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Nゲージラックレールの敷設(1)2018年12月16日

前回)からの続きです。

◾️ベースと固定材(取付け材)の選定
アプト式電車が傾斜線路を昇降するためには、
それ専用のラックレール(rack-rail)が必要です。
これは、本物でも模型でも同じことです。
鉄道模型の世界で、現在入手可能なラックレールの種類は少なく、
私の知る限り次のものしかありませんでした。
ラックレールの種類
左端がHOゲージ用のFleischmann製ラックレール、
2番目がそれを普通の道床付きレールに取り付けたところ、
3番目がNゲージ用のFleischmann製ラックレールで、
今回はこれを使用しました。
これはHO用と違って、ラックが最初から枕木に取り付けられています。
また、上下左右方向に曲がるフレキシブルレールです。
右端はKATO製の一般型フレキシブルレールで、比較用に並べてみました。
基本的な相違点は、中央にラックがあるかないかだけです。
どちらも枕木に穴が空いていて、ここでベース材にネジ止めするのです。

このフライシュマン製のNゲージ用ラックレールを、
レイアウトに合わせて適度に曲げて取り付けるのですが、
その取り付けベースとなるのは、普通は木材です。
木材を適宜削り込んで望みの傾斜路を作っておくわけです。
でも、実はこの「適宜」が難しいことは「HOゲージ」で体験済みです。
そのため今回は2mmのアクリル板を使ってみました。
たわみに対してアクリ板が持っている「復元力」を利用すれば、
適切でなだらかな「たわみ面」が作れるのではないかと期待しました。
自作レイアウトのアプト式電車
この完成形を見ると、微妙に湾曲している様子が、美しいでしょう?

アクリ板は大きめの物を一枚買い、
その中から45mm幅の直線部分を2本切り出しました。
この2本はコーナー部で直角に交わり、
そこが傾斜路の最高点となるように考えました。
コーナー部は三角型の裏打ち材を両面テープで貼り付けて補強します。
その様子が次の写真です。
材料
そして、そのコーナー部を基準面から浮かせる部材として、
次のステンレス小幅板を選びました。
04
簡単に曲がるので、望みの高さの「馬」を作れます。
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また、この馬は、ベースにビスで取り付けるだけにしました。
これならば、高さ調整も簡単ですし、
いつか、気分が変われば、撤去するのも容易です。

次の重要な問題は、レールをベースに「何で」固定するかです。
一般的に使用されるものは、釘や木ネジです。
次の写真が鉄道模型でよく使われている材料です。
左がFleischmann製の木ネジ(輸入品!)
右がKATO製の木ネジで、普段はこれを使っていました。
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作業の最初では、錐や千枚通しで、アクリルに目印用の小穴を開け、
そこにKATO製の釘を打ち込んでみました。
普段、ベニヤ板に線路を取り付ける時にはそうします。
ところが、アクリ板は「ピッ!」と割れてしまいました。
まあ、ガラスのようなものですから当然ですね。
やる方がバカなだけです。
次に、1mm程度の細い貫通穴を開けて、
輸入品の木ネジで止めようとしました。
これはうまくいくとしっかり固定できて、良い方法ですが、
時々、ねじ込み中の木ネジの鉄材がせん断力に耐えきれず、
次の写真の左端のように破断してしまいました。
09

途中様々な困難がありながら、何度もやり直しを繰り返し、
前回の「試走」に見るように一応完成したものの、
仕上がり状況は美しいとはとても言えません。
それで、一大決心して一部あるいは全面改修することにしました。
ついては、レールの取り付け方法も熟考し、
次に紹介する方法(多分最適と思われる)を見つけました。
今度はこの方法でやり直す予定です。

使用する道具は次。全部、東急ハンズで調達可能です。
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まず、取り付け位置にドリルで1.0mmの穴を開けます。
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その穴にハンドタップで1.4mmのタップを切ります。
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次の写真がネジ穴が開いたところです。
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ここにM1.4の精密ねじをねじ込めば、
フレキシブルレールは次のようにしっかり止まるはずです。
14
これなら表側の仕上がりも綺麗だし、
裏側に木ネジの先端が飛び出さないのも望ましいです。
要は鉄道模型の感覚ではなく、
カメラ修理の感覚で作業すれば良かったのです。

遅まきながら良い方法が見つかったので、
次の改修作業が楽しみになりました。
もっとも、レールは何度も付け替えしたため痛みが激しく、
再利用できるのは半分くらいです。
不足する分は既に発注しましたが、
海外からの取り寄せなのでいつ来るかは分かりません。
今頃は希望峰の南を通過している頃かな。

続く

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