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・目白の風景 今昔:目次
・吉祥寺の風景 今昔:目次
・昔と今の写真(番外編):目次
・地中海バブル旅行etc.:目次
・旅のつれづれ:目次
・母のアルバム:目次
・目白ジオラマ鉄道模型:目次
・すべてのカメラに名前がある:目次
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甦った「ミステリーゾーン」(続き) ― 2015年07月02日
隔週刊ですから、これまで96週、随分と続いています。
約二年間、このDVDに私が投じた資金も、
1,841円 x 48冊 = 約88,000円、と結構な金額です。
そして、もう一度見たいと願っていたエピソード「甦った過去(原題:Spur of the Moment)」が、この48巻に収録されていました。
18才の娘時代の間違った選択により不幸に陥った女(アン)が、
乗馬中に偶然出会った過去の自分を追いかける物語です。
黒装束で追いかけているのが未来のアン、その前を逃げるのが現在のアンです。
人生をやり直すことが出来れば、
という多くの人が持っている願望をミステリーに仕立てた秀作です。
この48巻には、
他に「エジプトの女王(原題:Queen of the Nile)」というエピソードがありました。
人生をやり直すことが出来れば、
という多くの人が持っている願望をミステリーに仕立てた秀作です。
この48巻には、
他に「エジプトの女王(原題:Queen of the Nile)」というエピソードがありました。
これは、美しい女優パメラのインタビューにやって来た男性記者がその美貌の虜になる、
でも彼女は数十年も昔の映画に出演していたときも同じ容姿だったらしい、
というお話です。
ちょっと面白そうでしょう。
女性だったら「永遠の若さの秘密は何?」
男性だったら「魔性というほどの美貌の虜になってみたい」
って皆んな思いますからね。
「甦った過去」のテーマである「18才の自分に戻って人生をやり直したい」という願望、
これも多くの人が願っていることですよね、叶うはずの無い夢と知りつつ。
そんな叶わぬ思いを募らせる人の前には、ミステリーゾーンの闇が広がっているんです。
そして私も、二週間毎にその闇の中に迷い込みます。
もっとも、三十分経つと、また現実の世界に戻って来ちゃうんですけどね。
でも彼女は数十年も昔の映画に出演していたときも同じ容姿だったらしい、
というお話です。
ちょっと面白そうでしょう。
女性だったら「永遠の若さの秘密は何?」
男性だったら「魔性というほどの美貌の虜になってみたい」
って皆んな思いますからね。
「甦った過去」のテーマである「18才の自分に戻って人生をやり直したい」という願望、
これも多くの人が願っていることですよね、叶うはずの無い夢と知りつつ。
そんな叶わぬ思いを募らせる人の前には、ミステリーゾーンの闇が広がっているんです。
そして私も、二週間毎にその闇の中に迷い込みます。
もっとも、三十分経つと、また現実の世界に戻って来ちゃうんですけどね。
108年前の祖母に会う ― 2015年07月06日
母の遺品のアルバムは二冊ありました。
現在、スキャナでデジタル化しているところです。
その二冊はどちらも写真の多くが元の台紙から剥がれ落ち、
バラバラになった状態でした。
その中で、何故か特にしっかり貼り付いた一枚がありました。
現在、スキャナでデジタル化しているところです。
その二冊はどちらも写真の多くが元の台紙から剥がれ落ち、
バラバラになった状態でした。
その中で、何故か特にしっかり貼り付いた一枚がありました。
