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ミノルタ16の分解修理清掃 ― 2015年06月20日
縁あって入手したミノルタ16、やはりきちんと写らないのは悲しい。
ということで、汚れているらしいレンズの清掃に取りかかりました。
基本的に全部分解しなければならないので、再組み立て時に間違わないよう、
途中経過をデジカメEP3で記録しながらの作業です。
このデジカメって、お爺さんの蘇生手術を見守る孫のようなものかな?
ちなみに、ネット上にもミノルタ16の分解修理の参考例は皆無、
自分が残す記録写真だけが頼りです。
以下に、写真→解説の順で載せました。
ということで、汚れているらしいレンズの清掃に取りかかりました。
基本的に全部分解しなければならないので、再組み立て時に間違わないよう、
途中経過をデジカメEP3で記録しながらの作業です。
このデジカメって、お爺さんの蘇生手術を見守る孫のようなものかな?
ちなみに、ネット上にもミノルタ16の分解修理の参考例は皆無、
自分が残す記録写真だけが頼りです。
以下に、写真→解説の順で載せました。
ここに見えているネジを外して順次分解して行きます。
エンドカバーを外します。細かい部品の位置に注意。
こんな部品もバラバラになると元の位置が分からなくなります。
サイドカバーをスライドさせて外します。
操作プレートを外します。
ボディの開閉をスムースにするためと思われる薄い金属板がありました。
フィルム室左側の巻上げ軸中心のネジを外すと、
巻上げシャフト自体が外せます。
シャッターボタンの付いた板を持ち上げると、
メカ部分が露出するので、位置関係など確認します。
メカ部分が露出するので、位置関係など確認します。
レンズと絞りが一体となった主要部分を持ち上げます。
フィルム圧板も外します。
撮影時のみフィルムを押さえつける機構に感心!
撮影時のみフィルムを押さえつける機構に感心!
ギロチン式の二枚羽根シャッターはケース側に付いています。
こちらは不具合なさそうなので、清掃のみ。
こちらは不具合なさそうなので、清掃のみ。
左端の円盤を回すと、二枚の絞り板が相互にスライドする機構。
絞り板を挟み込んでいる遮光用のモルトが悲惨なくらい劣化しています。
50年以上前のカメラですからね。
絞り板を挟み込んでいる遮光用のモルトが悲惨なくらい劣化しています。
50年以上前のカメラですからね。
劣化したモルトを削ぎ落とします。
絞り板を一枚だけ引き抜いた状態。
レンズユニットを台座から外したところ。
鏡胴取付け金物と遮光フェルト。
この形状のフェルトかモルトを都合3枚ばかり復元します。
この形状のフェルトかモルトを都合3枚ばかり復元します。
鏡胴を側面から見た状態。中央部のスリットを二枚の絞り板が出入りします。
ここからの光線引きを避けるために、
絞り板を挟み込むようなモルトが必要なのですね。
ここからの光線引きを避けるために、
絞り板を挟み込むようなモルトが必要なのですね。
レンズ押さえを回し外して、対物側の前玉が露出したところ。
ここが最大の難関でした。前玉が外せないのです。
外れないと前玉内側のカビと汚れが落とせません。
ここが最大の難関でした。前玉が外せないのです。
外れないと前玉内側のカビと汚れが落とせません。
鏡胴の先端にすっぽり嵌っており、レンズサッカーでも持ち上がりません。
爪楊枝の先などでこじ開けようとしても、ビクともしません。
「これは天の岩戸か!」
でも、ここで諦めたら、今回の作業は何の意味もなかったことになります。
だって、汚れたレンズを清掃するために分解を始めたんですからね。
爪楊枝の先などでこじ開けようとしても、ビクともしません。
「これは天の岩戸か!」
でも、ここで諦めたら、今回の作業は何の意味もなかったことになります。
だって、汚れたレンズを清掃するために分解を始めたんですからね。
ここで50年前の知識が役に立ちました。受験勉強万歳!!
中学理科で学んだ例の「熱膨張率」です。
あらかじめ冷やした鏡胴を、沸騰したばかりの熱湯に放り込むと、
あら不思議!レンズが勝手に外れてくれました。
中学理科で学んだ例の「熱膨張率」です。
あらかじめ冷やした鏡胴を、沸騰したばかりの熱湯に放り込むと、
あら不思議!レンズが勝手に外れてくれました。
そしてバラバラになったレンズ群。思う存分磨き上げました。
そして再組み立てして完了!!
そして再組み立てして完了!!
もっとも、これは最初の写真と同じです。
人間は、内面を磨くとそれが顔にも表われる、と言いますが、
カメラは内部がきれいになっても外側は変わらないようですよ。
残念。
でも「撮影結果」は、清掃の前と後では完全に別物でした。
そして、今回はスルーしてしまいましたが、
いずれミノルタ16のシャッター部分の修理も手掛ける予定です。
(8/6追記:「ミノルタ16のシャッター修理」をアップしました)
というのは、シャッター不調のミノルタ16も手元にあるんです。
何しろ、いつの間にか16mmフィルムのカメラがこんなになっていました。
人間は、内面を磨くとそれが顔にも表われる、と言いますが、
カメラは内部がきれいになっても外側は変わらないようですよ。
残念。
でも「撮影結果」は、清掃の前と後では完全に別物でした。
そして、今回はスルーしてしまいましたが、
いずれミノルタ16のシャッター部分の修理も手掛ける予定です。
(8/6追記:「ミノルタ16のシャッター修理」をアップしました)
というのは、シャッター不調のミノルタ16も手元にあるんです。
何しろ、いつの間にか16mmフィルムのカメラがこんなになっていました。
コメント
_ デジ ― 2021年03月20日 23:05
こんばんは。分解の仕方のご説明と写真、とても参考になりました。本来は再生して使いたいのですが、フィルムを準備するガッツがないので、中に小型デジタルユニットを移植して、デジカメ化しようと作業中です。貴HPの趣旨からは外れてしまうかも知れませんが、参考にさせて頂いたお礼です。ありがとうございました。
_ タフちゃん ― 2021年03月21日 10:56
デジさん、こんにちは!
ミノルタ16のデジカメ化、素晴らしいです!
私は、昔のフィルムカメラのノスタルジックなスタイルが好きなのですが、
それがデジタル化されて蘇るなんて、こんな素敵な話はありませんね。
完成したら、是非教えてください。
ミノルタ16のデジカメ化、素晴らしいです!
私は、昔のフィルムカメラのノスタルジックなスタイルが好きなのですが、
それがデジタル化されて蘇るなんて、こんな素敵な話はありませんね。
完成したら、是非教えてください。
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