▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

プリモジュニア化粧革の貼り替え(1)2017年11月11日

今年のカメラ遊びで最も面白かったのは、
127フィルムを使うベスト判二眼レフだったと思います。
ベビーローライプリモジュニア(SAWYER'S MARK IV)ですね。

そのうちプリモJRの方は分解掃除をしたまま、
貼り革を貼り直していませんでした。
というのは、分解時に革を剥がしたところ、
経年劣化で柔軟性を失っていた革は、
剥がれると同時に、ボロボロになってしまったからです。

そして、今は次のように無残な外観です。
地金むきだしのプリモジュニア
左が傷だらけのプリモJRの裏蓋面、
固着した革を剥がそうと、金属でしごいた跡がたくさん残っています。
右が姉妹機の" SAWYER'S MARK IV "、本来この外観のはずです。
次の写真のおもて面は、革の面積が小さいのであまり目立ちませんが、
姉妹機と並べると、ビスの頭が見えたりして、
やはりむきだし感が気になりますね。
おもて面

このたび、前々から気になっていたこの外観を、
元の美しさに戻してあげることにしました。
貼り革の貼り直しは、これまで幾つも手がけています。
CANON DEMI
NIKON F
などカメラを分解する時には、ほぼ必須の作業です。
ただ、今回違っているのは、貼り革を新たに作らなければならないことです。
もともと使われていた貼り革が毀損されても、
CANON_DEMIの時のように、プリカットの既製品があれば簡単です。
しかし、プリモジュニアのような、マイナーな機種には既製品はありません。
つまり、自ら手作りしなければいけません。

貼り革作りの一般的な方法は、まず、型紙を起こすことだそうです。
それも、実物に紙を押し当てて、外形線を写し取っていくらしい。
しかし今回、手始めに、私はCADを使ってみました。
次のように採寸し、その寸法で描いた図形を出力して型紙とするわけです。
貼り革の採寸
この方法を選んだ理由は、
プリモジュニアの裏蓋から底面にかけては、
裏蓋開閉リングなど底面の突起物が大きく、
紙を押し当てにくいからです。
そして、次の写真が採寸結果をまとめたメモ書きと、CAD出力です。
貼り革型紙CAD図
この出力図を切り抜いて、本体に当てがいチェックしました。
チェック
全体を0.5mmほど長くして、
穴の形状と位置を0.5〜1.0mmほど調整すると良くなりそうです。
そして最終結果のCAD図が次です。
(ここでは、分かりやすくするために色をつけています)
プリモジュニア裏蓋貼り革型紙
これを出力すれば、一枚目の型紙が出来上がるはずです。

続く

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策の質問をやむを得ず設定しました。お手数ですが当ブログタイトル「○○の風景」の○○を漢字で。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mejiro.asablo.jp/blog/2017/11/11/8725171/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。