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「色」の記憶は永遠、白黒写真がカラーに2014年02月12日

下の写真は、昨年Minoxカメラ購入に際して試し撮りに使用したフィルムです。
オレンジだけどモノクロ
これは1台目のカメラで途中まで撮った後、フィルムカートリッジを抜き出して、又2台目に挿入して続きを撮ったので、その出し入れ時に感光してしまった部分があります。
そんな欠陥フィルムですから、お店に現像に出すのも勿体無く、自分で現像しました。
カラーフィルムながら、当時の自分に可能なモノクロ現像をやったのです。
ベースのオレンジ色が見えていますが画像は黒色です。

スキャニングするとこんな普通の白黒写真です。
白黒実例

このフィルム、白黒フィルムとなったからには、
カラー情報は完全に失われたものと思っていました。
ところが、そうじゃないんですって。
白黒になっても、昔の色彩の記憶は残っているのだそうです。
そして、それを復活させる方法があることを知りました。
本当でしょうか?
何かiPS細胞か、STAP細胞の話に似ていますね。

それで早速、かっぽうぎを着て実験に取りかかることにしました。
理論上、作業は全部、明るいところで可能と思います。
まず、フィルムを漂白剤(といっても家庭用の白元とかはいけません)に浸けます。
これで銀粒子が昔の状態に戻るそうです。
漂白開始

次の写真は10分ほど経ったところです。画像がぼんやりしてきました。
漂白終了

次に水洗後、現像液に浸けました。何か色が付いてくるように見えます
現像開始
この過程で、銀粒子が昔のカラー情報を思い出すわけです。
この後は再度漂白から定着へと進むのですが見た目はあまり変わりません。
(カラー現像処理の工程はこちら

処理が済んで乾燥しているところ。
乾燥中
緑色の部分が少し見えるので、何らかの発色は行われているようです。

そしてスキャニングしてみると、何と立派なカラー写真になりました。
(カラーバランスの崩れはphotoshopで少し修正しました)
白黒だった状態でスキャニングしたものと、下に並べて見ます。
なかなか面白いです。

しかし、「色」を忘れた水墨画の振りをしながら、
実は「色」の記憶をしっかり持ち続けているフィルムって、何か可愛いですね。
その記憶を引き出してあげることができて私も嬉しいです。

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