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Caplio_GX100の嫁入り2014年02月03日

娘の嫁入り道具の中に、リコーの「Caplio GX100」を見つけました。
リコーCAPLIO GX100
このデジカメを私が買ったのは、今から7年も前の2007年のことでした。
センサーサイズは1/1.75型ですから、今だったら子供向けコンパクトデジカメ並です。
でも当時はハイアマチュアに人気の高い機種で、ヨドバシで7万円ほどしました。
2008年ドイツの国際デザイン・コンペティションで「金賞」を受賞した製品です。
それなりの気合いを込めて買った記憶があります。

その後、レンズ交換のできるm3/4機に手を出し、
また旅行用にGPS機能付きのEXILIMを買い、
更に、ボケ味を求めてフルサイズのNikonD600まで買ったので、
GX100の出番は無くなり、いつの間にかこのカメラの存在を忘れていました。

最後に旅行に持って行ったのは、2010年の暮れの沖縄旅行の時でした。
この時も、写真を撮る道具としては下の三台を持っていたので、
GX100は主役ではありませんでした。
沖縄旅行の三台
奥が「Caplio GX100」
左手前が「Panasonic HDC-TM35」のHDビデオ機
右手前が「iPhone 4」です。

主にビデオを撮り、時々iPhoneで静止画を撮るパターンでした。
名護市にあるブセナ岬は夕陽の沈む光景が素晴らしい、と聞いていたので、
レンタカーを飛ばしてギリギリ間に合ったホテルのテラスから、
iPhoneで撮った夕陽に満足。
ブセナ岬の沈み行く夕陽
また、ザ・ブセナテラスのプールサイドの夜の雰囲気も、iPhoneは上手に切り取りました。
ブセナテラスの夜景

そして、ビデオカメラで撮った動画から簡単に静止画をキャプチャできることも知りました。
下の今帰仁城跡の石垣も、残波岬に押し寄せる荒々しい波も、
元々はパナソニックのビデオによる動画です。
今帰仁城跡

残波岬

こんな感じで、デジカメをわざわざ持ってくることもなかったかな、
と思いながら、旅行の最後、那覇市の首里城公園で、
持って来たからには一度は使わなくてはと、数枚撮ったうちの一枚がこれです。
首里城公園
今見ると良く写っています。
やや地味目な発色も好ましいです。
画像も几帳面な感じで、この真面目さはiPhoneや動画にはありません。

娘はそこのところが気に入ったのか、今でもこれを持ち歩いているようです。
全身ブラックのGX100よりは、カラフルなミラーレス機の方が女性向きと思いますがね。
元々の持主である私からは、3年以上放って置かれているGX100も、
娘と共にもうしばらく現役で活躍しそうです。

バリウム味の池袋風景2014年02月06日

下の写真は、上の池袋大橋と下の山手線との間をくぐる歩道橋です。
池袋大橋の下の歩道橋
各施設の高さを、矛盾無くさばくように造るのは大変だったでしょうね。
こんな写真を撮りながら、この歩道橋を年に一度だけ通ります。

目白の住まいから歩いて行ける範囲を生活圏にすると、
北は池袋のビックカメラ本店あたりまでしか行きません。
その北側には縁がなく、次のような風景には馴染みませんでした。
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だから映画「ピンクのカーテン」に写っていた池袋大橋については、
そこがどこの景色かはすぐには分かりませんでした。
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そんな池袋の北側に、定期的にといっても年一回ですが行く用事ができました。
定期検診の一項目にバリウム検査があるのです。
胃ガンのスクリーニングとして、毎年受けるのが良いらしいですよ。
下の写真の右手前、豊島区の「健康プラザ」で受診します。
健康プラザとしま
この健康プラザは、池袋スケートセンター(マンモスプール)跡地に
15年ほど前、清掃工場(上の写真の中央)とセットで建設されました。
私も随分昔にスケートに来た記憶があります。
その頃にスケートをした人達が、今はバリウム検診に来てるわけですね。

この建物は、周囲を道路や線路で取り囲まれています。
エントランスから出ると、まず目の前は首都高池袋線です。
首都高池袋線

その他、歩道橋やら線路やらが視線の上や下に縦横に通っています。
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池袋大橋の下の山手線

バリウムを飲み終わった後の暇な時間を、周辺の写真を撮りながらすごします。
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モノクロの写真が去年"Leica_ⅢG"で撮影したもの、
カラーの写真が今年のもので、"Leica_Ⅱf"です。
どちらも私と同世代のカメラです。
この撮影は、ライカが故障していないかどうかのチェックも兼ねているんです。

私のライカはフルメカニカルな古い機械です。
電子部品を持たず機械部分は頑丈に作られているため、
定期的に検診して、6・7年毎にメンテナンスしていくと、
100年くらい使えるそうです。
私のライカⅡfも、一度オーバーホールしたら、
信じられないくらい感触が良くなりました。

