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劣化したカラー現像液で遊んでみた2019年06月30日


劣化したカラー現像液で遊ぶ
この写真の瓶は、カラーフィルム用の現像液と漂白定着液です。
カラーフィルム自家現像液の保存性」の実験に使った後、
何となく捨て忘れているうちに5ヶ月も経ってしまいました。
既に仕様書の処理可能本数以上使っていますし、
常温で打ち捨てていたので、かなり劣化した状態と思います。
そんな消費期限切れの溶液を手にしたら、これで遊んでみたくなりました。
というわけで、お風呂に浸けて現像の準備をしているところがこの写真なんです。

撮影は次の機材で行いました。
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私の定番のカメラにレンズ。
ただしフィルムは初めて使う種類です。
一年ほど前に、友人にフィルムカメラを一台譲ったお礼に貰ったものです。
そして何となく机の引き出しの中にほかっていたものでした。

劣化した(はずの)溶液をビーカーに移したら、
現像液(左側)はちょっと色がどぎつく「濃い目」になっていました。
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最初の頃は、次のように薄めの朱色でしたからね。
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現像時間は、1分間ほど気持ち長めに行いました。
それでも次のような結果を得ました。
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やはり、露光不足の時のような仕上がりですね。
正常に現像されたフィルムは次のようにメリハリがあります。
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この濃度不足のフィルムをスキャンしてみると、こうなりました。
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全体が薄くて寝ぼけた画像になるか、
そうでなく濃度を出そうと思うと、暗部が潰れてしまいます。
なかなか扱いに困るフィルムです。
がんこ親父のようなものかな。

一応、4枚ばかり選んで以下に載せてみます。
これらを見ると、逆に正しく現像された時の「豊かな階調」とか、
「暗部のディテール表現」とかの有難みが実感できます。
そんな反面教師としての意味合いもあるし、
あるいは、これはこれで面白い写真のような気もします。
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