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Roco_z21の使い心地2018年06月02日

前回)からの続きです。

DCCをiPhoneで遊ぶ
z21システムを導入してDCC鉄道模型がこれまで以上に楽しくなりました。
z21デジタルセンター(コマンドステーション)とiPhoneとがWifi接続になって、
操作位置がケーブルの制約から解放されたことがその理由の一つです。
でも、それよりも何よりも、
iPhoneアプリ "Z21 mobile" のインタフェースの素晴らしさの方が大きいです。

"Z21 mobile" では、車両の運転操作のための各アイコンが何を意味するか、
ほとんど直感的に理解できます。
z21のGUI
この操作画面で、
・車両速度の増減
・進行方向の逆転
・ライトのオンオフ
・警告音を鳴らす
これらの操作をするために、
画面のどこをタッチすれば良いかは一目瞭然ですよね。
DCCに関して、
日本で発売されているほとんど唯一の教科書「DCCで楽しむ鉄道模型」では、
一応、DCCのコントローラーorコマンドステーションとして、
KATO製(元々はアメリカのDigitrax製)の次の機器が紹介されています。
古いDCCコントローラー
この教科書が発売された9年前に主流だった" DCS50K "という機器で、
一応マイナーチェンジをして今でも現役のようなのですが、
現代ではさすがに「古色蒼然」という感じですね。
それで私も、この教科書から卒業して、net情報などを寄せ集めながら、
より新しいシステムのZ21を取り入れることにしたのです。
(と言っても、このZ21も既に何年か前のシステムです)

そんな経緯を辿りつつ、ebayなども利用し、
ほぼ最小のコストで、DCCの望ましい遊び方に到達したと言えますが、
一つ問題点がありました。
それは『トラック(線路)電圧』をどうするかという問題です。

私のDCC事始めは、オールインワンのスタートセットを買ったことです。
その内容に止まっていれば問題は起きませんが、
・DCC車両を増やしたり、
・線路の分岐ポイントを電動化したり、
すなわち、別のDCCデコーダを使用する時には、注意しなければなりません。

スタートセットの『トラック電圧』は、
次のように、標準のデジタルアンプ(コマンドステーション)と、
同梱されていた電源アダプタ(アウトプット側19V)を使用した場合、
「20V前後」だそうです。
デジタルアンプ
このデジタルアンプをz21に入れ替えた今回の場合、
z21の説明書によれば、
トラック電圧は「電源アダプタからの入力電圧 - 1V」となるので、
つまるところ「19V - 1V」の「18V」です。
いずれにせよ、「20V」でも「18V」でも大差なく、
オールインワンに入っていた次の蒸気機関車は快適に動きました。
z21Start
だから、その時点では、トラック電圧のことはあまり気にしませんでした。

ところが、何か自力でアナログ車両をDCC化できるかも知れない、
と思って、とりあえず車載用デコーダを買うことを決めました。
その候補の一つが、アメリカDigitrax製の " SDH166D " というデコーダです。
コストパフォーマンスが高く、世間の評判も良好な商品です。
そして取り寄せてみたところ、このデコーダの説明書には、何と
「トラック電圧は16Vを超えてはならない!」と書いてありました。
デコーダの耐電圧
" layout track must not exceed 16V " とあるでしょう?
一万円近いデコーダも、過剰電圧をかけられると簡単に逝ってしまうらしい。
これでは、「SDH166Dをアナログ車両に搭載してDCC化しても、
私のシステムでは使えないじゃないか?」と困惑です。

調べてみると、要するに、
これは欧州流儀とアメリカ流儀の不一致のせいなんですね。
欧州製品は「約20V」程度を前提に作られ、
アメリカ製品は「約15V」程度が前提らしいです。

そんな問題について、ワールドワイドに対処する方策なのか、
Z21では次のように線路への出力電圧が可変になっていました。
トラック電圧可変
これは良いですね。
でも更に調べてみると、これは高価な Z21(黒箱)だけの機能でした。
私の購入した低価格の z21(白箱)では、その機能が省かれていました。
商品名で「Z」が小文字になっているのは、そのためか!

その通りなのかどうか、試してみました。
上の説明書にあるとおり、iPhone でモバイルアプリを立ち上げて、
「設定→Z21設定」の画面でトラック電圧を「15V」としてみました。
z21のiPhoneのGUI1

z21のiPhoneのGUI2
そして、この設定情報を[Z21に送信]した後、
PCの " Z21 Maintenance Tool " で本体設定を確認してみると
次のように " Main track voltage " は「15V」になっています。
(グレー表示になっているところに一抹の不安が残りますが)
PCで設定確認
「これは私の望む電圧値に設定できたということなのかな?」
と期待しました。
念のため、その状況をZ21のメーカーである " Roco " に問い合わせてみました。
翌日、早速返答のメールが来て、
" The output voltage is fixed with 1 volt lower than the input-voltage...... Unfortunately the app cannot distinguish between the black (adjustable) Z21 and the white z21/z21start! " ということでした。
モバイルアプリには、金持ちと貧乏人の見分けはつかないから、
一律に同じように振る舞う、って事なんですね。
残念!
そりゃ高い製品の方が高機能なのは、やむを得ないです。

かといって、
この機能のためだけに数万円も余分につぎ込んで黒箱を買うのは勿体無いです。
結局、私なりの解決法は新しい電源アダプタを買う事でした。
出力が " must not exceed 16V " なアダプタです。
秋月電子の通販で買えば千円くらいで買えます。
という事で、当初のものと、追加購入したものを下に並べてみました。
アダプタ2個

秋月電子アダプタ
この右側の「出力:DC16V 3.75A」のアダプタであれば、
欧米いずれの仕様であっても、まず安全にDCCで遊べます。
そして、少しでもパワフルな走りを希望するときは、
当初セットに同梱されていた「OUTOPUT:DC 19V 3.4A」を使えば良いですね。
若干はパワフルになるような気がします。

こんな風に、鉄道模型用・カメラ用・パソコン関連用など、
電源アダプタって、いつの間にか増えていってしまいます。
そして、本体はお陀仏になったのに、一緒に捨てるのを忘れたアダプタが、
引き出しの中にた〜くさん死蔵されています。
そんなのが増えるばかりの今日この頃。

(終り)

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