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フジペットとライカの同窓会2013年05月30日

「フジペット」、懐かしい響きです。
カメラに特別の興味がなくても、この言葉を聞くと
昔を思い出して懐かしい気持ちに捕われる方は多いのではないでしょうか。
私は小学生の頃、X'masプレゼントに買ってもらいました。
多くの同級生が持っていた記憶があります。
ということは、遠足などに皆持ってきてたのかな。
家族の写真も、もちろん撮りました。

その当時の写真も、そしてカメラ自体も、
いつの間にかどこかに消えてしまいました。勿体無いです。
でも、何枚かの写真のイメージは、今でも鮮明に記憶に残っています。
人生最高の傑作写真でした。本当に。
最近撮っているのは駄作ばかり。
やっぱり芸術には「初心と感動!」が大切なんですよね。

そんな訳?で先日、遂に買ってしまいました、フジペット。
フジペットがやって来た
「ノークレームの現状渡し」ながら3,000円以上。
私のポリシーからすると破格の出費です。

早速チェックすると、シャッターや絞りのメカ部分は問題なさそうです。
メカは問題なし
単純明快なメカニズムですから、
よほど乱暴に扱われていない限り、壊れようがないはず。

さすがにレンズにはクモリがありました。
レンズはクモリあり

既にキャノンデミのレンズの修理で、
酸化セリウムによるレンズ研磨を経験してますから、
どんなクモリもドンと来い!です。
レンズボードから問題のレンズを取り出しました。
レンズボード取り出し

レンズ分解

でも一応、まず一般的な手順を踏んでと思い、
普通のレンズクリーナー液を含ませた綿棒で拭ったところ、
これだけで完全にクリアーになってしまいました。
拍子抜けしました。
クリアーなレンズ
見ての通り、本当に無色透明のガラスです。
コーティングなどというものは施されていないのですね。
単玉だし、このチープさ加減がいい味出てます。

これだけで修理完了です。
せっかくなので一応部品清掃と注油をしました。
単純なメカニズムほど信頼性の高い物はありません。
製造されてから半世紀以上も経ったカメラが、
途中でメンテされた気配もないのに、きちんと動作しています。

ところで、フジペットの歴史についてひもとくと、
EE機構などの付いていないこの初代機は、1957年に発売になり、
それから1960年くらいにかけて販売されたらしいです。
ということは、
バルナックライカの最終機”ライカⅢg”と製作時期が完全にかぶります。
面白いです。
この二台がそれから50年後の今日、こうして私の手元にあるんです。
フジペットvsライカⅢg
まるで、久しぶりの小学校の同窓会で、
「おぼっちゃま」くんと「びんぼっちゃま」くんが再会したみたいです。

更に面白いのは、
ライカは発売時より値段が下がっているのに(当然!)、
フジペットは高くなっていることです。
発売時は1,900円くらいの物が、
今では、ゴミためから拾ってきたばかりのような汚れた個体に
倍以上の値段が付くこともあります。
また、整備済みで説明書と箱付きだったりすると3万円近かったりします。

皆さん、おもちゃと思って、大人になった時に捨てちゃったんでしょうね。
私の昔のフジペットはどうしたかな。
まったく記憶にないです。やっぱり捨てたのかな。
実家の物置の奥からでも、何かの拍子に出てきたりしたら嬉しいのですが。
...(続く

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