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一円のレンズで30年前の吉祥寺「中道通り」2018年11月30日

30年ほど前の私の吉祥寺時代、いつも通っていた「中道通り」、
その道を歩く娘達の後ろ姿を撮った写真がありました。
30年前の吉祥寺「中道通り」
1989年11月25日の日付があります。
長女、その前に次女、さらにその前には、
よく見ると、息子の手を引く女房が写っているようです。
私の記憶から消えつつある街の風景ですが、
この写真の右上に「中道通り」の標識が出ているので、
通りの名前を間違うことはありません。

久しぶりにこの写真を見て、「何かの帰りかな?」と思いました。
でも、通りの奥の方が賑やかな雰囲気なので、
彼女達は自宅に向かってではなく、
駅の方に向かって歩いていることが分かりますね。
では、駅に行き、そこからどこに行ったのか、
それはこの日付の最後の写真が、次の夜景であることから明瞭でした。
エレクトリカルパレード
これは、ディズニーランドの「エレクトリカルパレード」ですね。
家族全員で行くのは初めてだったと思います。
そして今では娘達の娘が、ディズニーランドを楽しむ年頃になりました。

先日、同じ場所に行って、同じ角度から撮影してみました。
現在の吉祥寺「中道通り」
コンビニの「サンクス(SUNKUS)」が消え、道路がタイル舗装になり、
中道通りは、少し小綺麗な雰囲気に変貌していました。
でも、道路右側のレストランは、昔のまま残っていました。
ドス・ガトス
スペイン料理の「ドス・ガトス(Dos-Gatos)」。
このお店は、三十年近く続いているんですね。
その向かい側のお店はというと、
シャッターが閉まっていて、何か不明。
吉祥寺の平井ビル
少なくともコンビニでないことは確かそうです。

手元に、最初の写真の一年前、1988年版の住宅地図があったので、
該当部分を拡大して、昔の店舗名などをチェックしてみました。
赤丸が撮影地点、赤矢印が撮影方向です。
30年前の中道通りの住宅地図
ここには、サンクスもドスガトスも載っていません。
ということは、この両者は1988年から89年頃に新装開店したのでしょうね。
その他、地図上で色付けした店舗など、その名前に記憶ありです。
「そば増田屋」「中山輪業社」「小林靴店」......

特に急ぎの用事もないので、
小一時間ほど辺りを散策して、また同じ場所に戻ってみました。
すると、元サンクスだったお店のシャッターは開けられ、ここが
「グランマ・ママ・ドーター(GRANDMA MAMA DAUGHTER)」
というブランドのファッション店であることが分かりました。
グランマ・ママ・ドーター

追加
私の知らないブランドですが、その筋では有名なのかな。
HPによれば店のコンセプトは、
「祖母から母へ、そして娘へ、
と受け継がれていくような洋服が作りたい。」
ということだそうです。
ディズニーの世界が受け継がれるのと同じでしょうか。

そろそろ「中道通り」もお昼時になっていて、
ドスガトスの前にも、ご婦人の二人連れが写っていますね。
こんな時、昔の私なら「増田屋」さんに行き、
天ぷらうどんかカツ丼を頼むところなのですが、
お店のあった場所に増田屋さんは無く、次のようになっていました。
増田屋跡地

また、1989年の写真の中央部を良く見ると、
「BRIDGESTONE」と書かれた赤っぽい袖看板が小さく写っているでしょう?
「中山輪業社」ですね。
このお店は、今は奥まったところに引っ込んで、まだ営業しているようです。
次の写真右手に小さく「中山自転車店」と看板があります。
中山自転車店
まだ、パンクの修理とかもしてくれると思いますよ。

それから、「小林靴店」はギャラリーに変貌していました。
小林靴店の今
でも、この場所、この空気にかすかな記憶ありです。
職人的だけれども優しい風貌のおじいさんがいて、
私が、ソールの傷んだマレリーの靴(当時の私には貴重品だった)
を持ち込んだ時には、
「良い靴というのは、どういう風にでも修理できて、一生履けるんだよ」
と靴の哲学を語ってくれたんです。

こんな風に比較してみた昔と今の「中道通り」
その撮影に使用したカメラとレンズを並べてみました。
α7700iとα7II
昔の写真は左の、
・MINOLTA α7700i + ミノルタAFズーム35-105mm
現在の写真は右の、
・SONY α7II + LA-EA4 + ミノルタAFズーム35-105mm
で撮りました。
カメラ本体は、フィルムからデジタルに変わりましたが、
レンズは全く同じ「一円のレンズ」。
市場価格は一円になっても「良いレンズは、一生使える」はずです。

ちなみに35-105mmの同じレンズがなぜ二本あるのかというと、
ミノルタAFズーム100-300mm」を百円で買った時、
この35-105mmがおまけで付いてきたからです。
既に所有しているレンズだから別に要らなかったのですが、
古いカメラやレンズに手を出していると、得てしてこうなりがちです。
誰かに一円で譲ることにしましょう。

蛇足ながら、最初の写真を撮った時って、
1989年11月9日に、あの「ベルリンの壁が崩壊」した直後なんですね。
大きな出来事も小さな出来事も、等しく昔のことになりました。

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