▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます
▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
・目白の風景 今昔:目次
・吉祥寺の風景 今昔:目次
・昔と今の写真(番外編):目次
・地中海バブル旅行etc.:目次
・旅のつれづれ:目次
・母のアルバム:目次
・目白ジオラマ鉄道模型:目次
・すべてのカメラに名前がある:目次
・目白の風景 今昔:目次
・吉祥寺の風景 今昔:目次
・昔と今の写真(番外編):目次
・地中海バブル旅行etc.:目次
・旅のつれづれ:目次
・母のアルバム:目次
・目白ジオラマ鉄道模型:目次
・すべてのカメラに名前がある:目次
私とモンローのミノックスMinox ― 2013年10月24日
これまでは国産ミノックスのAcmel-Mを使っていましたが、
やはり本物のミノックスMinoxを買ってしまいました。
やはり本物のミノックスMinoxを買ってしまいました。
機種名は、”Minox_TLX”です。
まあ、翻訳で読んでいた小説があまりにも面白かったので、
無謀にも原文に挑戦してみたくなったようなものです。
数ヶ月前にもそんな気分になって一度購入した事はあるのです。
でも購入直後に、十数枚写した時点でシャッターの異常に気づき、
返品返金対応となりました。
年代的に、故障箇所があっても何ら不思議でない品です。
でも、これに懲りずに再挑戦という訳です。
今回入手したものは製造年代が比較的新しく2001年でした。
機能的には多分問題ないはずです。
実は、購入候補はもう一種類ありました。
映画「死刑台のエレベータ」にも登場する"Minox A"という古い機種です。
50年ほど昔のビンテージものなので整備前提で購入する事になります。
(さすがにこれを自分で分解したら、壊す事は必至です)
ebayでこの機種を探していたら、面白い出物にぶつかりました。
まあ、翻訳で読んでいた小説があまりにも面白かったので、
無謀にも原文に挑戦してみたくなったようなものです。
数ヶ月前にもそんな気分になって一度購入した事はあるのです。
でも購入直後に、十数枚写した時点でシャッターの異常に気づき、
返品返金対応となりました。
年代的に、故障箇所があっても何ら不思議でない品です。
でも、これに懲りずに再挑戦という訳です。
今回入手したものは製造年代が比較的新しく2001年でした。
機能的には多分問題ないはずです。
実は、購入候補はもう一種類ありました。
映画「死刑台のエレベータ」にも登場する"Minox A"という古い機種です。
50年ほど昔のビンテージものなので整備前提で購入する事になります。
(さすがにこれを自分で分解したら、壊す事は必至です)
ebayでこの機種を探していたら、面白い出物にぶつかりました。
一瞬、金額の桁が分からなくなりました。
「ん、50ドル? そんな安いはずはないだろう。
え〜! 5万ドルか。それって500万円じゃないか!」
一般の相場の2百倍です。
そしてよく見たら、次のような写真が付いていました。
「ん、50ドル? そんな安いはずはないだろう。
え〜! 5万ドルか。それって500万円じゃないか!」
一般の相場の2百倍です。
そしてよく見たら、次のような写真が付いていました。
フィルム室に彫られた”M.M.”はマリリン・モンローのイニシャルです。
そして写真の右側には彼女自身のポートレートと、
彼女が撮影したと思われる写真が並んでいます。
何とこれは、彼女が愛用したミノックスと
"photographs taken by Marilyn Monroe"なのです。
私はマリリン・モンローのファンなんです。
映画もたくさん観ました。
俗にいうセックスシンボルとしての彼女ではなく、その虚像と、
演技派を目指し稽古に励む実像との乖離に悩んだ彼女に惹かれます。
もちろん前者にもとても魅力を感じますが。
とはいえ、いくら何でも500万円は出せません。
