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引伸し機とEL-NikkorとニコンF2 ― 2020年02月25日
(前回)からの続きです。
ちょっと白黒写真と見紛うようなこの風景は、
おとめ山公園の旧エリアで撮影した「中の池の夕刻風景」です。
林間デッキから見下ろして撮りました。
今回のフィルム撮影では、カメラは「ニコンF2」、
レンズは「EL-Nikkor75mm」と「Ai_Nikkor105mm」を使用しました。
そこに至る経緯は次の通りです。
話は40年前に遡ります。
当時、白黒フィルム写真を、現像・引伸しまで自分で行なっていた私は、
当然、引伸し機を持っていました。
これが、その時の引伸し機の使用説明書です。
富士フィルム製の高級機は手が届きませんから、
「LUCKY 70M-R」という普及機を買ったのですね。
新宿西口のヨドバシ(当時は安普請の平屋建て店舗)で購入し、
二人掛かりでえっちらおっちら目白のアパートへ運び込みました。
その後、フィルム写真が下火になり、仕事も忙しくなると、
狭い家ではお荷物的存在の引伸し機は捨てざるを得ませんでした。
でも、記念にと思い、この「説明書」と「引伸しレンズ」だけは、
捨てずにとっておきました。
その引伸し機に使っていたニッコールレンズを復活させるには、
やはりフィルムニコンに装着して使うのがふさわしいはず、
とニコンF2に装着して見ました。
次のアダプタ群のうち、ハイライトの部品を組み合わせれば、
普通に使えてしまうのです。
それは、次のような姿になります。
そして、これでフィルムを使うなら、
やっぱり白黒フィルムですよね。
そんな気分から、Fuji_Acros100を詰めて鬼子母神方面へ出かけました。
境内をお散歩中の子供たちの可愛いこと!
しかし、やっぱり使い勝手の面から言うと、
本来の撮影用レンズには遠く及ばないのは認めざるを得ません。
フォーカスリングが薄く回転させにくいこと、
また、絞り込み測光にならざるを得ないことは不便でした。
翌々日、今度は本来の交換レンズ105mmに付け替えて、
フィルムの残りを消化すべく、おとめ山公園へ。
次の写真は「みんなの原っぱ」で遊ぶ子供たち。
「やはり使い慣れた方式は快適だな」と思いつつ撮影進行。
新目白通りまで降りてきて、「Abbey Road」風に
高田馬場住宅前の横断歩道を渡る人々を取ったところで、
なぜか、カメラの巻き上げレバーが操作できなくなってしまいました。
まだ12枚分ほど残っているのに。
「堅牢なF2もついに壊れてしまったか。でも変な感触だな」と思いつつ、
家に帰って、暗袋の中で裏蓋を開け、
撮影済みの部分を現像用タンクに保護したのち、
カメラをチェックしてみると、そこに残っていたパトローネは、
「Fuji_Acros100 36枚撮り」でなく「Fujicolor100 24枚撮り」でした。
黒白フィルムを入れるつもりが、カラーフィルムを装填していたのでした。
だから、先ほどの一連の実写写真も白黒でなくカラーなのです。
よく見れば間違いようはありませんが、
大きさは同じですから(当たり前!)うっかりしちゃう事もあり得ます。
まあ、失敗は失敗で、こうなったからには、
この際、カラー現像液のテストも兼ねてみよう、と思い直し、
3ヶ月以上保存していた現像液を使用してみました。
「二ヶ月遅れのカラー現像」に書いたとおり、
C-41パウダーキットのうち使わずに保存していた500mlです。
その現像液、使用前の色は次のとおり
現像処理後は赤みがかった色になりました。
この辺は、これまでの経験から判断して、適正に推移している模様です。
現像後のフィルムの仕上がりを見ると、
良さそう。
使うフィルムの種別を間違えたのは、実は、私の生涯で初めての事です。
注意力低下の兆候かと、ちょっと落ち込みましたが、
そのおかげで最初のような面白い写真が撮れたので、良しとします。
更に、気を取り直し、
「じゃあ、本来撮るはずだったB&Wであれば、どうだったのかな?」
の疑問が湧いてきたので、試みにPhotoshop上で変換してみました。
カラー情報を破棄するだけの作業だから簡単ですね。
これはこれで、面白いかも。
(終り)
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