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東尋坊から永平寺へ(4)2014年04月03日

前回)からの続きです。

福井での宿泊先は、ホテルフジタ福井(旧福井ワシントンホテル)です。
平日のせいかビジネスマン風の男性が過半に見えましたが、
ロビーの壁には、2009年に天皇皇后両陛下が御宿泊された時の写真が飾られていて、
その落差に??でした。
要するに、ビジネスユースから皇室のご利用まで、
また、結婚式から各種宴会まで、全てがこのホテルでまかなえる、
”all in one”の懐の広いホテルなんですね。

朝食後、ホテル近くの福井城跡へ行きました。
福井城天守台
かつてここには壮大な天守が築かれていましたが、
寛文九年(1669年)の大火で焼失したそうです。

また、天守台の一部には崩れかけた石垣が残っています。
崩れた石垣
これは1948年の福井大震災で崩れたものです。
先日見た丸岡城、そしてこの福井城と、震災の被害がどれほど大きかったか分かります。

また、この一角には「福井」の地名の由来とされている井戸がありました。
その後方に写っているのは福井県庁。
福の井と県庁
火災で焼失した天守閣は再建されず、でも、立派な県庁舎として甦ったと言えるでしょう。
そう思うと、県知事は城主に、県庁職員はその家臣に見えてきます。では一般県民は?

この後、予定した帰りの電車まで時間があったので、
観光案内所のお嬢さんにお薦めスポットを訪ねたところ、
県庁の北にある「養浩館庭園(旧御泉水屋敷)」を紹介してくれました。
(最初の入力では、汚染水屋敷と変換されてしまいました)
この庭園は、福井藩主松平家の別邸を復元したもので、
数寄屋造りの御茶屋を持つ回遊式林泉庭園です。
回遊式庭園

御茶屋は下の写真のように雁行した間取りです。
右側から、御月見ノ間、御座ノ間そして櫛形ノ御間と呼ばれます。
御茶屋

次が御月見ノ間の雲窓から池をながめたところ。
御月見ノ間

次が同じく櫛形ノ御間からです。
櫛形ノ御間
各室、障子の桟の意匠を変えているところが数寄屋ですね。
丁度、この櫛形ノ御間で吉永小百合さんがスマホでメールしていました。
スマホを使う小百合さん
というのは嘘で、これはソフトバンクのCMです。
今回の旅行では、一乗谷といい、この養浩館庭園といい、
なぜか小百合さんとシンクロしてしまいました。

この御茶屋の中心となるのは藩主の寛ぐ御座ノ間だそうです。
私もそこに座って、藩主気取りでいると、
折しもウグイスがやってきて美声を披露してくれました。

今のデジカメは、そんな時すぐ動画も撮影できるので便利です。
とは言え、自らデジカメを操作する藩主では超軽量級ですね。

(終り)