結局、今回は日和って、価格と性能を考慮した無難な選択をした訳です。
数ヶ月前に途中まで無駄にしたフィルムカートリッジを捨てずにいました。
それをTLXに挿入し直して、残り10枚分ほどを撮影しました。
そして、写るかどうかだけ確認できれば良いと思い、
カラーフィルムでしたが、白黒の自家現像でやってしまいました。
結果は、一応写りました。
カラーのISO400のため、粒子の粗さはやむを得ないです。
そして写真の右側には彼女自身のポートレートと、
彼女が撮影したと思われる写真が並んでいます。
何とこれは、彼女が愛用したミノックスと
"photographs taken by Marilyn Monroe"なのです。
私はマリリン・モンローのファンなんです。
映画もたくさん観ました。
俗にいうセックスシンボルとしての彼女ではなく、その虚像と、
演技派を目指し稽古に励む実像との乖離に悩んだ彼女に惹かれます。
もちろん前者にもとても魅力を感じますが。
とはいえ、いくら何でも500万円は出せません。
結局、今回は日和って、価格と性能を考慮した無難な選択をした訳です。
数ヶ月前に途中まで無駄にしたフィルムカートリッジを捨てずにいました。
それをTLXに挿入し直して、残り10枚分ほどを撮影しました。
そして、写るかどうかだけ確認できれば良いと思い、
カラーフィルムでしたが、白黒の自家現像でやってしまいました。
結果は、一応写りました。
カラーのISO400のため、粒子の粗さはやむを得ないです。
でも二枚目の「ちかんに注意」の文字もきちんと読めます。
50年前のモンローも小さなミノックスを手にして、
同じように撮影していたかと思うと嬉しいです。
ところで、本日ebayを確認したら、
まだモンローのミノックスは売れていないようですよ。
誰か500万円で買いませんか?
50年前のモンローも小さなミノックスを手にして、
同じように撮影していたかと思うと嬉しいです。
ところで、本日ebayを確認したら、
まだモンローのミノックスは売れていないようですよ。
誰か500万円で買いませんか?
40年前、火鉢のある正月 ― 2013年10月26日
先日我家で、調理や暖房に使う燃料はどんな物が安心かという話をしていました。
思いつく燃料として、電気・ガス・プロパン・石炭などが話題になり、
「そう言えば、炭を使う火鉢などもあったね」
と昔の道具に言及したのですが、子供には良く通じなかったようでした。
それで、昔使っていた「火鉢」の写真がどこかに残っていたはず、
と探していて見つけたのが下の写真です。
思いつく燃料として、電気・ガス・プロパン・石炭などが話題になり、
「そう言えば、炭を使う火鉢などもあったね」
と昔の道具に言及したのですが、子供には良く通じなかったようでした。
それで、昔使っていた「火鉢」の写真がどこかに残っていたはず、
と探していて見つけたのが下の写真です。
40年前の1973年に実家で迎えた正月です。
うまい具合に、「火箸」や「灰かき」も一緒に写っていました。
そして、火鉢へ入れる炭への着火方法に付いて、
「炭(の火)をおこす時は、ウチでは練炭の上に載せてたんだよ」
と子供に説明したとおり、
それに使っていた練炭用のコンロも、火鉢の右側に写っています。
普段は台所に置いてあったはずのコンロが座敷に来ているのは、
この上で、お雑煮用のお餅を焼いていたからです。
それにしても火鉢とか練炭コンロとか日本の昔の道具って、
簡素で飾り気が無く、完成された美しさがありますね。
お雑煮を食べた後、カメラのフィルムをカラーに入れ替えて、
家の外で写真を撮り合いました。
カメラマンの右上に写っている車は「スバル360」です。
今見ると本当に小さいですね。
最近の車は何で不必要に大きくなってしまったのでしょう?
白黒フィルムには前夜(すなわち大晦日)の写真も残っていました。
何のつもりか「紅白歌合戦」のテレビを撮っていました。
今見ると本当に小さいですね。
最近の車は何で不必要に大きくなってしまったのでしょう?
