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アプト式HO電車を食卓で ― 2018年10月18日
(前回)からの続きです。
先日購入したHOゲージのスタートセットについて、
先日購入したHOゲージのスタートセットについて、
一番の入手目的は、アプト式電車で遊ぶことでした。
次の写真で電車の腹の中央に、
黒いプラスチックの歯車(ピニオン)があり、
また、線路軌道の中央に、
歯車式のレール(ラックレール)があるでしょう?
次の写真で電車の腹の中央に、
黒いプラスチックの歯車(ピニオン)があり、
また、線路軌道の中央に、
歯車式のレール(ラックレール)があるでしょう?
これらが噛み合って、急勾配の登坂を可能にします。
ラック&ピニオン方式とかアプト式とか言います。
英語では " Rack Railway " とか " Cog Railway " などと呼びます。
日本では静岡県の「大井川鉄道井川線」に唯一残っているそうです。
鉄道模型の世界でも、ドイツのFleischmann製があるだけです。
(12/10追記:ferro-trainというメーカーの製品もありました)
以前、Nゲージの「レイアウトを検討」した時に調べたら、
模型機関車の登坂能力は3〜4%しかありませんでした。
しかし、Fleischmannのアプト式電車は、何と35%もあるのです。
子供達が保育園などで遊ぶ木製レールセットとほぼ同じ急坂です。
ラック&ピニオン方式とかアプト式とか言います。
英語では " Rack Railway " とか " Cog Railway " などと呼びます。
日本では静岡県の「大井川鉄道井川線」に唯一残っているそうです。
鉄道模型の世界でも、ドイツのFleischmann製があるだけです。
(12/10追記:ferro-trainというメーカーの製品もありました)
以前、Nゲージの「レイアウトを検討」した時に調べたら、
模型機関車の登坂能力は3〜4%しかありませんでした。
しかし、Fleischmannのアプト式電車は、何と35%もあるのです。
子供達が保育園などで遊ぶ木製レールセットとほぼ同じ急坂です。
それで、この「IKEA製木製レール」を下敷きに、
ラックレールを敷設することにしました。
ラックレールを敷設することにしました。
アプト式の線路を、こんな形に「ユニット化」する訳です。
女房に言わせると「恐竜の背骨」だそうです。
なるほど。
このユニット製作に使用する線路は国産のKATO製にしました。
勾配線路を作るためには、
低地の平坦部→坂下の緩和勾配→急勾配→坂上の緩和勾配→高地の平坦部、
という構成にしなければなりませんが、
この勾配の切り替えを短い区間で実現するには、
細切れの線路が必要です。
フライシュマンの線路は最短が100mmであるのに対して、
KATO製は60mmと短いです。
また、接続部の金物形状が、良くも悪くも緩めなのがKATO製です。
だから、次のように結構無理して、外折れ・中折れの接続ができちゃいます。
女房に言わせると「恐竜の背骨」だそうです。
なるほど。
このユニット製作に使用する線路は国産のKATO製にしました。
勾配線路を作るためには、
低地の平坦部→坂下の緩和勾配→急勾配→坂上の緩和勾配→高地の平坦部、
という構成にしなければなりませんが、
この勾配の切り替えを短い区間で実現するには、
細切れの線路が必要です。
フライシュマンの線路は最短が100mmであるのに対して、
KATO製は60mmと短いです。
また、接続部の金物形状が、良くも悪くも緩めなのがKATO製です。
だから、次のように結構無理して、外折れ・中折れの接続ができちゃいます。
ただし、ここにはめ込むラックレールを施工するには注意が必要です。
ラックレールは滑らかに勾配を変えていかないと、
電車のピニオン歯車とうまく噛み合いません。
それで、特に外折れになる部分は、
ラックレールが沈み込むように溝を掘りました。
ラックレールは滑らかに勾配を変えていかないと、
電車のピニオン歯車とうまく噛み合いません。
それで、特に外折れになる部分は、
ラックレールが沈み込むように溝を掘りました。
この溝掘りに使っている彫刻刀は、
次女が25年くらい前に使用していたものです。
たまたま残っていた貴重品です。
溝深さは、0.5mmほどの精度で、何度も何度も調整しました。
そしてラックレールが浮き上がらないよう、
路盤に接着してしまいました。
次女が25年くらい前に使用していたものです。
たまたま残っていた貴重品です。
溝深さは、0.5mmほどの精度で、何度も何度も調整しました。
そしてラックレールが浮き上がらないよう、
路盤に接着してしまいました。
実は、この調整はトライ&エラーを繰り返す、大変な作業でしたよ。
そして出来上がったユニットは、
前回作った食卓上のレイアウトに組み込むことができます。
次の図の緑色の部分です。
そして出来上がったユニットは、
前回作った食卓上のレイアウトに組み込むことができます。
次の図の緑色の部分です。
そして、試走成功。
更に、トライ&エラーは続きます。
もともと、アプト式電車に挑戦したのは、
食卓上の狭いレイアウトでの立体交差を実現するためでした。
次のようにね。高さもそれを前提に決めたのです。
もともと、アプト式電車に挑戦したのは、
食卓上の狭いレイアウトでの立体交差を実現するためでした。
次のようにね。高さもそれを前提に決めたのです。
しかし、今回の「勾配ユニット」は可能な限り短く作りましたが、
それでも90cmの長さになりました。
そして、この長さがあると食卓上での立体交差は無理でした。
止むを得ず、
今度は曲線部分にも勾配を導入するレイアウトを考えてみました。
CADソフトで検討してみると、
次のような構成が可能であることが分かりました。
それでも90cmの長さになりました。
そして、この長さがあると食卓上での立体交差は無理でした。
止むを得ず、
今度は曲線部分にも勾配を導入するレイアウトを考えてみました。
CADソフトで検討してみると、
次のような構成が可能であることが分かりました。
8の字線路ですね。
うまいことに、この構成に必要な線路は、
フライシュマン製線路の手持ち分で足ります。
うまいことに、この構成に必要な線路は、
フライシュマン製線路の手持ち分で足ります。
また、この図の緑色部は食卓面から持ち上がることになりますが、
それを支える橋脚を次のように幾つも作りました。
これを各種揃えて適当な間隔で並べ、
その上に線路を置けば、色々な勾配を試すことができます。
そして判明した衝撃的な事実。
Nゲージ機関車の登坂能力は、前に述べたように3〜4%です。
ところがHOゲージの場合は、何と8%でも登っちゃいました。
多分、重量が大きいので、車輪と線路がスリップしにくいのでしょうね。
そうなると、アプト式でなくても、
先ほどの8の字線路の緑色の部分を8%勾配にすれば、
数字上は立体交差が可能となります。
その証明のための試走が次です。
ラック&ピニオンの歯車をセットしなかったのに、
まだまだ余力がありそうな走りです。
すると、わざわざアプト式を購入したのは無駄な投資だったのか?
(終り)
その上に線路を置けば、色々な勾配を試すことができます。
そして判明した衝撃的な事実。
Nゲージ機関車の登坂能力は、前に述べたように3〜4%です。
ところがHOゲージの場合は、何と8%でも登っちゃいました。
多分、重量が大きいので、車輪と線路がスリップしにくいのでしょうね。
そうなると、アプト式でなくても、
先ほどの8の字線路の緑色の部分を8%勾配にすれば、
数字上は立体交差が可能となります。
その証明のための試走が次です。
ラック&ピニオンの歯車をセットしなかったのに、
まだまだ余力がありそうな走りです。
すると、わざわざアプト式を購入したのは無駄な投資だったのか?
(終り)
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