラを通して世界を眺める目が、「通の眼」かどうかですが。