良く見ると写真と台紙の間にもう一枚の黒紙が見えます。
これは、全く別のアルバムに貼られていたものを、
写真を傷めないように台紙ごと切り抜いて、
このアルバムのこのページに移し替えたもののようです。
他のページに残った何枚かの写真から判断して、
このアルバムの元々の持主は私の父と思われました。
ということは、父が亡くなった後、
母が自分のアルバムと一緒に、そのまま保管していたのでしょう。
いずれにせよ、剥がれ落ちた写真も、台紙に残っている写真も、
ほとんどが私の生まれる前のものなので、
そこに写っている人たちは、見たこともない知らない人ばかりでした。
そんな中で、あらためてこの一枚に眼を落とした私は、
突然、「この女性は私の祖母だ!」という確信に捕われました。
右から二人目の若い女性のことです。
スキャナで取込んでみると次のようです。
経年変化で傷んでいますが、写真館で撮影した何かの記念写真ですね。
これは、全く別のアルバムに貼られていたものを、
写真を傷めないように台紙ごと切り抜いて、
このアルバムのこのページに移し替えたもののようです。
他のページに残った何枚かの写真から判断して、
このアルバムの元々の持主は私の父と思われました。
ということは、父が亡くなった後、
母が自分のアルバムと一緒に、そのまま保管していたのでしょう。
いずれにせよ、剥がれ落ちた写真も、台紙に残っている写真も、
ほとんどが私の生まれる前のものなので、
そこに写っている人たちは、見たこともない知らない人ばかりでした。
そんな中で、あらためてこの一枚に眼を落とした私は、
突然、「この女性は私の祖母だ!」という確信に捕われました。
右から二人目の若い女性のことです。
スキャナで取込んでみると次のようです。
経年変化で傷んでいますが、写真館で撮影した何かの記念写真ですね。
私と同じ屋根の下で暮らしていた祖母には、
(「育ての祖母?」とでも言うのかな)
休日に映画やデパートに連れて行ってもらったりしていました。
私が生まれたときから一緒にいた祖母なので、
本当の祖母は、実は、別の人で早くに亡くなったのだ、と知っても、
その実の祖母なる女性の人物像とかには全く興味を持ちませんでした。
一つには、その女性の写真も見たことがなく、
何のイメージも持てなかったからだと思います。
ところが、どうした事なのか、やはり血の繋がりは何よりも強いのか、
これと言った傍証はありませんが、
この写真の中央で赤児を抱いて椅子に座った女性、
この方が私の実の祖母であることは、
突然、疑う余地のない真実になってしまいました。
しいて理由を探せば、私の息子の顔がこの女性に似ているような...
そうだとすると、この赤児は私の父、そのお宮参りか何かの記念写真でしょう。
撮影されたのは、1907年の三月頃になるはず。
女性の年齢は不明ですが、見たところ十代後半のようです。
名前は、「フク」、地味な名前ですね。
そして、これから四人の女の子を立て続けに産んだ後、若くして亡くなりました。
これ以外には彼女が写っている写真はありません。
そう言うわけで、この写真は非常に大切な一枚になりました。
ひょっとしたら、「フク」さんも生前にアルバムを持っていて、
そこに初子を抱く自分のこの写真を貼っていたのかも知れません。
そして、彼女が亡くなった後で、
何らかの理由でそのアルバムが処分されることになった時、
私の父が、幼児の自分が母に抱かれて写っているこの一枚だけを、
台紙ごと切り抜いて移し替えたのかも知れません。
せっかく写真館で撮った写真のようですから、
もう少し体裁を整えることにしました。
Photoshopに取込んで調整しました。
先の写真と比べると、随分と奇麗にそれらしくなったでしょう?
