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EPSONスキャナ画質比較2014年06月14日

前回)からの続きです。

手持ちのスキャナ、”エプソン EPSON GT-X820”と”GT-X970”の画質を、
故障する前のF-3200の画質と比較してみました。
以前F-3200でスキャン済みのバラの写真(大塚駅近くの都電線路沿い)を使います。
元は6x4.5cmのカラーネガで、これを解像度2400dpiで取込んでみました。
解像度以外は、各スキャナのデフォルト設定のままです。

F-3200
F-3200でスキャン
GT-X820
GTX820でスキャン
GT-X970
GTX970でスキャン

たまたま明暗の違いはあるものの、これはいつでも調整可能ですから、
このサイズで見る限り画質には特段の差はないように見えます。
問題は拡大した時です。
三枚目の写真で白丸で囲ったピンクのバラの部分を、
それぞれについて拡大し並べて比較します。
部分拡大比較
バラの花びらの色乗りが各機種で明らかに違っています。
また、花びらや、その下の茎と葉の部分に着目すると、
GT-X820の場合は、背景とバラの境界に不自然な白点が見られます。
これは画像の輪郭部分を際立たせ、
写真をシャープに見せるデジタル処理が自動的に施されているためです。

この処理を「アンシャープマスク」と言い、下のスキャナ操作画面にあるように、
エプソンの機種はデフォルトでこの機能が”ON”になっています。
エプソンスキャン操作画面
この機能の副作用として、GT-X820の場合は画面にノイズが出たり、
不自然な白点が生じたりするようです。
F-3200とGT-X970の場合は、基本性能に余裕があるので、
あまり無理せずにシャープネスを確保できるのでしょう。
総合的に見て画質に順位をつけると次のようになります。
F-3200 > GT-X970 > GT-X820

これは見事に価格と正の相関関係があります。各機種の値段はこうでした。
55,000円 > 42,000円 > 24,000円

画質の良さはお金で買えるものだったのですね。
F-3200が故障してしまったことはつくづく残念です。

さて、高級機とばかり比較するとGT-X820が可哀想です。
この機種も通常使用には十分な性能を持っているのですから。
先ほどの「アンシャープマスク」のチェックを”OFF”にして取込んでみたものを
画像編集ソフトで微調整すればこうなります。
画像調整済み
十分でしょう?

拡大比較した部分もこうなっています。
調整後部分拡大
確かにシャープさは若干落ちますが、
マイルドな絵になってむしろ好ましいのではないでしょうか。
何万画素!とか言ってカリカリの解像度ばかりをもてはやすのは、
最近のデジタル文化の悪いところです。

人間も、むしろ年とともに少し視力が落ちたくらいの方が、世界が美しく見えたりします。
家の中でも、ゴミを見つけて拾うのは、視力の良い人間の役目になりますよね。
ちなみに我家では、ここ数十年間、視力が一番良いのは私です。

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