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三台目のミノルタSR-72013年03月03日

ミノルタSR-7といういぶし銀のような味のあるカメラがあります。
カメラが電子機械化される前の、最後の完全メカニカルカメラです。
私が十代半ばで手にした初の本格的カメラでもあります。
一括では払えず、二回の分割払いで買ってもらいました。
寝るときは本当に枕元に置いて寝たのです。
私は、このカメラを標準レンズ一本で8年ほど愛用してきました。
その後、ある団体から奨学金8万円(返済不要の一時金だった)を貰った時、
そのお金でニコンF2を買ってしまいました。
そしてF2入手の一年後に、当然のごとくSR-7を入質してしまいました。

最近、またSR-7を手にしてみたくなりました。勝手なものです。
そしてヤフオクでボディとレンズのセットを入手しました。
まず、レンズのクリーニングをしました。これが清掃前の姿です。
緑のロッコールレンズ
レンズの一部が緑色に光っています。「緑のロッコールレンズ」は高画質の代名詞でした。

分解中の写真です。絞り羽根もバラしてベンジンで洗浄します。
絞り羽根

次にボディを分解して掃除・注油をしました。
ボディ分解中
一応シャッターは切れましたが、往年の味には遠いです。50年前の製品だからな〜

でも、きちんと動作するボディが欲しくなり、
今度はプロの手になる整備品を入手してしまいました。
素人でも外側は奇麗にできますが、中身は別ですね。
プロの技術に脱帽!!
二台目と三台目
しかし、同じSR-7が二台もあってどうすんの?

以前、浅草羽子板市の撮影会を紹介した項で使用した写真があります。
ここに写っているカメラが、私が手放す直前のミノルタSR-7です。
撮影会

カメラ部分を拡大してみます。
カメラ拡大

現在手元にあるSR-7です。
昔と同じ勇姿
ボディ、レンズ、フードとも昔と完全に同じ製品です。

手に持つとズシリときます。
シャッターを切ると、クヮシャンという音がして、
ミラーがはね上がる振動が両手に心地よく伝わってきます。
枕元に置いて寝ようかな。

ホワイトデーなら「ルート デュ ショコラ」2013年03月04日

バレンタインやホワイトデーが過熱していた四半世紀ほど昔、
私も山のような(?)義理チョコのお返し選びに日曜日の半日を費やしました。
最近はややクールダウンしていると思いますが、
やっぱりお返し選びはそれなりのセンスが必要ですよね。

デパ地下でGODIVAの高額なチョコを買うだけでは何か物足りないな、
と思われる男性にお薦めなのが、"99 ROUTE DU CHOCOLAT"です。
目白駅から西へ向かって歩いて数分、ピーコックの少し手前にあります。
ホワイトデーは此処
「音符を紡いで一つの曲が作られるようにチョコレートは一粒一粒手作りされて
 “贈り物”という作品として皆様のお手元に届きます」
というのがお店からのメッセージだそうです。
まさに「チョコレートの正道」ですね。

お店の外観も目白通りにふさわしいスケールで好ましいです。
下の写真の2階建ての建物の1階部分がこのお店です。
通りの風景に馴染む
やはり目白通りには小ぶりのお店が似合います。

新井薬師道のお地蔵様2013年03月06日

落合崖線下を東西に走る道は新井薬師道と呼ばれています。
いかにも昔の道らしく曲がりくねっているので、景色が変化しておもしろいです。
この道を散歩すると、おとめ山公園の南側あたりで現代版「お地蔵様」に出会います。
新井薬師道のお地蔵様
丁度、道行く人を見守っているように見えるでしょう?

銘板に記されているとおり、此処は「ART SEED」という会社の入口です。
美術作品を扱っている企業のようですので、
手持ちの彫刻の一つを目印として設置したのかもしれません。
良く見ると、生まれて間もない幼児です。

このお地蔵様、日が沈むと、まったく違う顔を見せてくれます。
夜の顔
人生について思いを巡らしているかのような重苦しい雰囲気です。

この道は夕方になると保育園から帰る母子が通る道でもあります。
「お地蔵様」の左の方に、螺旋階段を持つ保育園が写っています。
帰園風景

先日、ここを散歩していたら、保育園2階のテラスの手摺に
ピッタリ張り付いていた子供たちがいました。
保育園の前に停車した「消防車」を見ようとしていたんですね。
消防車を見る子供たち
お手々の可愛いこと!
こちらは正真正銘の幼児ですね。

お話変わって、写真とカメラの事。
モノクロ写真の三枚は
LeicaⅢg + Summicron50mm/f2 + Tri-X
という組み合せで撮ったものです。
銀塩モノクロ、まだまだいけます!

牡丹寺にも白梅紅梅2013年03月06日

牡丹寺として有名な東長谷寺・薬王院、梅が見頃を迎えています。
平日の昼間は訪れる人もほとんどいません。
境内

高台の墓地へ向かう石段脇の白梅が見事です。
白梅

ここに来るといつも撮ってしまうお地蔵様。
お地蔵様
頭巾と前掛けの紅色が鮮やかです。

見おろせば紅梅。
その足元では、牡丹の蕾が4月下旬の開花に備えてじっと身を潜めています。
紅梅

午後の三時頃は、光と影の具合がちょうど良い感じです。
光と影

ミノルタSR-7で野鳥の森2013年03月08日

先日、再入手した"Minolta SR-7"と、分解清掃した標準レンズのロッコール58mm/f1.4を持って試写散歩に行きました。
ミノルタSR-7

古いカメラの露出計などを使おうとすると電池で苦労します。
私の引き出しに常備(?)されている電池類です。
カメラ用電池
ミノルタSR-7用の元々の電池は"MR-9"という水銀電池で今は製造されていません。
それで、ドイツのVARTA社が作っているアルカリ電池"V625U"をヨドバシ.comで購入しておきました。上の写真の左下のボタン電池がV625Uです。
これはMR-9に比べて電圧が一割ほど高めですが、大きさは同じなので何とか代用できるのです。

氷川神社を通過して「下落合野鳥の森公園」へ向かいます。
下落合氷川神社

途中、あちこちに昔の下落合の風景が少しずつ残っています。
下落合の風景

公園の訪問者は少なかったですが、シジュウカラがツピツピツピと鳴き、
女の子の二人連れもツピツピ話しながら通り抜けていきました。
散策する女性たち

湧水を利用した流れと石組み、池の中之島には存在感のある老木が。
順光で絞りを絞って撮ると、結構きめ細かい描写力です。
流れと石組み

中之島の老木

日本水仙が咲いていました。撮影してレンズのボケ味を確認してみました。
このレンズは奇麗にボケます。
日本水仙とボケ味

西側には薬王院の建物が見えます。
逆光で紅梅を撮影しました。
いかにもオールドレンズっぽい描写ですね。
逆光の薬王院紅梅

ついでに薬王院の裏手から墓地に入り西日を受ける建物を撮影。
薬王院墓地の午後
古いレンズとフィルムが、ゆるーい時間帯の景色に合ってるような気がします。
順調に試写は終了し、現像から上がってきたネガをスキャンすると
そこには、昔と今が同居したような景色が写っていました。

私の母がやっとの思いで買ってくれたのに、
親不孝にも質屋へ流してしまった「ミノルタSR-7」が約40年ぶりに戻って来ました。
義母からいただいて同じく質屋入りした「キャノネット」も復帰済みです。
不義理を解消し、これからはどちらのお墓にも気持ち良く墓参りができます。