若い「フク」さんの顔は、特に念入りに補正・調整しました。
次の写真で、左が補正前、右が補正後です。
若い「フク」さんの顔は、特に念入りに補正・調整しました。
次の写真で、左が補正前、右が補正後です。
スポッティングでごみ取りをし、コントラストも少し上げました。
知的で意志の強そうな凛々しい表情になりました。
それと、この比較写真では、
補正後の写真を「2°」だけ時計方向に回転させました。
というのは、全体写真でも分かる通り、
「フク」さんは右に傾く癖があるらしく、
右肩が左肩よりかなり下がっていたからです。
これって、実は、私と同じ癖なんですね。
結局、「100年前の祖母に会う」と合わせて、
私は二人の実の祖母の顔を、やっと最近知ることになりました。
知的で意志の強そうな凛々しい表情になりました。
それと、この比較写真では、
補正後の写真を「2°」だけ時計方向に回転させました。
というのは、全体写真でも分かる通り、
「フク」さんは右に傾く癖があるらしく、
右肩が左肩よりかなり下がっていたからです。
これって、実は、私と同じ癖なんですね。
結局、「100年前の祖母に会う」と合わせて、
私は二人の実の祖母の顔を、やっと最近知ることになりました。
マミヤ16スーパーの分解修理 ― 2015年07月10日
ミノルタ・ヤシカと同様に、これらの16mmカメラを使うには、
空のカートリッジ(マガジン)が必須です。
今回は、それも付属していたので、ちょっとお買い得でした。
空のカートリッジ(マガジン)が必須です。
今回は、それも付属していたので、ちょっとお買い得でした。
外見は年代の割には奇麗でしたが、内部はどうか分かりません。
製造から半世紀以上経過したこの頃の機器で、トラブル無しはあり得ません。
まず、カメラ上部を見ると、次のように
フィルムカウンターの数字が半分ずれていました。
でも巻上げはできそうでした。
それ以外では、絞りの作動は問題なさそうでした。
また、シャッタースピードは設定ごとに変化はしませんでしたが、
多分すべて最速の1/200で一応切れているようでした。
「では、分解修理する前に一応試写を」と撮影してみたら、
とんでもないピンボケで、何を写したのか分からないような状態でした。
それ以外では、絞りの作動は問題なさそうでした。
また、シャッタースピードは設定ごとに変化はしませんでしたが、
多分すべて最速の1/200で一応切れているようでした。
「では、分解修理する前に一応試写を」と撮影してみたら、
とんでもないピンボケで、何を写したのか分からないような状態でした。
それで、やっぱり分解修理の開始。
直るか、壊れるか、どうせピンボケしか撮れないのであれば、
壊れたとしても惜しくはありません。
まずビスを抜いてトップカバーを外しました。
この写真左側の白黒的状の円盤を押えながら、
裏蓋を開けて、フィルム室内の巻上げ軸を回しました。
裏蓋を開けて、フィルム室内の巻上げ軸を回しました。
これで、次の写真左側の二つのレバーが外せます。
長いのが絞り調節用、短いのがシャッタースピード調節用です。
そして上蓋を開けるとシャッター機構が露出します。
そして上蓋を開けるとシャッター機構が露出します。
中央にシャッター&チャージレバー(これでシャッター羽根を蹴飛ばす)、
左にスピード調節のためのカムがあります。
左上には1/2から1/100までのスピード変化を生み出すべく、
シャッター羽根の開閉のタイミングを司るスローガバナーの歯車が見えています。
赤矢印の位置で、その歯車の側面に取付けられたピンと、
それに隣接するレバーの端部が接しています。
ここがうまく連動して、シャッタースピードが変化する機構です。
(この辺は、空打ちしながらじっくり観察すると面白いです)
次に表側の化粧カバーを外しました。
左にスピード調節のためのカムがあります。
左上には1/2から1/100までのスピード変化を生み出すべく、
シャッター羽根の開閉のタイミングを司るスローガバナーの歯車が見えています。
赤矢印の位置で、その歯車の側面に取付けられたピンと、
それに隣接するレバーの端部が接しています。
ここがうまく連動して、シャッタースピードが変化する機構です。
(この辺は、空打ちしながらじっくり観察すると面白いです)
次に表側の化粧カバーを外しました。
まだ黒色の内カバーがありました。
この化粧カバーと内カバーの間に、フィルター収納用プレートや
ファインダーフレームなどが納められています。
それらの隙間を作るための金色のスペーサーが、
この写真の両端に見えています。
再組み立て時に注意です。
今度は裏返してフィルム室側を見ると、中央に銀色のビスが見えます。
この化粧カバーと内カバーの間に、フィルター収納用プレートや
ファインダーフレームなどが納められています。
