▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

吉祥寺40年前の女みこし2016年10月27日

1976年の8月中旬、吉祥寺の街を歩いていた私は、
夏祭りの神輿が練り歩く姿に出会いました。
私自身は、旅行か何かの帰りだったのでしょうか、
NikonF2をぶら下げていましたので、数枚の写真を撮りました。
昔の吉祥寺のお神輿

お神輿の前から撮影
先日、久しぶりにこれらの写真を目にして、当然
「撮影場所はどこだったかな?」と気になりました。
次の写真で提灯に「サンロード」と書いてあっても、
この場所がサンロードでないことは常識ですね。
サンロード神輿
また、男衆に混じって、ちょっと艶やかな女子が神輿を担いだ写真もありました。
平和通りの神輿
彼女の法被に「平和通り」と書いてありますが、
もちろんこれも平和通りで撮った写真ではありません。

吉祥寺に住んでいる方なら、この写真の背景に写っている大型店舗は、
「東急百貨店・吉祥寺店」ではないか、と見当がつきますね。
また、この写真左の黄色い電柱に、
「吉祥寺東急大通り」と書かれているのがかろうじて読めます。
これらから判断して、神輿が練り歩いた道は、
東急百貨店の東側の道路であることが分かります。
この通りの現在の様子はこうです。
「八幡宮前」の交差点から南方向を撮りました。
今の公園通り
ここは「東急大通り」とか「吉祥寺通り」とか呼ばれることもありますが、
私たちは「公園通り」という名称が好きでした。
というのは、道路の遠方に見えている中央線のガードを潜ると、
すぐ前方に井の頭公園があります。
この写真を見ただけで、そんな公園の雰囲気を想起させる道だからです。

お神輿の写真を撮影した1976年は、ちょうど吉祥寺に住み始めた年でした。
その頃の私が「吉祥寺っ子」になる最初の関門は、
駅北側の通りの名称を覚える事でした。
40年前の私に戻って、地図に通り名を落とし込んでみましたよ。
吉祥寺駅周辺の通り名
現在では、ペニーレーンとかプチロードとか、
覚えるべき通り名が倍増しているようですね。

さて、女性も混じって担いだ神輿だけでなく、
何と女性だけの神輿も練り歩いていました。
昔の吉祥寺の女みこし
この撮影地点を詳細に探索してみる事にしました。
当初は、下の地図の赤字の「1」ではないかと思いました。
お神輿の撮影地点
その地点の現在の様子は次のとおりです。
みずほ銀行から東急百貨店
左に「みずほ銀行」、右に東急百貨店の建物隅が写っているでしょう?
その雰囲気が昔と似ています。

ところが、その推測は次の写真で覆されました。
吉祥寺の女みこし続き
先ほどの女神輿がもう少し進んだ位置での写真です。
この左側に「太平信用金庫吉祥寺支店新築工事」とあります。
この建物がみずほ銀行にでも買い取られていれば、
現在の写真と辻褄が合いますが、そうではなさそうです。
ネットで調べると、この信用金庫は、
丁度10年前の合併で「多摩信用金庫」になっているのでした。
という事は、撮影地点は先ほどの地図で示した赤字の「2」になります。
「商工会館前」の交差点ですね。
現在の様子を撮ってみました。
たましん前から東急百貨店
「たましん」が左、東急百貨店が右側にきちんとおさまりました。

そして、つぎのような傍証も見つかりました。
女神輿の一枚目の右上を拡大すると次のようになります。
昔の東急百貨店の外部階段
外部階段と2階のテラスが写っています。
この場所の現在の様子を「たましん」前から撮ると次のとおりです。
今の外部階段とテラス
階段とテラスの手すりが昔の縦格子からスモークガラスに変わっていますが、
本体の形状と位置関係が同じでしょう?
一件落着。

それにしても40年前に威勢良く神輿を担いでいた女性たち、
見たところ私とほぼ同世代のようです。
ということは、今頃は神輿の代わりに孫を肩に担いで、
吉祥寺の街を練り歩いているのでしょうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策の質問をやむを得ず設定しました。お手数ですが当ブログタイトル「○○の風景」の○○を漢字で。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mejiro.asablo.jp/blog/2016/10/27/8237058/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。