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護国寺は「猫寺」か?2014年03月07日

前回)からの続きです。

昨年末から今年にかけて、護国寺には何回か行きました。
その多くは、修理上がりのカメラの試し撮りとかが目的で、
普通にモノクロで風景写真を撮っていました。
護国寺不老門
さすがに護国寺は参道の石段も立派ですね。
奥に見えているのは不老門です。
試し撮りなどの場合、フィルムの巻上げは順調か、とか
露出計の精度は出ていそうかな、とか考えながら撮影するので時間が掛かります。

人間以外の動物写真には、それほど興味はありません。
動物相手では、ポーズを頼むわけにはいかないし、
ピントを合わせている間に逃げられたりして、じっくりは撮れません。
まあ、護国寺でも、たまたまカラスが写り込んだりしたことはありますが。
墓地のカラス

でも、昨年12月に護国寺に行った時は違いました。
なぜかその日は境内のあちこちに猫がたくさん群がっていて、
「さあ撮ってくれ!」状態でした。

先ほどの石段のところでも、四・五匹が群れていました。
猫の群れ

この写真を撮っていたら、
同じようにカメラを抱えたオジさんが、何だ!何だ!と寄ってきました。
カメラマン集合

そして私と同じように、猫たちをローアングルで覗いていました。
ローアングル
カメラ好きって、なぜかこの体勢が好きなんですね。

本当にこの日は色々な種類の猫が参集していました。
もし護国寺が常にこういう状況なら、猫の写真を集めている人には絶好の場所です。
こんなことを考えたのは、かつて娘が
『ネコの毛色の遺伝』を研究していたからです。
(まあ、研究といっても学生のレポートですけど)
何とか遺伝子にアグチ毛にヘテロ接合体がどうしたとかやっていました。

その時、とにかく事例収集するのが大変だったそうです。
カメラをぶら下げ自転車に乗り、猫のたまり場らしき所を朝に晩に訪れて、
いざカメラを向けるとすばしっこく逃げられてしまう。
(猫としては正常な反応ですね)
女房も職場近くで猫探しに協力したりしていました。

そこへいくと、護国寺の猫は逃げないんです。
また、同じ境内の中でも、
豊島ヶ岡御陵に近いエリアにいた猫は
特に鷹揚に振る舞っていたような気がします。
夫婦猫
これは、何たらマッカレルタビーとかいう縞模様のネコ。
この二匹とも私のカメラには全く動じませんでした。

そして、人間がいようがいまいが関係なく、見つめ合っている二匹。
この関係は?
不思議な距離感の二匹でした。

娘が事例収集中に遭遇した猫の中にも、逃げ足の早いものばかりではなく、
人間に慣れた(慣れすぎた?)のも時にはいたらしいです。
何でも、
「はじめに横アングルからフラッシュを焚いて撮ったら、
そのフラッシュに反応したのか寝転んでポーズをとり(!!)、
もう一枚撮るとこんどは寝返りを打って違うポーズをとった」
そうです。
下の写真がそれです。
ちょっと分かりにくい写真ですが、左上がその『ねころんだねこ』です。
寝転んだ猫
1999年の6月の夜のことでした。

(終り)