それらの隙間を作るための金色のスペーサーが、
この写真の両端に見えています。
再組み立て時に注意です。
今度は裏返してフィルム室側を見ると、中央に銀色のビスが見えます。
それを外すと、内カバーが外れて、主要機構が露出します。
次の写真で左側にある銀色プレート部分がスローガバナーです。
この個体はガバナーの動きが重く、そのため
単速の1/200でしかシャッターが切れなかったのでした。
これを外して、ブロックごとベンジンに浸けました。
単速の1/200でしかシャッターが切れなかったのでした。
これを外して、ブロックごとベンジンに浸けました。
こうして一時間ほど浸してから、
シャカシャカと揺すって洗うと、元の機能がよみがえりました。
これでシャッタースピードは、B、1/2〜1/100連続可変、1/200が選べます。
さて次が問題。
ピンボケの理由です。このカメラは、
前玉を回転させて前後させることによりピント調節をしています。
シャカシャカと揺すって洗うと、元の機能がよみがえりました。
これでシャッタースピードは、B、1/2〜1/100連続可変、1/200が選べます。
さて次が問題。
ピンボケの理由です。このカメラは、
前玉を回転させて前後させることによりピント調節をしています。
ところが、この写真で分かるとおり、
スプリングで引っ張っているにもかかわらず、
前玉が赤矢印の右方向に回転してくれません。
ヘリコイドが完全に固着していました。
次のようにヘリコイドのネジが見え過ぎです。
スプリングで引っ張っているにもかかわらず、
前玉が赤矢印の右方向に回転してくれません。
ヘリコイドが完全に固着していました。
次のようにヘリコイドのネジが見え過ぎです。
この前玉を外して、ヘリコイド部分を掃除しようとしましたが、
どんなに力を入れても回りませんでした。
それで、禁断の「KURE CRC 5-56」の登場です。
ヘリコイドのネジ部分に流し込み待つこと数時間、
ペンチで挟んで思い切り回すと、やっと外れました。
どんなに力を入れても回りませんでした。
それで、禁断の「KURE CRC 5-56」の登場です。
ヘリコイドのネジ部分に流し込み待つこと数時間、
ペンチで挟んで思い切り回すと、やっと外れました。
しかし周辺は「KURE CRC 5-56」でびっしょり。
やむを得ず、本体からレンズユニットを纏めて外しました。
やむを得ず、本体からレンズユニットを纏めて外しました。
この写真は既に中玉レンズは外したところですが、
その他、すべての部品を分解してアルコールで洗わざるを得ません。
まず絞り板を一枚抜き取り、
その他、すべての部品を分解してアルコールで洗わざるを得ません。
まず絞り板を一枚抜き取り、
二枚目も抜き取り、
最後は次のようにシャッター羽根(雲形の薄板)も外して清掃。
部品相互の位置関係を間違えないよう、また、
シャッター羽根の取付軸部のワッシャーなども忘れないように、
しつこく写真を撮りました。
そしてシャッター絞り機構部分の再組み立て完了。
シャッター羽根の取付軸部のワッシャーなども忘れないように、
しつこく写真を撮りました。
そしてシャッター絞り機構部分の再組み立て完了。
これを組み込み、レンズや他の部品も取付け、カバーを閉じて完成!
マミヤ16スーパーのピント調整 ― 2015年07月13日
固着していたヘリコイドも動くようになり、
ピントを無限遠に合わせれば、
この写真のように前玉もきちんと奥に引っ込みます。
以前は次のようにピンボケだった公園の写真も、
ピントを無限遠に合わせれば、
この写真のように前玉もきちんと奥に引っ込みます。
以前は次のようにピンボケだった公園の写真も、
修理後の試写では、次のように改善しました。
でも、これを「改善」と呼ぶか?
やっぱり、ピンボケはピンボケですよね。
真面目に再調整する必要があります。
それでフィルム面に白紙を置いて、
やっぱり、ピンボケはピンボケですよね。
真面目に再調整する必要があります。
それでフィルム面に白紙を置いて、
次のような装置を考えました。
カメラから1.5フィートの距離にペンライト置き、その光をレンズに向けます。
シャッターを開放にしたまま、胴体下部の穴から焦点面をチェックします。
シャッターを開放にしたまま、胴体下部の穴から焦点面をチェックします。
その点光源の像が最小になるレンズ位置を、
距離指標の1.5フィートにセットします。
更に実写でチェックです。
今度は床に1フィートごとの数字を表示した紙を立てました。
距離指標の1.5フィートにセットします。
更に実写でチェックです。
今度は床に1フィートごとの数字を表示した紙を立てました。
この写真は女房が撮って、子供達にメール送付したもの。
亭主の気がふれた、とでも心配したのかな?
