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上野公園の桜(2)娑羅双樹の花の色2015年03月31日

前回)からの続きです

上野公園から日暮里駅方面へ向かい、
谷中霊園のさくら通りを抜けると天王寺(毘沙門天)です。
天王寺毘沙門天

ここの中庭が小さめで好もしいです。
下の写真に写っているとおり、人間的なスケールで、寛げそうな空間でしょう?
子供たちが楽しそうに遊び回っていましたよ。
天王寺の中庭
中庭の奥に薄いピンクの枝垂れ桜があり、
その手前には娑羅双樹(正確には夏椿か?)が写っています。
天王寺の娑羅双樹

「平家物語」の冒頭に
娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす
とうたわれている例の樹木ですね。

「こんな所に娑羅双樹があるよ」と言う私に、
「あなたのお母さんの家にもありましたよ、大切に育てていらしたでしょう」と女房の返事。
「あれ、そうだっけ?」と記憶がかなりあやふやな私。
理系の私は、カメラの種類には敏感でも、草木にはそれほど興味がありません。
でも、少し気になったので先日撮った母の家の写真を見てみました。
娑羅双樹の切り株
写真中央、やや下目に切り株が見えます。これかも。

独り住まいだった母が亡くなってから空き家となり数年、雑草も伸び放題だった庭に、
最近、職人が入って草刈りをしたのか、ちょっとこざっぱりした感じになっていました。
庭の整理ついでに、傷んだ娑羅双樹を伐採したのかも知れません。
隣の山茶花が勢い良く育っているのとは違って、
手入れする人がいないと駄目になってしまう樹木だったのでしょうか。

更に気になって、ずーっと昔の写真を探してみた所、こんな写真が出てきました。
24年前の夏、母の家の新築直後のものです。
24年前の娑羅双樹
父が亡くなり子供たちも独立し、母一人では持て余す古い家を取り壊しました。
そして、独り住まいにふさわしい小さめの住居を建てたのです。
お庭も小さめで、母に取って心地よい庭だったのでしょう。
女房の記憶通り、その中心に娑羅双樹がありました。
息子がもぐっている若木がそれですね。
まだ植えたばかりの若木は、三本の副え木で支えられています。

だんだん思い出してきました。
この日は、墓参りのために子供たちを連れて母の家を訪ねたのでした。
同じフィルムには孫と一緒にVサインをしている母の姿もありました。
孫たちとVサイン
子供たちの脚元には娑羅双樹の葉が影を落としています。

(終り)

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