白黒フィルムには前夜(すなわち大晦日)の写真も残っていました。
何のつもりか「紅白歌合戦」のテレビを撮っていました。
これは小柳ルミ子でしょう。
もう一枚撮ってました。
もう一枚撮ってました。
これは、良く分からなかったのですが、調べてみるとフランク永井のようです。
ちなみに、「1972年、紅白歌合戦」でネット検索してみたら、
飯間浩明さんという方のHPの「秘密の部屋」に
この年の紅白出場者と曲目が紹介されていました。
それによると、第23回紅白歌合戦(1972年)に
小柳ルミ子は「瀬戸の花嫁」、
フランク永井は「君恋し」を歌ったそうです。
写真を見ていると、確かにその歌声が聞こえてくる....
はずは無いですね。
それにしてもテレビのデザインの大げさな事。
いかにも豪華調度品然とした姿で床の間に鎮座しています。
当時はこの手のテレビが普通でした。
スバル360の可愛らしさと好対照ですが、まあ、時代の雰囲気は良く伝わってきます。
ちなみに、「1972年、紅白歌合戦」でネット検索してみたら、
飯間浩明さんという方のHPの「秘密の部屋」に
この年の紅白出場者と曲目が紹介されていました。
それによると、第23回紅白歌合戦(1972年)に
小柳ルミ子は「瀬戸の花嫁」、
フランク永井は「君恋し」を歌ったそうです。
写真を見ていると、確かにその歌声が聞こえてくる....
はずは無いですね。
それにしてもテレビのデザインの大げさな事。
いかにも豪華調度品然とした姿で床の間に鎮座しています。
当時はこの手のテレビが普通でした。
スバル360の可愛らしさと好対照ですが、まあ、時代の雰囲気は良く伝わってきます。
キクKIKU16用ミゼットフィルムの製作 ― 2013年10月28日
これにフィルムを入れて撮影する事にしました。
本来は「ミゼットフィルム」と呼ばれる規格品を使うのですが、
もう50年間くらい製造も販売もされていません。
自分で作るしかありません。
間違いなく作れるように製作図を描きました。
寸法はトライアンドエラーで修正して行く予定です。
本来は「ミゼットフィルム」と呼ばれる規格品を使うのですが、
もう50年間くらい製造も販売もされていません。
自分で作るしかありません。
間違いなく作れるように製作図を描きました。
寸法はトライアンドエラーで修正して行く予定です。
手前がブローニーフィルムの裏紙です。
その上がミゼットフィルムの製作図とスプール(巻き取り軸)です。
かなり小さいですが、原理はブローニーと同じで、フィルムと裏紙からできています。
約16mm幅でフィルムを切り出す装置を作りました。
ジャンクで購入した135フィルム用のカメラを使いました。
下の写真のようにパトローネ室の脇にNTカッターの刃を仕込みました。
その上がミゼットフィルムの製作図とスプール(巻き取り軸)です。
かなり小さいですが、原理はブローニーと同じで、フィルムと裏紙からできています。
約16mm幅でフィルムを切り出す装置を作りました。
ジャンクで購入した135フィルム用のカメラを使いました。
下の写真のようにパトローネ室の脇にNTカッターの刃を仕込みました。
電動ルーターで空けた溝に瞬間接着剤で固定しました。
押さえの圧板にも溝を切りました。
この溝に刃が食い込み、フィルムをきちんとカットするはずです。。
押さえの圧板にも溝を切りました。
この溝に刃が食い込み、フィルムをきちんとカットするはずです。。
次の写真のように予備の切り込みを入れたフィルムをセットして、
普通に巻上げ&巻き戻しをする予定でした。
カメラの裏蓋を閉じた後の作業は、明るい所でできるはずです。
しかし、実際にやってみるとカッターの刃の抵抗が大きく、
巻上げ軸に掛かるパーフォレーション穴が引き裂かれてしまいました。
それで、やむを得ずフィルムをセットしたカメラごとダークバックに入れて、
圧板で押さえつけながら、手でフィルムを引っ張りました。
ブラインド状態での作業ですからとても危険です。
製作図通りの長さにフィルムをカットするのも、ダークバックの中で行います。
次の写真のようなフィルム挟みを作り、
手探りでも正しい長さにカットできるようにしました。
しかし、実際にやってみるとカッターの刃の抵抗が大きく、
巻上げ軸に掛かるパーフォレーション穴が引き裂かれてしまいました。