確かに、黙々と床に数字を置いていく男の姿って、何か不気味ですよね。
スタンリー・キューブリック監督の映画『シャイニング』では、
ジャック・ニコルソン演じる小説家ジャックがリゾートホテルに籠って、
黙々と同じ単語をタイプライターに打込む姿に、
ジャックの妻ウェンディが恐怖を感じるシーンがありました。
雪に閉ざされたリゾートホテルの美しい情景の中で、
少しずつ狂っていく小説家を演じるニコルソンが秀逸でした。
あれも、ウェンディが「夫はどんな小説を書いているのかな?」
という興味で、夫に気づかれぬよう机の上の原稿の束を手に取ったら、
すべてのページが"All work and no play makes Jack a dull boy."
のフレーズで埋め尽くされていたのでしたね。
私の女房も、恐怖を感じて子供達に助けを求めたのかも知れません。
その数字の列を、焦点位置を変えたカメラで撮影しました。
3フィートにセットして撮影。
亭主の気がふれた、とでも心配したのかな?
確かに、黙々と床に数字を置いていく男の姿って、何か不気味ですよね。
スタンリー・キューブリック監督の映画『シャイニング』では、
ジャック・ニコルソン演じる小説家ジャックがリゾートホテルに籠って、
黙々と同じ単語をタイプライターに打込む姿に、
ジャックの妻ウェンディが恐怖を感じるシーンがありました。
雪に閉ざされたリゾートホテルの美しい情景の中で、
少しずつ狂っていく小説家を演じるニコルソンが秀逸でした。
あれも、ウェンディが「夫はどんな小説を書いているのかな?」
という興味で、夫に気づかれぬよう机の上の原稿の束を手に取ったら、
すべてのページが"All work and no play makes Jack a dull boy."
のフレーズで埋め尽くされていたのでしたね。
私の女房も、恐怖を感じて子供達に助けを求めたのかも知れません。
その数字の列を、焦点位置を変えたカメラで撮影しました。
3フィートにセットして撮影。
[3]の数字にちゃんとピントが来ているでしょう?
次は6フィートにセットして撮影。
次は6フィートにセットして撮影。
[6]の数字がきれいに見えています、OK。
調整済んだ"マミヤ Mamiya 16 Super"で再び試写しました。
調整済んだ"マミヤ Mamiya 16 Super"で再び試写しました。
最初の公園の写真です。やっとまともに写りました。
他の場所でもOKでしたよ。
他の場所でもOKでしたよ。
そして、このカメラの最大の特徴、
小さいけれども焦点調節ができる機能を使ってみました。
「6フィート」にフォーカスレバーを合わせて撮影した次の写真。
小さいけれども焦点調節ができる機能を使ってみました。
「6フィート」にフォーカスレバーを合わせて撮影した次の写真。
近く(約2m)の鉄柵にピントが合って、遠景はボケています。
こんな写真を撮ることに何の意味もありませんが、それはさておき、
ミニカメラで、こういう写真が撮れるのは楽しいです。
ちなみに、つい先日、
もっと正統的なピントチェック方法も試してみました。
後日まとめてアップする予定です。(→2015/07/16アップ済み)
(続く)
こんな写真を撮ることに何の意味もありませんが、それはさておき、
ミニカメラで、こういう写真が撮れるのは楽しいです。
ちなみに、つい先日、
もっと正統的なピントチェック方法も試してみました。
後日まとめてアップする予定です。(→2015/07/16アップ済み)
(続く)
マミヤ16のシャッター分解修理 ― 2015年07月15日
スーパーとの大きな違いは固定焦点(パンフォーカス)であること。
どこにピントを合わせるか悩まないで済む訳で、
ミニカメラとしては妥当な仕様です。
戦後まもない時期のカメラですから、入手した個体は当然「難」あり。
今回は、「シャッターが閉じない時がある」というものでした。
特に低速では、ほとんどアウト。
早速分解修理に挑戦しました。
