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横須賀線川崎駅の風景2013年08月28日

鎌倉から東京へ戻る電車の窓から撮影した写真がありました。
1973年の12月でした。
東京の南の方には全く土地勘のなかった私が、
電車の窓から気まぐれに撮影した風景です。

それが「どこ」の風景だったのか知りたいと思いましたが、
今さら撮影地点を思い出すことができるはずもありません。
それらしい場所を現地で確認しようとしても、
現在の風景は、まったく違ったものになっているはずです。

とは言え、思い立つとなんとかせずにはいられない性質なので、
こんな方法を考えつきました。
電車の窓にiPhone

電車の窓際に座ってiPhoneをガラスに張付け、
可能性のありそうな地点を通るたびに動画を撮影するのです。
その動画を後日じっくり調べて、
昔の風景の痕跡を探そうという訳です。

まず通過駅の推定から始めました。
時間がかかっても乗り換えなしの電車が好きな私ですので、
横須賀線一本で来たはずです。
ここで注意!
横須賀線は1980年に東海道線と分離しました。
だから、今の横須賀線は「新川崎」を通り「川崎」は通りませんが、
1973年の写真には、「川崎駅」が写っていても良いのです。

この経緯を知らなければ迷宮入りになっていた写真があるんです。
そう、川崎駅であって欲しい写真がありました。これです。
東芝堀川町工場の人員募集看板

ホームの脇に大きな看板が写っています。
東芝堀川町工場の人員募集広告です。
男子 2交替/63,800円〜102,000円(含 残業)などと書かれています。
そして多分この看板が張付いている塀の向こうは、
その東芝工場そのものではないかと推測しました。
(調べてみると、工場ではなくその北側にあった住宅団地のような気もします)

実際、川崎駅西口では東芝工場が閉鎖された後、住宅団地とともに
東芝&三井不動産による都市開発事業が行われていました。
ラゾーナ川崎と呼ばれる商業施設と高層住宅が2006年にできました。
ラグーナ川崎
ビックカメラが商業棟のキーテナントなんですね。
川崎のカメラ好きが集まりそうです。

その他、この写真の直前に撮影された写真が二枚ありましたが、
いずれも撮影場所は川崎駅であろうと推測される状況証拠がありました。
昔の写真1
昔の階段下の鉄骨トラス

下は動画から切り出した現在の写真。
昔と比較してみると、階段下の鉄骨トラスの組み方が同じです。
今の階段下トラス


昔の写真2
昔の鉄骨組柱

下は現在の写真。鉄骨の組柱がそっくりです。
現在の組柱

もう一枚、今の写真
錆びたトランス箱
鉄の箱に入った設備(トランスかな?)の屋根の曲率が似ています。
これなどは同タイプの箱がいくつも構内にあったはずです。
錆の入り方も丁度40年くらい経っている感じです。

蛇足ですが、電車の窓からラゾーナ川崎を写した動画を載せます。
昔、東芝堀川町工場の人員募集の看板があったのはこの辺です。


続く

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