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Nikon D600 対 Pentax SV2013年02月15日

最近始めた「カメラ分解遊び」の教材として、Pentaxの古いカメラを入手しました。
約50年前に発売されたSVというタイプです。
ジャンク品なのでレンズ込みで千円でした。

とにかく、物が複数あれば比べてみたくなるのが人情です。
ニコンの最新機と撮り比べをする事にしました。
価格比、何と200倍。それだけの画質差が出るだろうか。
左がNikon D600と標準レンズ50mm/f1.8G。
右がPentax SVと標準レンズ55mm/f1.8。
Nikon D600 対 Pentax SV

撮影!とはいっても何せジャンク品なので、写るかどうかが問題です。
フィル巻き上げと巻き戻し、ファインダー、シャッターと絞りは何とかOKそうでしたが、予想通りシャッター幕がいかれてました。
下の写真のように、遮光用のゴムが劣化して穴が空いていました。
シャッター幕に穴

こういう機械で撮影すると、次の様に写真に人魂が飛ぶ事になるのは経験済み。
光線漏れ

幕の交換が必要です。下の写真が取り外した古いシャッター幕です。
上の後幕は、幕とリボンが一体化したオリジナルのスタイル。
下の先幕は、リボン・スリット金物・幕の三つのパーツを合体させた別の製法です。
こちらだけは過去に交換された事があるようです。
この二つの幕が時間差を持って左右に動く事により、フィルムへ届く光を制御します。
劣化したシャッター幕

次の写真は、教科書「ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!」を下敷きにして、これを参照しながら始めてのシャッター幕交換に取り組んでいるところです。
もともとのスリット金物を再利用したため、スリットはいびつだし、接着剤ははみ出してるわで未熟者ぶりをさらしています。
シャッター幕の交換中
腕は三流でも材料は一流。実はこの幕は絹にゴムを裏引きした本物で、今回に限れば、カメラとレンズの合計価格を遥かに上回ってしまう値段でした。

さて、こんな事情なので修理後のカメラで撮影しても、現像が上がってくるまでは写っているかどうか甚だ心もとない状況でした。
もちろん使ったフィルムは一番安いフジカラーです。
でも結果的には、一応写るカメラになってました。

両者の画像を比較したいと思います。
撮影場所は、いつも行く鬼子母神近くの法明寺。
その参道をD600で。
法明寺参道ニコン

同じく、SVで。こちらは焦点距離が5mm長い分、若干望遠気味です。
法明寺参道ペンタ

次に、山門をD600で。
法明寺山門ニコン

同じく、SVで。
法明寺山門ペンタ

確かにコントラストときめ細かさではD600が上ですが、Pentax SVもいい味でしょう?
1962年製のカメラといえども、これだけ写るのだから出番がないともったいないです。
それに、機械としての美しさを比較すると、昔のカメラに軍配が上がります。

コメント

_ カリーノパパ ― 2013年02月15日 18:13

カメラのシャッター幕まで交換したのですか。
すごいですね!
それにしても「ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦」という教科書まであるとは、ビックリしました。

ジャンク品とは思えませんね。
パソコンの画面では、大きな違いが判りにくいほど綺麗に撮れてますよね。
それと、幕が破れていると、本当に人魂のように写るのにもビックリしました(笑)

カメラのデザインも、やはり昔の方が美しいですね。
車のデザインも、昔の方が美しいですが。

_ タフちゃん ― 2013年02月15日 23:08

>カリーノパパ様
本当にデザインは昔の車がいいよね。
中身は最新の安全な機能が装備されていて、
でも外見はクラシックカー、
というのが発売されたら売れると思うんだがなー

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