まず、前面のカバーを外すと、黒い内カバーがあります。
どこにピントを合わせるか悩まないで済む訳で、
ミニカメラとしては妥当な仕様です。
戦後まもない時期のカメラですから、入手した個体は当然「難」あり。
今回は、「シャッターが閉じない時がある」というものでした。
特に低速では、ほとんどアウト。
早速分解修理に挑戦しました。
まず、前面のカバーを外すと、黒い内カバーがあります。
内カバーを外すと、次のように、もう主要機構が露出します。
マミヤ16スーパーの簡略版の雰囲気です。
せっかくなので、清掃するために次の上面のカバーも外しました。
せっかくなので、清掃するために次の上面のカバーも外しました。
次の操作プレートは16スーパーと瓜二つ。
次の写真は、左下にシャッタースピードレバーだけ残した状態。
既に外した巻上げホイールやフィルムカウンターなど、
すべてアルコールで清掃しました。
そうすることにより、巻上げがすごく軽くスムースになります。
操作プレートも外すと、シャッターメカニズムが露出します。
すべてアルコールで清掃しました。
そうすることにより、巻上げがすごく軽くスムースになります。
操作プレートも外すと、シャッターメカニズムが露出します。
空打ちして、シャッターの成り立ちを確認します。
赤矢印のレバー先端部分が、白矢印のシャッター羽根の突起をはじく機構です。
この写真はシャッターを切って、まだチャージしていない状態です。
そのはじく(蹴飛ばす)速さがシャッタースピードなのですが、
それを決めているのが、中央に見えているスプリングのテンションです。
シャッターをチャージした時に、
このスプリングがどの程度延びているかがシャッタースピードを決める、
という何とも牧歌的な仕様です。
(16スーパーではスローガバナーによる制御でしたからね)
さて、シャッター不調の原因究明をしました。
赤矢印のレバー先端部分が、白矢印のシャッター羽根の突起をはじく機構です。
この写真はシャッターを切って、まだチャージしていない状態です。
そのはじく(蹴飛ばす)速さがシャッタースピードなのですが、
それを決めているのが、中央に見えているスプリングのテンションです。
シャッターをチャージした時に、
このスプリングがどの程度延びているかがシャッタースピードを決める、
という何とも牧歌的な仕様です。
(16スーパーではスローガバナーによる制御でしたからね)
さて、シャッター不調の原因究明をしました。
この写真で太ったイルカのような金属板がシャッター羽根です。
今は開いた状態。
これがばねの力で反時計回りに(写真で左から右へ)回転し、
レンズの下にもぐるとシャッター「閉」です。
このシャッターが閉じきらない要因が二つありました。
・一つは上の写真で[1]の突起が、左下の「ビス穴」に蹴躓くこと。
・もう一つは(こちらの方が多い)[2]の突起が途中で止まることです。
二つ目を詳細に説明します。
今は開いた状態。
これがばねの力で反時計回りに(写真で左から右へ)回転し、
レンズの下にもぐるとシャッター「閉」です。
このシャッターが閉じきらない要因が二つありました。
・一つは上の写真で[1]の突起が、左下の「ビス穴」に蹴躓くこと。
・もう一つは(こちらの方が多い)[2]の突起が途中で止まることです。
二つ目を詳細に説明します。
このようにレンズ部分を右側から見ると、
レンズ筒の下、ベースプレートの上に先ほどの突起[2]が見えているでしょう。
これがシャッターが正常に閉じた状態です。
ところが、時々、次のような状態になります。
レンズ筒の下、ベースプレートの上に先ほどの突起[2]が見えているでしょう。
これがシャッターが正常に閉じた状態です。
ところが、時々、次のような状態になります。
見えないので白い点線で突起[2]の位置を示しましたが、
このようにレンズ筒の下にある穴の縁に引っかかってしまうのです。
シャッター羽根が完全にオンプレーンで動作する時は問題は生じません。