100年後くらいには、人間もオーバーホールできるようになるのでしょうか?
最近ニュースになった小保方晴子さんのSTAP細胞って、
そんな夢につながりますね。
(その夢はともかく彼女の団子っ鼻はとてもチャーミングでした)

目白の雪だるまは「雪丸」2014年02月08日

今日の大雪にもめげず雪だるまを作る子供。
雪だるまを作る子供

そして、雪だるまと一緒に記念写真を撮っていました。
雪だるまとツーショット

そういえば40年前、
私のアパートの下の階にいた「ヨッちゃん」と言う名のちっちゃな男の子は、
雪だるまを見て、「雪丸!ゆきまる!」と喜んでいました。
どうしてそう呼ぶことになったのかは分かりませんでしたが、
「雪達磨」より可愛い感じがしますね。

「雪丸」と言えば、聖徳太子の愛犬の名前です。
この犬、頭が良くてお経を唱えたと言われています。
今は、その名にちなんだ「ゆるキャラ」になっているらしい。

昨年の1月14日にも大雪が降りました。
下はその時の「雪丸?」の写真です。
犬の雪丸

雪の運命は、いずれ溶けて消えて行くこと。
でも、その最後まで、子供を遊ばせてくれます。
次の写真は、40年前、アパートの塀の陰に残った雪氷を蹴って遊ぶヨッちゃんのお兄さん。
雪だるまの片付け
子供や犬は、雪と一緒にいると、更に良い被写体になってくれます。

逆光の西早稲田風景2014年02月10日

太陽を背にして順光で写真を撮る、というのが原則です。
でも、その原則に逆らって逆光で撮ると、かえって空気の質感が出たりします。
特に中判フィルムを使うと空気の粒子?が見えるような気もします。
やっぱり何でもやってみて、うまく行ったり失敗したりするのが面白いですね。

そんな感じで、先月末に西早稲田周辺で撮影した写真から5枚ピックアップしてみました。
01.都電学習院下ホーム
都電学習院下ホーム

02.南蔵院の石塊と自転車
南蔵院の石塊

03.都知事選は何だったの?
工場の壁に都知事選

04.甘泉園の流れに逆光
甘泉園の流れに逆光

05.新目白通り沿いのマンションの狭間に
マンションの狭間に

■使用した機材等
カメラ:マミヤ Mamiya 645 Super
レンズ:マミヤ Mamiya Sekor C150mm/f3.5
フィルム:Fujicolor PRO400

このカメラ、先日ミラー受け材を自前修理した後、順調に使えています。
とても得した気分です。

「色」の記憶は永遠、白黒写真がカラーに2014年02月12日

下の写真は、昨年Minoxカメラ購入に際して試し撮りに使用したフィルムです。
オレンジだけどモノクロ
これは1台目のカメラで途中まで撮った後、フィルムカートリッジを抜き出して、又2台目に挿入して続きを撮ったので、その出し入れ時に感光してしまった部分があります。
そんな欠陥フィルムですから、お店に現像に出すのも勿体無く、自分で現像しました。
カラーフィルムながら、当時の自分に可能なモノクロ現像をやったのです。
ベースのオレンジ色が見えていますが画像は黒色です。

スキャニングするとこんな普通の白黒写真です。
白黒実例

このフィルム、白黒フィルムとなったからには、
カラー情報は完全に失われたものと思っていました。
ところが、そうじゃないんですって。
白黒になっても、昔の色彩の記憶は残っているのだそうです。
そして、それを復活させる方法があることを知りました。
本当でしょうか?
何かiPS細胞か、STAP細胞の話に似ていますね。

それで早速、かっぽうぎを着て実験に取りかかることにしました。
理論上、作業は全部、明るいところで可能と思います。
まず、フィルムを漂白剤(といっても家庭用の白元とかはいけません)に浸けます。
これで銀粒子が昔の状態に戻るそうです。
漂白開始

次の写真は10分ほど経ったところです。画像がぼんやりしてきました。
漂白終了

次に水洗後、現像液に浸けました。何か色が付いてくるように見えます
現像開始
この過程で、銀粒子が昔のカラー情報を思い出すわけです。
この後は再度漂白から定着へと進むのですが見た目はあまり変わりません。
(カラー現像処理の工程はこちら

処理が済んで乾燥しているところ。
乾燥中
緑色の部分が少し見えるので、何らかの発色は行われているようです。

そしてスキャニングしてみると、何と立派なカラー写真になりました。
(カラーバランスの崩れはphotoshopで少し修正しました)
白黒だった状態でスキャニングしたものと、下に並べて見ます。
なかなか面白いです。

しかし、「色」を忘れた水墨画の振りをしながら、
実は「色」の記憶をしっかり持ち続けているフィルムって、何か可愛いですね。
その記憶を引き出してあげることができて私も嬉しいです。

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