それで、やむを得ずフィルムをセットしたカメラごとダークバックに入れて、
圧板で押さえつけながら、手でフィルムを引っ張りました。
ブラインド状態での作業ですからとても危険です。
製作図通りの長さにフィルムをカットするのも、ダークバックの中で行います。
次の写真のようなフィルム挟みを作り、
手探りでも正しい長さにカットできるようにしました。
切り出しが済んだフィルムは、遮光性のある容器に納めておきます。
次は、裏紙作りです。
使用済みのブローニーフィルムの裏紙を用意します。(カメラ屋さんで貰いました)
それを製作図通りに切り出します。
次は、裏紙作りです。
使用済みのブローニーフィルムの裏紙を用意します。(カメラ屋さんで貰いました)
それを製作図通りに切り出します。
そして、コマ番号を1番から10番まで太字で書きます。
撮影してフィルムを送る時には、この番号をカメラの裏窓から確認する訳です。
最後に、裏紙の所定の位置にテープでフィルムを貼付けます。
これをダークバックの中で手探りでやるのは非常に難しいです。
事前に、明るい所で練習を重ねる必要があります。
苦労を重ねた末、何とか完成しました。
撮影してフィルムを送る時には、この番号をカメラの裏窓から確認する訳です。
最後に、裏紙の所定の位置にテープでフィルムを貼付けます。
これをダークバックの中で手探りでやるのは非常に難しいです。
事前に、明るい所で練習を重ねる必要があります。
苦労を重ねた末、何とか完成しました。
キクKIKU16の撮影と現像 ― 2013年10月29日
現れて当然なのですが、なぜか緊張する瞬間です。
そして撮影開始です。
ピント合わせも、絞りやシャッタースピードの調節も不要です。
(というより、その機能が無いカメラです)
10枚撮り終わって自家現像です。
次の写真のように輪っか状にクリップで止めて、現像タンクに入れました。
(この写真は見本で、本物はダークバックの中で手探りでやりました)
そして撮影開始です。
ピント合わせも、絞りやシャッタースピードの調節も不要です。
(というより、その機能が無いカメラです)
10枚撮り終わって自家現像です。
次の写真のように輪っか状にクリップで止めて、現像タンクに入れました。
(この写真は見本で、本物はダークバックの中で手探りでやりました)
乳剤面を外側にして、乳剤面が他の部分に触れないようにします。
後はタンク現像の普通の手順を踏みます。
処理が済んだフィルムをトイレに吊るしているところです。
後はタンク現像の普通の手順を踏みます。
処理が済んだフィルムをトイレに吊るしているところです。
何かしら写っているようです。でも、厳密に見ると、
フィルムの両サイドに光線漏れ跡のカブリがあったり、
撮影したコマが重なっていたりしています。
フィルム乾燥が済んだらスキャニングです。
普段はEPSONのスキャナーでこのように取込むのですが、
フィルムの両サイドに光線漏れ跡のカブリがあったり、
撮影したコマが重なっていたりしています。
フィルム乾燥が済んだらスキャニングです。
普段はEPSONのスキャナーでこのように取込むのですが、
今回はKenko社の「スライドデジコピア」という製品を使ってみました。
これはフィルム挟みと接写レンズが一体となった製品で、
交換レンズのようにデジカメに装着します。こんな姿です。
これはフィルム挟みと接写レンズが一体となった製品で、
交換レンズのようにデジカメに装着します。こんな姿です。
この製品、本来はスライドのコピーを作るためのものです。
デジカメのファインダーを覗くと、こんな風に見えます。
デジカメのファインダーを覗くと、こんな風に見えます。
このままシャッターを切ります。
こうして得た画像データをPhotoshopで編集します。
手順はこうです。
1.画像の諧調の反転(ネガ→ポジ)で普通に見えるようにします
2.画像の切り出しと傾き補正
3.レベル補正で濃淡を適正にします
4.ゴミや傷跡のスポット修正
5.必要に応じて、粒状感の低減などを施します
これらが全部パソコン上でできるなんて、
昔の印画紙への焼付に比べると、本当に簡単になりました。
撮影事例として2枚選びました。
・大正製薬の女性社員らしき方がお昼を食べに行くところ?