ところが、動作スペースにクリアランスがあるものですから、
時々プレーン上から外れた動きをして、突起が溝に引っかかるようです。
応急処置として、次のような対策を取りました。
このようにレンズ筒の下にある穴の縁に引っかかってしまうのです。
シャッター羽根が完全にオンプレーンで動作する時は問題は生じません。
ところが、動作スペースにクリアランスがあるものですから、
時々プレーン上から外れた動きをして、突起が溝に引っかかるようです。
応急処置として、次のような対策を取りました。
この写真で白い点線で表示したラインを気持ち「谷折り」するのです。
ほんの少しだけ突起の先端を跳ね上げる訳です。
これでトラブルは解消しました。
1/100、1/50、1/25、B(バルブ)とも問題なく開閉しました。
そう言えば、マミヤ16スーパーⅢを分解清掃していた時、
次の写真の黒矢印の部品の機能が不明でした。
ほんの少しだけ突起の先端を跳ね上げる訳です。
これでトラブルは解消しました。
1/100、1/50、1/25、B(バルブ)とも問題なく開閉しました。
そう言えば、マミヤ16スーパーⅢを分解清掃していた時、
次の写真の黒矢印の部品の機能が不明でした。
分からぬまま、当初あった位置に付けておきました。
次の写真の白い点線部分がそれです。
次の写真の白い点線部分がそれです。
これは、「シャッター羽根」とギロチン式「絞り板」とを隔てる部品ですが、
今思うに、シャッター羽根が開閉時に暴れないように抑制する役割を果たしているのかも知れません。
16スーパーの設計時に、前モデルの問題点を改良したのだと思われます。
さて本題に戻って、分解ついでにレンズ等の清掃も済ませ、
主要機構をボディ本体に取付けました。
今思うに、シャッター羽根が開閉時に暴れないように抑制する役割を果たしているのかも知れません。
16スーパーの設計時に、前モデルの問題点を改良したのだと思われます。
さて本題に戻って、分解ついでにレンズ等の清掃も済ませ、
主要機構をボディ本体に取付けました。
これをカバーで閉じて完成。
これまで、ミノルタ16、ヤシカ16、マミヤ16とも試写はモノクロフィルムでしたので、
今度の試写はカラーフィルムを使いたい気分でした。
それで、Fujicolor100から16mmフィルムを切り出し、
修理が済んだ"マミヤ Mmamiya 16"に詰めました。
そして残りのフィルムは、何と"ライカ Leica ⅢG + ズミクロン50mm"に装填しました。
60年前のカメラの撮り比べをしようというわけです。
喩えて言えば、ベンツと国産自転車の比較のようなものですね
とにかく撮影済んで現像しました。
(35mm用と16mm用の現像リールがあるので一度の現像で済みました)
これまで、ミノルタ16、ヤシカ16、マミヤ16とも試写はモノクロフィルムでしたので、
今度の試写はカラーフィルムを使いたい気分でした。
それで、Fujicolor100から16mmフィルムを切り出し、
修理が済んだ"マミヤ Mmamiya 16"に詰めました。
そして残りのフィルムは、何と"ライカ Leica ⅢG + ズミクロン50mm"に装填しました。
60年前のカメラの撮り比べをしようというわけです。
喩えて言えば、ベンツと国産自転車の比較のようなものですね
とにかく撮影済んで現像しました。
(35mm用と16mm用の現像リールがあるので一度の現像で済みました)
ネガの濃度も美しくそろって「成功!」の予感。
シャッターも絞りも完全に機能していそうです。
ところが、スキャナで取込んでみると、ライカで撮ったのはもちろん無問題でしたが、
シャッターも絞りも完全に機能していそうです。
ところが、スキャナで取込んでみると、ライカで撮ったのはもちろん無問題でしたが、
マミヤ16の分は、次のようにまたもやピンボケでした。
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