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ミラノ大聖堂の屋根の上で2019年01月16日

ミラノ大聖堂の屋根の上で
映像が記憶を喚起する力は本当にすごいと思います。
この写真は28年前にミラノ大聖堂を訪れた時の一枚ですが、
この旅行の一連の写真を改めて眺めてみると、
様々な出来事が、そのディテールまで含めて、
芋づる式によみがえって来ます。

きっかけは一つのTV番組でした。
TV東京が土曜の夜に放送するシリーズ『美の巨人たち』で、
「ミラノ大聖堂」を取り上げることを知りました。
約30年ほど前にミラノを訪れたことのある私は、
「確か大聖堂にも行ったはずだ。どんな教会だったかな?」
と思い出そうとしましたが、いまいちピントを結びませんでした。
(今思えば汗顔の至り)
それで、あの旅行は1990年頃だったはず、と推定し、
その前後のアルバムをめくって見たところ(実際はiMac上でブラウズ)、
ミラノなど北イタリアで撮影した写真がたくさんあったのです。

そして問題の大聖堂については、行っただけでなく、
屋根の上で写真を撮りまくっていたのです。
その一部を紹介します。
次は、教会の壁を支える「フライングバットレス」
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街を見下ろし。右手にガレリアのガラス屋根。
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バットレスとガレリア。
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尖塔上の聖人像。
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そして先ほど紹介したTV番組では次のような鳥瞰映像を流しました。
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これらの映像を観ることによって、私の記憶の中で、
ミラノ大聖堂のイメージと、その屋根の上を歩き回った私自身の姿は、
完全に再現像され、定着しました。

ちなみに、もちろんガレリアにも行き、
お昼を食べたり、ショッピングしたことも思い出しました。
07ミラノのガレリア
中央部の床にある「ロムルスとレムス」等のモザイク画も見ましたよ。
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番組では、レオナルド・ダ・ヴィンチも関係者として取り上げていました。
(内陣の構造方式を決めるコンペに応募したそうです。ただし、落選!)
彼はミラノ滞在中の3年間で、例の「最後の晩餐」を、
「サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会」の食堂の壁に描いたのですね。
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これはTVが放送した現在の絵の状態です。
私が見学した時は、残念ながら、修復の真っ最中。
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もっとも、修復途上の絵を見るのも、得難い体験でした。
また、絵を見る直前に、この教会の中庭の写真も撮っていたようです。
サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会の中庭と回廊
この中庭と回廊の雰囲気が気に入ったらしく、写真が何枚もありました。
でも、この中庭についての私の記憶はほとんどゼロですので、
写真から記憶を再生することになります。(それもありか)

さて、大聖堂の建設に使われた大理石は、
ミラノ北方100kmにある「カンドリア」の石切場から運ばれて来て、
ミラノ郊外の工房で加工されたそうです。
現代でもそこで修復作業が行われており、その様子が紹介されていました。
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その映像を見た私は、28年前の似た光景を思い出しました。
場所はミラノ東方200kmのヴィチェンツァ近くの工場でした。
大理石を切削加工して工芸品を製造している青年を見たのです。
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その仕事ぶりから感じたのは、
この青年たちは「石工」とか「職人」というより、「芸術家」なんだ、
ということでした。
それにしても、ハンサムな青年たちでしたね。
そのハンサムぶり、とても敵いません!(笑)

さて、TVではカンドリアの石切場も紹介していました。
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この小高い丘から平地を見下ろす景色に、
私もヴィチェンツァ近くの丘にあるレストランを思い出しました。
大理石加工工場の関係者に連れられて訪れたレストランです。
次の写真がレストラン近くでの車窓風景ですが、
同じ北イタリアの雰囲気があるでしょう?
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次の二枚の写真がレストランと、その庭園です。
辺鄙な立地に、看板も何もない素朴な佇まいが好ましいです。
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多分、地元の方と一緒でなければ絶対に訪れないような店です。
ここで食べたパンが美味しかった!
少し酸味のあるオリーブクリームをパンに塗って食べたのでした。
それから、直径が10cm以上もあるキノコのソテーも!

食事が済んでレストランの外に出て、
「このお店を再訪するチャンスは今後巡って来ないだろうな」
と思うと名残惜しく、そんな気分で先ほどの写真を撮ったのでした。

ちなみに、これらの写真は全て「1円のレンズ」で撮りました。

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