こうして得た画像データをPhotoshopで編集します。
手順はこうです。
1.画像の諧調の反転(ネガ→ポジ)で普通に見えるようにします
2.画像の切り出しと傾き補正
3.レベル補正で濃淡を適正にします
4.ゴミや傷跡のスポット修正
5.必要に応じて、粒状感の低減などを施します
これらが全部パソコン上でできるなんて、
昔の印画紙への焼付に比べると、本当に簡単になりました。
撮影事例として2枚選びました。
・大正製薬の女性社員らしき方がお昼を食べに行くところ?
・神田川脇の小径
今回の試写結果を踏まえて、ミゼットフィルムの製作図を修正しました。
グレーの部分がフィルムが貼られるところです。
注意点は、
・コマ間隔を広めに3mmとした
・裏紙の幅を規格値の17.5mmより気持ちコンマ1〜2ミリ広げた
・フィルムに対する裏紙の余長を若干大きくした
などです。
これで万全!
キクKIKU16も、ミゼットフィルムとともに、ほぼ完全復活です。
(続く)
50年前これは誰の見た風景? ― 2013年10月31日
フィルムが入っていたのです。
これって、誰かが入れたまま忘れていたのか?
4〜50年間くらい放っておかれた勘定になります。
取合えず巻き取って保管していたのですが、
ものは試しで現像してみる事にしました。
そしたら、何か写っているようです。
これって、誰かが入れたまま忘れていたのか?
4〜50年間くらい放っておかれた勘定になります。
取合えず巻き取って保管していたのですが、
ものは試しで現像してみる事にしました。
そしたら、何か写っているようです。
10枚撮りのフィルムのうち、最後の方は光に当たって潰れてしまい、7コマ分のみ確認できます。
これを、スキャンしてみました。
これを、スキャンしてみました。
残念ながら、こんな風に、ほとんど何も読み取れない感じです。
だいたい、いつ、誰が、どこで撮影したのかも分かりません。
読み解くにも何の手掛かりもない写真です。
でも、警視庁の鑑識官になったつもりでジーッと眺めていると、何か見えてきたものがあります。
これらの写真が撮影された状況が、少しずつ想像できるような気がしてきました。
そのストーリーを念頭に、比較的ましな画像をデジタル処理して、
次の4枚の画像を救出しました。
私の描いたストーリーと共に紹介します。
国鉄仙石線の列車に乗って、石巻から仙台方面へ旅行中の少年とお爺さんの会話です。
だいたい、いつ、誰が、どこで撮影したのかも分かりません。
読み解くにも何の手掛かりもない写真です。
でも、警視庁の鑑識官になったつもりでジーッと眺めていると、何か見えてきたものがあります。
これらの写真が撮影された状況が、少しずつ想像できるような気がしてきました。
そのストーリーを念頭に、比較的ましな画像をデジタル処理して、
次の4枚の画像を救出しました。
私の描いたストーリーと共に紹介します。
国鉄仙石線の列車に乗って、石巻から仙台方面へ旅行中の少年とお爺さんの会話です。
坊:爺ちゃん、海の向こう側に陸地が見えるよ。ちいちゃな島もたくさんあるよ。写真を撮っておこうっと。
爺:この辺は松島と言ってな、日本三景にも数えられる名勝地なんだよ。
爺:この辺は松島と言ってな、日本三景にも数えられる名勝地なんだよ。
坊:今度は爺ちゃんを撮ってあげるよ。煙草を口にくわえたままでいてね。
(この頃は、電車の座席の前に「吸い殻入れ」が付いてましたね)
(この頃は、電車の座席の前に「吸い殻入れ」が付いてましたね)
爺:じゃあ、坊のことも撮ってあげよう。ほら撮れたぞ!窓の外の林も一緒に写っているぞ。
