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ソ連製カメラゾルキーの分解2013年03月20日

ソ連製の古〜いカメラ「ゾルキー」を分解してみました。
教科書「カメラの修理&メンテナンス」に紹介されていたからです。
ライカのコピーとして、機構を勉強するのに適しているそうです。
それに、私にはライカの中を覗いてみたい気持ちはあっても、
自分の大切なライカを手にかける勇気はありませんから。

この手の中古品を買うと、故障の有無が気になるのですが、
今回は分解練習用なのでヤフオクで気楽に入手しました。
出品者はどうもロシア人っぽいお名前でした。
商品として、ゾルキーとかロシアンレンズとか扱っているようです。
こんな60年前のカメラを買う物好きが私の他にもいるんですね。

実際ライカⅡfと比較してみるとそっくりです。
左ライカ、右ゾルキーです。
ライカとゾルキー
AppleのiPadとサムスン製品みたいな関係かな。

上蓋などは文字がなければ区別がつかないです。
上蓋の比較

ところが操作感は、ライカは羽毛、ゾルキーは金槌です。
百人に一人ぐらいは、ゾルキーの硬さが好きな人もいるかも知れませんが、
既にライカを持ちながら敢えてゾルキーを購入する物好きは普通はいないでしょう。
ただし、二つの個性を楽しむという境地にあれば、十分すぎるくらい楽しいです。

上蓋を外して、シャッターダイヤル下部に組み込まれた速度変換機構などを勉強します。
ソ連の技術者も案外やるなという気持ちになります。
シャッター機構

マウントリングを外しています。
マウントリング

マウントの厚みの調節は何と「紙」を4枚はさんで行っていました。
教科書に書いてあった通りですが、やはり驚き。
ソ連の技術者の合理性、恐るべし。
紙でフランジバック調整

カバーと本体が外れました。
ボディ分解
真ん中に写っているフィルム圧板の裏側に入っていたはずの板バネは失われていました。
この当たりがヤフオクで覚悟のいる所です。
本当に欲しいものはヤフオクでは買えません。
今回は練習なので、冷静にスポンジを張付けて代用しました。

フィルムの巻き上げ機構とシャッターについては、
ほぼ正常に作動することは確認できました。
一番ありそうな「シャッター幕の劣化」をチェックするため、強光線にかざします。
幕に穴なし
予想に反して劣化による穴あきはありませんでした。
数年前くらいに幕の交換修理をしたのだと思われます。
「これはこのまま使えるかもしれないぞ」と期待しちゃいました。

でも良く観察したら、やっぱり下の写真のように光線漏れの不具合がありました。
幕の召し合わせ不足
シャッター幕の先幕と後幕の召し合わせ寸法が不足しているのです。
これではシャッターをチャージする途中で光線漏れしてしまいます。
多分、このために前の所有者はこのゾルキーを手放したのでしょう。

幕をドラムから一旦剥がして、張付け位置のみ修正しました。
幕の張り替え

その他、距離計の微調整や各部のクリーニングを済ませ、
一応、使えるかもしれない状態になりました。
去年新品で購入したインダスター55mm/f2.8というロシアンレンズを装着しました。
再組み立て完了

そして撮影!しました。
ロシアンカメラとロシアンレンズの写りや如何に。
現像から上がってくるのが、ちょっと楽しみな気持ちもあります。
写っていたら、(続く)。
写っていなかったら、この項終り。

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