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NikonF2が前ピンに?2013年01月14日

中古で購入したNikon F2による今年の目白初撮りは順調でしたが、実は購入直後の昨年暮れに前ピンのトラブルがあり、これを解決しておいたおかげです。
ヤフオク等で入手したカメラはもちろん、お店で保証付きで購入したライカやニコンであっても、それがused品であれば先ず一本フィルムを通してみなければ安心してはいけません。
何回も痛い目にあいました。

F2を再び手にして試験的に、でも楽しく一本撮り終わったフィルムを現像に出して、仕上がったネガを見た時には「OK!」と思いました。
でもスキャナで取込んで拡大してみると何故かピンボケ写真が多かったのです。

例えば次の写真。青丸の信号に焦点を合わせたつもりが、赤丸の植込みに来てます。
これは前ピン?

次は青丸の扉枠を狙ったのに、赤丸の旗にピントが合ってます。
前ピン大黒堂

こんな感じでかなりの枚数がピンボケだったので、これは視力が衰えたせいかとガッカリしました。これでは、もうマニュアルフォーカス機は使えません。
でも子細に眺めてみると、ボケ写真の全てが前ピンでした。
そんな事は確率的にあり得ません。眼のせいであればもっとバラ付くはずです。それで、
「これはカメラに原因があるはずだ」と気が付きました。

もともとメカ好きの私は、原因の考察に取りかかりました。
下の写真、左からレンズ、ボディ、取り外したファインダーです。
ボディの中央部に落とし込まれた物がフォーカシングスクリーンです。
ここに写った実像をファインダーで拡大してピント合わせをします。
NikonF2のフォーカシングスクリーン

断面図で表現すると下のようになります。
一眼レフ断面図
上の図でフィルム上に像を結ぶべき光がミラーで方向を変えられ、スクリーン下面に結像します。この光軸を青の一点鎖線で表しています。フィルムまでの光路長とスクリーンまでの光路長は等しくなるように設計製造させれています。
これがもしミラーが正規の位置にセットされていないと、例えば、赤の位置にあったとするとスクリーンへの光路長は短くなります。
また、スクリーンの受け材が正規の位置よりも沈み込んでいたりすると、やはり短くなります。
この赤い線の長さが青い線の長さよりも短いと前ピンが生じます。
物理学でならった、
 1/a + 1/b = 1/f (a:物体までの距離、b:ボディ内光路長、f:焦点距離)
です。
光路長bが小さくなると、aが大きくなるという関係にあります。実際よりも遠くにピントが合っているように見えるということです。
いずれにせよ、レンズとファインダーは影響しようがないので、ボディに原因がある事は明白です。

という話を購入店の店員さんとやって、ボディだけ別な個体の物に変えてもらいました。
6ヶ月保証付きの中古品だったので、とても親切に対応してもらえました。
しかも、交換後の個体は、シャッターとミラーの動作音が交換前の個体よりも低くて高級感がありました。F2本来の音に近い物です。たまたまですが、ラッキーでした。

そして年が明けて初撮り。ほぼ狙った所にピントが来るようになりました。
ジャスピンの大黒堂
トラブルを解決するのも又楽し、です。

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