坊:でも、顔は逆光で黒くつぶれてるかも。それに、電車が動いているから、近くの風景は横に流れちゃうよ。
坊:でも、顔は逆光で黒くつぶれてるかも。それに、電車が動いているから、近くの風景は横に流れちゃうよ。
坊:また、景色が良く見えるよ。手前に道路があって、海の中に「にぎり寿司」のような島がいくつもあるね。
爺:おお!本当だ。道路(45号線)越しの景色が美しいなあ。
坊:ここも写真に撮ったよ。家に帰ったら写真屋さんに持って行くよ。きれいに撮れてるといいね。
と言いつつ、家に帰った少年は別の遊びに夢中になり、キク16の事は完全に忘れてしまいました。
そして、それから50年の歳月が過ぎ、他の家財道具と共に整理される運命になったキク16は、撮影済みのフィルムが入ったまま裏蓋を開けられることもなく人手に渡り、最終的には私の元にやってきました。
と、この推測は当たっているか外れているか、確かめようがありません。でも、
煙草を吸うお爺さんの写真、この一枚だけは何故か比較的良い保存状態だったのです。
何か「ワシを見つけてくれ、そして家に帰してくれ」というお爺さんの思いが伝わってくるような気がしました。
どなたか、これらの写真に思い当たる点がありましたら、ご一報下さると嬉しいです。
話は変わりますが、先日、
「二番目の子が生まれた時、最初の子の様子がどう変化するか」が話題になり、
我家のその頃の写真を探していました。
そしたら、その中に「キク16」の後ろ姿が鮮明に写っていました。
爺:おお!本当だ。道路(45号線)越しの景色が美しいなあ。
坊:ここも写真に撮ったよ。家に帰ったら写真屋さんに持って行くよ。きれいに撮れてるといいね。
と言いつつ、家に帰った少年は別の遊びに夢中になり、キク16の事は完全に忘れてしまいました。
そして、それから50年の歳月が過ぎ、他の家財道具と共に整理される運命になったキク16は、撮影済みのフィルムが入ったまま裏蓋を開けられることもなく人手に渡り、最終的には私の元にやってきました。
と、この推測は当たっているか外れているか、確かめようがありません。でも、
煙草を吸うお爺さんの写真、この一枚だけは何故か比較的良い保存状態だったのです。
何か「ワシを見つけてくれ、そして家に帰してくれ」というお爺さんの思いが伝わってくるような気がしました。
どなたか、これらの写真に思い当たる点がありましたら、ご一報下さると嬉しいです。
話は変わりますが、先日、
「二番目の子が生まれた時、最初の子の様子がどう変化するか」が話題になり、
我家のその頃の写真を探していました。
そしたら、その中に「キク16」の後ろ姿が鮮明に写っていました。
この写真、約30年前の撮影です。
写真の主役は生まれたばかりの赤ちゃん(左の白抜き)なのですが、
今の私が注目するのはキク16(右の白抜き)です。
この写真の中に姿をとどめていたことは、これまで認識していなかったからです。
でも、我家の初代キク16は今は行方不明になっています。
捨てたのか、それともどこかに置き忘れたのか、まったく思い出せないのです。
ひょっとしたら、フィルムが入ったまま誰かの手に渡っているのかも知れません。
(終り)
写真の主役は生まれたばかりの赤ちゃん(左の白抜き)なのですが、
今の私が注目するのはキク16(右の白抜き)です。
この写真の中に姿をとどめていたことは、これまで認識していなかったからです。
でも、我家の初代キク16は今は行方不明になっています。
捨てたのか、それともどこかに置き忘れたのか、まったく思い出せないのです。
ひょっとしたら、フィルムが入ったまま誰かの手に渡っているのかも知れません。
(終り)
最近のコメント