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今年の凱旋門賞、日本馬は?2014年05月09日

最新のスポーツニュースによると、
先日の天皇賞で4着に敗れたキズナが、しばらく休養することが発表されたそうです。
原因はレース中の骨折です。
復帰予定は年末の有馬記念ということなので、
今年の10月にフランスのロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞には
出走できないことになります。

凱旋門賞の楽隊

ロンシャン競馬場

カタールPrix
これらは2011年に凱旋門賞の観戦に行ったときのロンシャン競馬場の写真です。
「QATAR PRIX」の幟がはためいていました。
世界最高峰の伝統の一戦を支える実質スポンサーは
実はカタールの石油マネーなんですね。
石油王っぽい服装の方達がたくさんいました。
日本からカタールへは原油購入費として多額の金が流出しているので、
日本馬が凱旋門賞で優勝すれば、
金の流れが、日本→カタール→フランス→日本、となって
本当に「金は天下の回りもの」になります。

私が観戦した当日は、日本馬の「ヒルノダムール(牡4)」が出走していました。
勝負服
馬場にはこのように、騎手と調教師の写真が掲げられ、
その間には騎手が着用する「勝負服」が示されています。
これは馬主ごとに決まっており、レース中でも馬主はこの勝負服により、
多数の馬の中から自分の所有馬を直ちに見分けることができます。
(日本国内も同じ)

次の写真はレース中のヒルノダムール(中央)の写真です。
ヒルノダムール
見分け易いでしょう。

ロンシャン競馬場の馬券売場はこんな様子です。
ロンシャンの馬券売場
日本の馬券売場より格段に雰囲気が良いです。
私も一応ここでヒルノダムールの単勝馬券を少し買って応援しました。

その他、パドック(下見所)も次のように森の中の散歩道風で洒落てました。
パドック

お客さんも、こんな風にピクニック気分です。
ピクニック気分

さて、私の応援するヒルノダムール、当所の新聞では、ちょっと穴人気になっていました。
だから次の写真の、地下鉄駅から競馬場へ行く乗り合いバスに乗っていた時も、
私達に向かって「日本馬も出ているわね」と
わざわざ話しかけてくるおばさんもいたくらいでした。
ロンシャンへのバス

でも、結果は10着に敗れてしまいました。
優勝馬は「デインドリーム」という牝の3才馬。
人間の年齢で喩えれば、青年アスリートが女子高生に負けたような感じです。
今思えば、ヒルノダムール(Hiruno D'Amour)って何か甘ったるい馬名でしたね。
馬主が蛭川正文さんなのでヒルノだそうですが、何でアムールなの?
何か「昼下がりの情事」を連想させたりします。

翌2012年、やはり青年アスリートたる日本馬「オルフェーヴル」(牡4)が挑んで、
ほとんど勝ったと思ったゴール前で、人気薄のソレミア(牝4)に足を掬われました。
そして、昨2013年、世界最強馬に成長したのではないか、と関係者は期待し、
実際に1番人気に支持されたオルフェーヴル(牡5)でしたが、
なぜか、お転婆女子高生のトレヴ (牝3)に完敗しました。
レース後に調教師がもらした「世界には強い馬がいるんだな」の一言が、
世界の広さと競馬の奥深さを実感させてくれました。

さて、その昨年のレースにはキズナ(当時は牡3)も出走し、4着でした。
その後、着実に成長し4月初めの産経大阪杯では2番人気ながら圧勝劇を演じました。
だから先日の天皇賞も勝って、今年は無敗で秋の凱旋門賞まで突き進むはずでした。
ところが、その天皇賞で圧倒的な1番人気にもかかわらず4着と沈んだ上に骨折休養。
馬の運勢は分からないとしか言いようがありません。

ただ私が面白いと思うのは、
競馬における人気のリズムと勝負のバイオリズムの「ずれ」です。
99%の競走馬が「人気薄で好走し、次に、人気になって凡走する」パターンを踏みます。
多くの人が「強い馬だな」と認識した時は、
既にその馬のバイオリズムは下降しているのです。
先日の天皇賞のキズナがまさにそれでした。
前走の大阪杯で、
強さと同時に賢さ(レース中の騎手との折り合いの良さ)を示したキズナは、
長丁場の天皇賞でも勝つだろう、と誰もが(天の邪鬼の私も)思いました。
それが落とし穴なのですね。

40年間に、この落とし穴に何度もはまった私、実は少し賢くなっていました。
天皇賞では、キズナを連軸にした馬券を主に買いましたが、
その自分の判断を敢えて疑って、4番人気のフェノーメノからの馬券も抑えておきました。
それで何とか収支をトントンにすることができました。
人間も馬も「負けて、裏切られて、打ちのめされた」その後に少しだけ賢くなるというお話。

多分、今年の凱旋門賞には、キズナ以外の日本馬が一・二頭出走するでしょう。
そんな無欲の時の方が、案外勝てたりするんですよね。
来月の宝塚記念で儲けたら、またパリのロンシャンに行こうかな。
そして、原油代を理由に値上げされた我家の電気料金を少し取り戻してきたいと思います。

競馬の話(続く

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