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雑司ヶ谷霊園でポートレート2012年10月18日

1975年の春に雑司ヶ谷霊園で撮影したポートレートがあります。
画角から判断して、使用機材は NikonF2+Nikkor105mm/f2.5 です。
落ち着いた霊園の雰囲気は昔も今も変わりません。
背景のボケ方が丁度良いです。
雑司ヶ谷霊園1975年

このようなボケ味を求めて、最近フォクトレンダーのアポランター90mm/f3.5 というレンズを手に入れました。これをライカⅢgに装着して、霊園に行きました。
今回のモデルは荻野吟子さんです。
霊地番号1種5号23側35番に永眠されている女性です。
樹木の隙間から射し込む午後の光はやや気まぐれでしたが、丁度お顔に光が当たる時を狙ってシャッターを切りました。
写真の腕はともかく、レンズの特性は期待通りです。
女性医師荻野吟子

荻野吟子さんは明治時代の旧習と闘いながら、大変な苦難の末、日本初の女性医師となられた有名な方です。女医のかたわら、東京の九段下にあった「明治女学校」にて校医を勤め生理・衛生科目を教えてもいたそうです。
その女学校で学んだ羽仁もと子さんが創設した「自由学園」が目白にあり、羽仁もと子さんのお墓も雑司ヶ谷霊園の中で、この近くにあります。
そのような関連からでしょうか、この日もリュックを背負い「雑司が谷MAP」を手にした男性の先客がいました。そして吟子さんの写真を撮っていました。

私も半年前の散策の途中に標準レンズ(Summicron50mm/f2)で撮影してました。
下の写真がそれです。説明的で面白くありません。
荻野吟子全身
それで、新しいレンズを携えて今回リベンジしてみたのです。

せっかく霊園に来たので、レンズの性能チェックを兼ねて何枚か撮りました。
まず、霊園の中のあちこちに咲いている曼珠沙華。
朱色が逆光に透き通ってきれいですが、良く見るとちょっと不気味な感じもします。
霊園の曼珠沙華

次に苔むした園路をこれも逆光で。
夕刻の霊園

オールドレンズは逆光時にフレアーが出ることが多いのですが(それが味という意見もあり)、このアポランターは割合最近の製品なのでコーティングがしっかりしているせいか良好なコントラストを見せています。
バルナックライカ用のLマウントレンズはもう需要が無く、このレンズも昨年製造中止になっていました。今回、中古ながらmintな状態のものを何とか手に入れることができて良かったです。
参考までに各写真の使用フィルムは次の通りです。
1975年5月:Kodak TRI-X(懐かしい!)
2012年5月:富士 X-Tra 400(いわゆる大衆向け常用ネガカラー)
2012年10月:富士 PROVIA 100F(渋めの発色がプロっぽいリバーサル)

池袋さくら寿司2012年10月26日

お寿司は値段が高いものですね。
以前、本当に美味しいお寿司屋さんに社用で行った時は、お財布担当から「大トロは頼まないでくれ」と言われ、それを守ったにも関わらず一人2万数千円かかりました。
自前で行く時はそんなお店にはとても行けません。
上戸彩さん言う通り、やはり『コスパで選んでる?』も大切ですからね。
そういう意味では、まだ目白でココ!というお寿司屋さんに巡り会っていません。
ここなら良いかもと思った店はありましたが、女房と娘がお昼に入ったところ「うちは昼メニューは無いけど良いですか?」と聞かれ、逃げ帰って来たそうです。
あそこはきっと大正製薬の役員室なんでしょうね。
そんな訳で、何となくお寿司が食べたくなった本日の昼、丁度池袋に用事もあったので「立喰さくら寿司」に行ってきました。
Hope_Center
このお店は池袋地下街の東武ホープセンターレストラン街にあります。
本マグロ三点盛り(赤身と中トロ)の付いたランチの3番が私の好みです。私が食べてる間に来店して来た方8人のうち6人がこれを注文していました。
さくら寿司
食事が済んで、お店の紹介用に写真を撮ろうと思ったら、満席ではないのに一人のおじさんが入口で固まってました。
30秒待っても動く気配がなかったのでやむを得ず写真に入っていただくことにしました。
お店に入る前にネタ選びを完了しようとしていたのでしょうか?
ネタって選び出したら本当に迷ってしまいますよね。
おじさんの頭の中も様々なネタのイメージかせめぎあっていたのでしょう。
それはそれで幸福な瞬間ですが。

ハッセルで真四角写真2012年10月29日

真四角写真がはやっているそうです。
私も時々撮りたくなります。
小学校低学年の時に始めて買ってもらった「フジペット」用のフィルムが、6x6のブローニー判だったことを思い出します。
中学校の時、同じクラスの写真好きの友人は、
「タテとかヨコとか構図を考えなくていいから好きだ」
とものぐさなことを言ってました。

以前からマミヤの二眼レフで真四角写真を撮っていましたが、先日、月の輝く夜に月のお告げにより、もう一台買ってしまいました。
アポロ宇宙船と共に月に行ったカメラ「ハッセルブラッド」です。
マミヤ二眼&ハッセルブラッド
中学生の頃は、こういうカメラはPTA会長さんのような偉い人しか持てないものだと思い込んでいました。実際、私の中学のPTA会長さんはゼンザブロニカをぶら下げていて、頭とカメラが輝いていました。
私が気迷った日、その店の中には二人連れの女性客がいて、二眼レフ(ローライフレックスかな?)を買おうとしているところでした。
便利で機能的なデジカメがいくらでもあるのに、馬鹿でかくて重くて不便なカメラを買う人が他にもいるんですね。二眼レフをかついで撮影に出かけるカメラ女子の噂は聞いたことがありましたが、本当にいたのでちょっと驚きました。

高級カメラであるハッセルにも弱点があります。水平に持つのが難しい事です。正面から見ると分かるようにカメラ自体も真四角なので、手の中で簡単に傾いてしまうのです。その点、普通の横長のカメラとか縦長の二眼レフは水平・垂直を保持しやすいです。
しばらくは、撮影済みのフィルムをスキャンした後、Photoshopで傾きを微修正する作業が必要になりそうです。
でもブローニー判フィルムの質感はやっぱり良いですね。作例を少々。

■椿山荘にて
傾きを修正したつもりでしたがまだちょっと傾いてるかな。
椿山荘

■ベタな写真ですが晴天の都庁を新宿中央公園から
これは垂直OK!
都庁

マミヤの二眼レフも時々使ってあげないと可哀想なので、望遠のSEKOR SUPER 180mmを着けて持ち出しました。
■新江戸川公園にて
物好きに屑籠を撮影してみました。
新江戸川公園

■神田川沿いの風景
自転車を撮影するアマチュアカメラマンってやたら多いような気がします。
何か打ち捨てられたような自転車の様子にペーソスを感じるのでしょうか?
神田川