▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

ニコンFフォトミック「FTNファインダー」の修理2015年10月02日

かつて私の手元に、「ニコン フォトミック FTNファインダー」がありました。
下の写真右端のカメラに付いている銀色のファインダーです。
ニコンFTNファインダー
しかし、このファインダーは
・ゴツくて美しくない
・メーターが躁鬱病のように不安定で実用に耐えない
という二つの理由から、所有する喜びがあまり感じられなかったので、
しばらく手元に置いておいた後、売り払ってしまいました。

ところが、先日、出戻って来てしまいました。
しかも真っ黒になって。
02
それで、今度はじっくり遊んであげる事にしました。

お腹側から中を覗くと、光学系はクリアーでした。
この機種特有のプリズム面の腐食とかはありません。
03

しかし、昔と同じく、メーターは不良でした。
絞りやシャッタースピードに追随して針が振れるのですが、
その振れ方が、極めて不安定でした。
また、安定した状態になっても、露光値は数段分オーバーを示します。
電気回路のどこかで、接触不良と過電流がない交ぜになっている感じです。
但し、安定した状態でカメラを明所から暗所へ向けると、
針が静かに、かつ、それなりに振れるのでcdsセンサーは生きていそうでした。

取り敢えず分解して原因を探りました。
分解手順は「ニコン、Ftnファインダー、分解」でネット検索すると沢山見つかります。
次は、まず上部の貼り革を剝がし、上カバーを外したところです。
04
ここで、左側の穴からアクセスできる三本のビスを緩めて、
そこに接続されている配線三本を、あらかじめフリーにしておきます。

前カバーを外して、絞り連動ピンを動かして、機械的なチェックも一応やりました。
05
問題ありません。それにしても、このメカニズム、結構すごいですね。

ここからが本番、ハウジングの中を覗きます。
次の写真で白矢印のビスを4本外すと、本体を上下に分割する事ができます。
06

上のハウジングを覗いたところが次の写真です。ここに原因がありました。
07
私の指先が銀色に染まっています。
まるで金属メッキを施されたかのようでしょう?
これは金属(多分「接触ブラシ」等)が削られて粉末状になったものです。
結局、その粉末が、ある部分にこびりついて、電気回路を不安定にしていたのですね。
そのこびりついていた所は、上の写真で「可変抵抗リング」の内側でした。
丸い真鍮のリングの下のグレーのリングが「可変抵抗リング」です。

別の角度から見るとこうです。
08

この「可変抵抗リング」と「接触ブラシ」の接する面を、
僅かにアルコールを含ませた綿棒で丁寧に拭いてあげました。
09
これで修理完了!のはず。
再度組み上げてチェックすると、メーターの針の動きは安定していました。

続く

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策の質問をやむを得ず設定しました。お手数ですが当ブログタイトル「○○の風景」の○○を漢字で。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mejiro.asablo.jp/blog/2015/10/02/7822884/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。